・積極的な走塁
・前進守備
この二つを考え直した方がいいと思ってます。
昨日こんなケースがありました。
【7回裏 2点差 一死三塁】
Aチーム 001 001 00
Bチーム 000 000 0
Aチームは前進守備をとりました。
三塁ランナーがホームに返ってもまだ1点リードで勝てるのにです。
ここからピッチャーが投げた第二球
【キャッチャーがパスボールしました】
余裕でホームインできるタイミングでしたが、Bチームの三塁ランナーはパスボールでホームを狙いませんでした。次の塁を狙う積極的な走塁をしませんでした。
なぜだかお分かりですよね^^
その後、
Bチームが打った定位置へのセカンドフライがポトリ捕れずで1点が入り、同点のランナーが出て盗塁・パスボール・タイムリーヒットで2点目。そのまま逆転勝利へとつながりました。
もしAチームが前進守備をしていなかったら1点とられても2対1で逃げ切れていたかもしれません。
もしBチームがパスボールで積極的に1点を取っていたら一死ランナーなし、続くバッターも出塁できず2対1で負けていたかもしれません。
ふたつの「もし、たら、れば、かも」が重なった勉強になるケースでした。
前進守備はバッターが打ちやすい
前進守備は
バッターはヒットを打ちやすい
大量得点につながりやすいのが前進守備
きちんとしたデータはありませんが
前進守備はギャンブル性が高いシフトのように感じます。
もう一つ、次の塁を狙う積極的走塁ですが
これはどんな意味かと言いますと
相手に前進守備をさせるために
一死三塁を積極的に作る走塁
積極的に次の塁を狙うのは
一死三塁を作り
相手に前進守備をさせるため
これが機動破壊です。
なんでもかんでも突っ走って次の塁を積極的に狙うのが軌道破壊ではありません。
野球はスゴロクと違いゴールしたら勝ちではありません。振出しに戻るならいいですが、三回失敗するとスリーアウトチェンジですからね^^
野球は相手より得点を多くとったら勝ち。
だから面白い!
その為に考えるのが
走者が打者を助ける攻撃スタイル
「スモールベースボール」
昔と違って野球IQなんて言葉が最近は使われてますね。
前進守備をしなくてもホームアウトを狙える
前へのゴロを素早くさばける守備を身に付ける
1点を与えてしまっても2点目は取らせない
最少失点で切り抜けたら
自分達は大量得点を狙う
相手より1点でも多く得点を取るチームを作る。
この方向に考えた方が、
少年野球は守備力も得点力も成長し
チームの勝利も増えるでしょう。
話しは変わりますが
毎年、交流戦を見ると気になるのがセリーグ外野手。
走者二塁はバックフォームを狙ってかなり前進守備なんですね。
パリーグの打球がセリーグ外野手の頭を越えていく。
そんなシーンが多く見られます。
2017年06月05日
2017年05月18日
スモールベースボールの歴史
スモールベースボール wikipedia
スモールボール (small ball) は、野球における戦略の一つである。機動力や小技(バントなど)を特に重視する。スモール・ベースボール (small baseball) とも呼ばれる。
このような意味で伝わっていますが、私はスモールベースボールをちょっと違う意味だと考えています。
その理由はこの一冊
スモールベースボールって何?と聞かれたら
「ドジャースの戦法」です。

「ドジャースの戦法」この本は川上監督がV9時代(1965年〜1974年)に取り入れるようになり、読めば分かりますがバントや機動力を推し進める内容ではありません。


ドジャースのコーチのアル・キャンパニスがチームを立て直すために作られた、まじめな野球本です。

その後、1979年 シンキング・ベースボールという本が出ます。
私はこの本を読んではいませんが、ノムサンの本にブレイザーさんの話はよく出てきますね。
野村克也の名参謀となったドン・ブレイザー
ドン・ブレイザーの影響を最も強く受けたのがチームメイトの野村克也。暇さえあればドン・ブレイザーを捕まえて野球論をかわしていたそうです。その時にドン・ブレイザーが語っていた考える野球=シンキング・ベースボールは野村克也の野球の礎となっていきました。

