2007年09月26日

種まき

昨日の手紙をくれた子。

7月頃に
「元気がないなぁ〜」
なんとなく辞める予感がしてたんです。


去年の11月頃には、
ボールを怖がって、ゴロも避けて捕るようだったのですが、
5月頃には、試合に少しずつ出場するようになると、恐怖心を克服して、ゴロを避けないようになって来て、とても楽しそうにプレーをしてました。

この5月6月頃 この子に
「3年生の学年キャプテンを任せてみよう」
野球がだんだん好きになり、上達を喜び始めた頃、
違う環境を与えて、より一層野球へ取り組む姿勢を変えてみようと思いました。

3年生7名の中で、この子より上手な子はたくさんいましたが、
なぜかこの子は、環境を変えればもっと伸びるだろうと、ふっと思ったんです。

上手な子を伸ばすのは、ある意味簡単です。
まして親がコーチならば毎回練習に参加してますから、家でも練習の話が出来ますし、上達しやすい環境がもうすでに出来上がってると言ってもいいでしょう。

言葉はおかしですが、下手な子を伸ばす方が数倍難しいです。
この子のお父さんは練習に顔を出しませんから、家でのサポートが全く無いと言っていいでしょう。

もし、学年のキャプテンになっていたら・・・
自分からやる気になって「もっと頑張らなきゃ!」
そんな環境を与えてみたかったんです。


結局「家族でお出かけ」が多く出席率が悪かったので、学年キャプテンを任せることはしなかったのですが、


タラレバの後悔ですが、
もし、この子の環境を変えてあげていたら・・・

私の中で、もう少し自分を信じていたら、この子が辞めることは無かったかもしれませんし、急激な上達もあったかもしれません。

子供達の伸びそうな時期を、いつも目を凝らして見続けて探し出し、
何か対応を準備して置くこと。
一気に数倍も成長するチャンスタイムが、必ず子供にはあるといつも思っています。

もちろん毎日の努力の積み重ねが大切なのですが、
毎日の努力をしようと思う「やる気」を引き出すタイミングが難しいです。

言葉をかけるタイミングで成功した時もありますが、
失敗する事の方がもちろん多いです。

なんでもかんでも言えばいいって物じゃ無いですし、
子供達は、いつ誰に言われるかで全く違ってきます。

5年10年指導者をやったから身に付く事でもないですし、
上手くタイミングを見つけられる時もあれば、その反対もあるでしょう。



春に種をまいて夏の日差しで育つ子
秋にまいてじっと雪の中で我慢して春に開花する子

いつ、どんな言葉をまくのか?

子供の成長って、本当に楽しいですね^^
posted by metoo at 03:37| 千葉 | Comment(14) | TrackBack(0) | 低学年監督日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 子供の成長って、本当に楽しいですね^^
参りました。私だったらここで、”難しいですね”と締めてしまいます。
そう、楽しいですよね。
そして、成長したのを見るとホントに嬉しいですよね。

でも、やっぱり難しいですよね。
だから、こうしていろいろな方の経験談などをブログを通じて共有させてもらい勉強できることがありがたいです。

手紙の子がmetooさんに会いにグラウンドに来るのではなく、毎週グラウンドに練習しにいって、たまに来るmetooさんに会って喜ぶなんて良いなあと・・・思ったりもします。
Posted by 端っこ at 2007年09月26日 09:12
全く根拠の無い自論ですが…
人間(特に子ども)の成長には誕生月が大きく関わっている気がします。

春に生まれた人は、春が。 夏に生まれた人は夏。
秋に生まれた人は、秋。 冬に生まれた人は、冬が・・・好き!
っていう人、多くないですか?

きっと好きな季節は気分が良く、ノリノリのルンルン気分で頑張れるのかな〜。だから大きく成長するのかな。

ホント、全く根拠はありませんが…。
(ちなみに、私は夏生まれの夏好きです。只今冬眠の準備中です。)
Posted by バックセカン at 2007年09月26日 09:23
ちょっとしたアドバイスで俄然やる気を見せてくれた子がいました。
嬉しかったです。
でも彼は、次の日からパッタリ来なくなりました...

