今日は牽制球について書いてみようと思います。
私は右投げなので右投手の牽制球しか投げれません。
左投手の牽制球については、どなたかにお願いするとしましょう^^
まず牽制球の意味を調べてみると、
【牽制】 相手の注意を自分の方に引きつけて自由に行動できないようにすること。
子供達に最初に教えることは
「牽制球でアウトをとる事が目的ではない」ということ、
ここが先ず大きなポイントです。
もう一つ、牽制球の大きな意味は、
ランナーを牽制するのではなく、
「バッターも牽制している」という事です。
ランナーがいる。と言うことは、
ピッチャーはバッターに合わせることなく、
ピッチャーの間合いで自由に投げれることが出来ます。
ランナーに牽制されてるピッチャーをよく見かけますが、
どれだけ牽制球を投げても、
頭の中の意識は95%はバッターに向けて、
ランナーなんて5%くらいで十分です。
大切なのは自分のペースでバッターとランナーを守りきることです。
と、こんな事を書きながら、牽制球にはもっと楽しいこともあります。
ランナーをだませる事です。←私だけかな^^
四球などでランナーを出してしまい、
(どうしよう〜 ヤバイなぁ〜 点をとられたらどうしよう〜)
マイナスに考えてしまうより、
(どうやってだまそうかな〜(*^-^)b)くらい楽しんだ方がいいでしょう。
(もちろんダブルプレーも狙える楽しみもあります)
では簡単にランナーをだます方法をご紹介します。
だまし方を一言でいうと「全力」です。
もうちょっと詳しく書くと
ランナーに「よし!これ以上このピッチャーは全力で投げれる牽制球はないな」と思わせることが牽制球の第一歩です。
一番速い牽制球を1秒とします。
ランナーに1秒の牽制球を全力で投げます。
ランナーに1秒の牽制球のタイミングを覚えてもらいます。
ランナーが1秒の牽制球のスピードに慣れてしまった、
その時!
0.9秒の牽制球がきたら?
簡単にアウトが取れますよねヽ(´ー`)ノ
0.1秒、相手をだます牽制球を覚えれることができればアウトは簡単にとれます。
今持っている1秒の牽制球から、
0.1秒速くする全力のスーパークイックを身に付けるか。
0.1秒遅い全力のクイックを身に付けるか。
簡単なのは0.1秒遅くすることです。
もっと簡単なのは0.2秒遅くすることです。
いつもより足を大きく踏み出すか、
いつもより腕を大きく回して投げるか、
今よりも遅いクイックを身に付けて、
ランナーにこのタイミングを覚えてもらえば、
リードは大きくなり油断してくれます。
つまり、牽制球のクイックは2つ以上必要だということです。
この時、必ず全力で投げてください。
軽くホワーンと投げる牽制は全く意味がありません。時間の無駄、遅延行為です。
野手は(さっさと投げろよ!)イライラしてきてリズムを崩しエラーの原因となります。
この0.1秒の油断をつくるのが上手だったのが、
北大津高校の岡本投手です。
成田−北大津戦
イニングは忘れましたが、一塁で牽制死を二番打者から奪いました。
最初の牽制を見たとき「あっ!」と思ったのは、
軸足を大きくプレートから外した、全力で投げた牽制だったからです。
ランナーは余裕をもって足から戻りセーフ。
この時「あっ!だませたな」と感じました。
案の定、次は小さくプレートを外した0.1秒速いスーパークイックの牽制球。ランナーは手から戻りましたが余裕のアウト。最初の牽制球は0.1秒わざと遅らせた牽制球だったことは、成田高校の誰もが気が付かなかった、もしくは指導されていなかったのでしょう。
彼は本当にクレバーな投手です。
私は自由な足を大きく踏み出す、腕の振りを大きくすると考えていましたが、軸足を大きく外しても0.1秒遅らせることができます。素晴らしい発想力ですね。
将来どこかで一緒にお酒を飲みたくなる若者です^^
ランナーのリードを怖がるよりも、
遊び心を持ちながら相手をだます楽しみを持てれば、
もっといろんなアイデアが生まれるでしょう。
もちろん
ボークのルールは守らなければいけません。
チームに誰か一人でも、ルールを勉強している大人がきちんといると助かりますね。
クイックで投げる牽制球のスピードを高めていくことは大切ですが、
同じ牽制球を10回投げても100回投げても、
だまされるランナーはいません。
人をだまそうとするならば、
相手の心理を研究して
全力でだまそうとする演技力と発想力が必要。
「もっと素早く牽制できるようにしよう!」は誰でも考えますが、
「自分の動作を遅くしてみよう!」なんて考える指導者は普通いませんからね^^
あ〜〜失敗した!
私のドス黒い部分を書いてしまったあ〜〜〜〜ヽ(´ー`)ノ
posted by metoo at 12:45| 千葉 ☁|
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