ノムサンの野球はドン・ブレイザーが原点だったと言えるでしょう。
その後1981年、私が中学時代に発売されたのが
銚子商業野球部ノート

高校生がここまで相手を研究するのか?
中学時代にこの本を読んで
「うわぁ!ここまで考えるのか!野球って面白い!」
私の考える野球はこの一冊から始まりました。
そして2000年代のノムサンへ


2010年代 軌道破壊

個人的ですが、スモールベースボールの歴史をその時代の本で追ってみました。
落合さんがノムサンの野球を「狩猟民族」の野球と表現してます。

戦う前から「頭を使う野球」を日本に教え込んだのはノムサンだと。
相手の弱点を叩く野球が日本の野球スタイル。
この時代の野球から約10年が経ち
2016年あたりからはっきりと変わってきました。

体を大きく作り変えて戦う野球へ。
これから5年10年先は体を大きくする方向へ進み、長打力を追い求める時代となるでしょうが、スモールベースボール(細かい野球、緻密な野球)は続けていった方がいいと私は考えています。対戦相手はしっかり日本を研究してますし、情報戦略もスモールベースボールと言っていいでしょう。
少年野球を通じ、もちろん大好きな高校野球も観ながら、スモールベースボールを常に頭に入れてこれからも勉強しようと思います。
スモールボール (small ball) は、野球における戦略の一つである。機動力や小技(バントなど)を特に重視する。スモール・ベースボール (small baseball) とも呼ばれる。
このような意味で伝わっていますが、私はスモールベースボールをちょっと違う意味だと考えています。
その理由はこの一冊
スモールベースボールって何?と聞かれたら
「ドジャースの戦法」です。

「ドジャースの戦法」この本は川上監督がV9時代(1965年〜1974年)に取り入れるようになり、読めば分かりますがバントや機動力を推し進める内容ではありません。


ドジャースのコーチのアル・キャンパニスがチームを立て直すために作られた、まじめな野球本です。

その後、1979年 シンキング・ベースボールという本が出ます。
私はこの本を読んではいませんが、ノムサンの本にブレイザーさんの話はよく出てきますね。
野村克也の名参謀となったドン・ブレイザー
ドン・ブレイザーの影響を最も強く受けたのがチームメイトの野村克也。暇さえあればドン・ブレイザーを捕まえて野球論をかわしていたそうです。その時にドン・ブレイザーが語っていた考える野球=シンキング・ベースボールは野村克也の野球の礎となっていきました。

ノムサンの野球はドン・ブレイザーが原点だったと言えるでしょう。
その後1981年、私が中学時代に発売されたのが
銚子商業野球部ノート

高校生がここまで相手を研究するのか?
中学時代にこの本を読んで
「うわぁ!ここまで考えるのか!野球って面白い!」
私の考える野球はこの一冊から始まりました。
そして2000年代のノムサンへ

2010年代 軌道破壊

個人的ですが、スモールベースボールの歴史をその時代の本で追ってみました。
落合さんがノムサンの野球を「狩猟民族」の野球と表現してます。

戦う前から「頭を使う野球」を日本に教え込んだのはノムサンだと。
相手の弱点を叩く野球が日本の野球スタイル。
この時代の野球から約10年が経ち
2016年あたりからはっきりと変わってきました。

体を大きく作り変えて戦う野球へ。
これから5年10年先は体を大きくする方向へ進み、長打力を追い求める時代となるでしょうが、スモールベースボール(細かい野球、緻密な野球)は続けていった方がいいと私は考えています。対戦相手はしっかり日本を研究してますし、情報戦略もスモールベースボールと言っていいでしょう。
少年野球を通じ、もちろん大好きな高校野球も観ながら、スモールベースボールを常に頭に入れてこれからも勉強しようと思います。