低学年を担当して2年。
諸事情で今年はユニフォームを脱ぎましたが、まだ何年かは、この「楽しい」学童に関わっていくつもりです。
いろんなことで凄く勉強になるし、またこの世界に入って、進んで勉強する意欲も。
しかし、答えって見つかるのかしら。。
Posted by おんさん at 2007年09月26日 18:17
始めてコメントします。
今年の4月から、少年野球のコーチを始めた新米です。
metooさんのブログからたくさんを学ばせて頂いてました。metooさんに教わった子供達は、幸せだよ・・・と思いながら・・・。

野球への熱意・・・でもそれだけでない子供達への想い・・・。

子供達と真剣に向き合うというのは・・・
難しいです。

後悔すること、取り返しのきかないこと、
もちろん嬉しいこと・・・。

あっ、そうそう野球に関しては、今、学習中ですが、子供に関しては、ずっと付き合っていて、今は、自宅で認可外保育所を小さくやっています。

そして、ここに来て、metooさんのブログに自分なりにコメント書けるなと思い、お初ながら書かせていただきました。

少年野球に携わる人が、ボランティアでここまで真剣に子供達と向き合っていることにここ1年、感動しまくっているのです。
Posted by わらべのとと at 2007年09月26日 20:06
いつも楽しく拝見させて頂いてます。我が子も3年生、野球歴1年です。我が子も今年の夏の暑さとだんだん厳しくなる練習にやられ、行きたくない病になりました。でもコーチ不足により父親が関わった途端、やる気全開になりました。子供の基本的な考えは「パパとのキャッチボール」だったんです。要は遊びたいんですよ。その延長で強さやチームプレーなど学び、やらされてるのではなく、自らやる野球をしてくれたらと思います。
Posted by マミーズ at 2007年09月26日 20:21
毎日、見ていても飽きないですよね。
ちょっとした一言で、がらっと変わる時があります。
種をまいて、春どころか2年後に目が出てくる子もいたり。。。
色んな事情や、性格やホントに様々な状況があるので。。。

>子供の成長って、本当に楽しいですね^^

metooさんって優しい良い人ですね!
Posted by おちあい at 2007年09月26日 22:18
いいお話を聞かせてもらいました。
ありがとうございました。感動しました。

metooさんに指導された子供達は本当に幸せですね。
Posted by ジャビ子 at 2007年09月26日 22:59
◆端っこさん、ありがとうございます。

>毎週グラウンドに練習しにいって、たまに来るmetooさんに会って喜ぶなんて良いなあと・・・

こういう考えもあるんですね。
このような関係が続けられたら、私も嬉しい気持ちです。
でも、あまりに嬉しくて、毎週土日行っちゃいそうです。
それじゃ今と同じですね^^


◆バックセカンさん、ありがとうございます。

誕生月に大きく成長する・・・

初めて聞く言葉ですが、これから気をつけて見るようにします。
誕生日の近くは、気持ちが新鮮になりますよね。

私は三月生まれなので冬も好きです。
夏が好きじゃ無いのは、蚊 が出てくるからです^^


◆おんさん、ありがとうございます。

答えが見つからない、答えがたくさんあるのが少年野球と感じています。

小学校生活で野球と出会い、野球の楽しみを味わってもらえれば、
中学で野球を続けてくれる。

これも答えの一つと考えてはどうでしょう。

家庭の事情も絡んでくる少年野球ですから、
良くも悪くも、少年野球は大人で決まるのかもしれませんね。


◆わらべのととさん、初めまして!
コメントありがとうございます。

ご自宅が保育所という話を私は初めて聞きました。
毎日が楽しそうですね!(もちろんご苦労もあるでしょうが)

私の夢は、自分の塾を持つことでした。
毎日、子供達と触れ合って老後を過ごすのが夢だったからです。
何を教えるたいわけではありませんが、パソコンだったり、ピザの電話注文だったり、バスケットボールだったり、子供達が初めて経験する場に一緒にいられる環境が好きなんです。

現在、少年野球に携わっているのも、子供達が初めて野球を経験する場が楽しいからです。
私はこれをボランティアとは考えていません。
なぜなら、私が一番楽しんでるからです^^

またコメントお待ちしております!


◆マミーズさん、ありがとうございます。

>「パパとのキャッチボール」

これが少年野球ですよね!
「息子と一緒にキャッチボールがしたい」
私もこれが少年野球に溶け込むきっかけでした^^

私は少年野球って何?と聞かれたら
「家族で楽しむ思い出の時間」と答えます。
これからも、家族みんなでで少年野球を楽しまれてください!


◆おちあいさん、ありがとうございます。

ウチの息子はいつ花が咲くんだろう?
早く誰かに種を撒いて貰いたいです^^


>metooさんって優しい良い人ですね!

いえいえ、私は言葉が乱暴なので、チームの中では嫌われてますよ^^


Posted by metoo at 2007年09月26日 23:27
◆ジャビ子さん、ありがとうございます。

野球には打順があり、私は3.4.5番を固定して育てるのが好きなタイプです。

しかし1番と2番は入れ替えて、打ちたい気持ちを伸ばす環境として考えています。

これが意外と当たるんです^^

監督の期待、チームの期待
誰かに期待されるといい結果に繋がるのでしょうね。
Posted by metoo at 2007年09月27日 00:02
metooさんは本当に素晴らしい監督さんですね!
私もチームの子供達に、少しでも上達して野球を好きになって欲しくていろいろとしてみるのですが、なかなかうまくいきません。

日々の努力を継続出来る『やる気』を引き出す事。これが大事なんですね!

こちらは野球シーズン残りわずかですが、いつか芽が出るように、やる気の種のまき片を学んでいきたいと思います。
Posted by kazu at 2007年09月27日 00:25
◆kazuさん、ありがとうございます。

「やる気」にさせるって難しいですね。
いまだに息子は「やる気」ゼロ、全く勉強してません^^
唯一「やる気」になるのは、やっぱり友達と遊ぶ事だけです。
Posted by metoo at 2007年09月27日 04:38
こんばんは。
種を撒く・・・本当に難しいと思います。
私は全然上手くならない息子、他の子は上手くなっていく事に焦りまくっているのですが指導者である実父は息子の延びる時期がまだ来ていないと言います。
父曰く、子供はそれぞれ伸びる時期があるのでそのタイミングに合わせて指導するのが大切なんだそうです。
よくわかりませんが息子にその時期が早く来てほしいと願うばかりです。
metooさんは本当によく子供たちの事を考えておられて素敵な指導者だと思います。
自分のことを見てもらえる!一番頑張れますよね。
手紙の子供さんもそのことを覚えてくれているんでしょうね。
Posted by 愛のママ at 2007年09月27日 21:49
まいた種・・・手を突っ込んでも芽は出てこない。
こんなに水を与えているのに・・・
こんなに光を与えているのに・・・
こんなに愛情も注いでいるのに・・・
出て来い!と思うときに芽は出ない。
でも、出ないときの水も光も愛情もきっとたくさんの栄養になってあるときぐぐぐっっつと芽が飛び出してくる。
芽がでないのを人のせいにしちゃだめですよね。芽は自分で土から出たいと思わないと出ないもんね。私達大人に出来ることは、芽が腐らないように、あきらめないようにいつも見守り続けることなんですよね。
彼はMETTOさんがいつも見守ってくれていることしっかりわかっていたんだと思います。
Posted by ゆきだるま at 2007年09月28日 20:41
◆愛のままさん、ありがとうございます。

子供達を見ていると、まだ動かない筋肉があるように見えます。これは神経が発達してないのでは?とも見えます。
サッカーやスイミング、バスケットや卓球など、いろんな遊びの中から、筋肉と神経が発達していくのでしょう。

ご主人様が仰るように、急ぐ必要は全くありません。ただ、いつそのタイミングが来るのかわかりませんので、栄養だけはたっぷりとっておきましょうね^^


◆ゆきだるまさん、ありがとうございます。

一応毎週土日、芽を無理矢理引っ張り出そうとしてるんですが、なかなか芽をだしてくれませんね^^

大笑いして喜んだり、怒られて悔し涙を流したり、一緒に気持ちが通じてくると、一気に芽が伸びて来るかもしれません。

せっかく芽が出てきても、踏み潰さないようにしなければいけませんね^^
Posted by metoo at 2007年10月01日 23:59
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