2005年07月05日

いい野球わるい野球その2

練習は1人でもできるよ

2人でいるとキャッチボールができるよ

9人でやっとチームがつくれるよ

試合は18人いてやっと楽しめるよ


ケガ人がでるとよくこの話を確認しあいます。

スライディングしないでわざと捕手にタックルする

タッチのグローブをスパイクで蹴り上げる

ケガ人をわざと出すようなプレーは
絶対にしてはいけません


なぜならば

「野球がしたくてもできない子供」

世の中には大勢いるからです
生まれながらに障害を持った子供
事故、病気によって障害と付き合い続ける子供


私達のチームは重度身体障害者施設の大食堂をお借りして、園児さんと一緒にごはんを食べ、車椅子を押してあげて、午前中はお手伝い、午後だけ野球の練習、園児さんが帰った大食堂で大人子供全員でお泊りします。
この合宿を毎年続けています。今年もその準備が始まりました。

園児さんを前にして子供は素直です。

「どうしてよだれたらしてるの?」
「どうして手が曲がりっぱなしなの?」
「どうしてしゃべれないの?」


最初は不思議に思い怖がって近寄ろうとしません。
園児さんと子供の間に入ってきちんと説明してあげると、あっという間に溶け込み笑顔が浮かびます。

五体満足に生まれ育った子供同士が傷つけあう事は絶対にあってはいけないと、少年野球を通じて教えなければいけないと思います。


いい野球とは、相手選手を思いやって全力で戦います
わるい野球は、相手を傷つける野球です

チームのスライディングを3つに絞りました
@1塁ランナーだけ牽制の時ヘッドスライディングで手から帰る
*2塁3塁ランナーは野手に手を踏まれるとあぶないので足から帰る
*1塁は駆け抜けた造うが早いのでヘッドスライディングは辞めさせる
注意:ヘッドスライディングしてしまった子には、「ガッツは解るけど今度からは駆け抜けようね」とセーフになるように意識を変えていく
Aスライディングの手はバンザイ、手をついての減速は逆に危険である
B本塁へはバンザイスラリディングの左手をホームへタッチ

相手チームがいて試合ができる。自分達の選手達にも、相手チームにもケガの無い試合を心がけていこうと思います。

特に低学年が試合をする時は
「スライディングができる選手だけを出場させよう」
「試合に出たかったらスライディングからだよ」
チームの方針が1つできあがりました。
posted by metoo at 21:04| 千葉 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。そして始めまして。
ノックバットを手にした時の気持ちわかります。(道具の購入はいいですよね)
奥さん大丈夫ですか?
この記事の話、涙が出そうです。
逆の事を平気で指導する人多いですから、
卑怯なプレーや危険なプレーは、絶対に許しません。
練習試合で審判の時相手指導者にガンガン注意しますが、あっち向いてる人多いですね。
Posted by つよし at 2005年07月06日 08:17
つよしさん 
初めましてコメントありがとうございます。
妻は物欲が無く食欲だけで生きていける様です。妻の誕生日に「何か欲しいものないの?」と聞くと「中華」またフカヒレかぁ、ノックバットを見せると「じゃ私は回転すし」と威張って言います。

雨で練習できない時は、野球勉強会をします。サインの確認や中継プレーをホワイトボードを使って説明します。

ある勉強会で「手首のないメジャー投手」「足首のない義足の高校野球選手」「補聴器をつけた高校野球選手」いろいろな写真を見せて子供達に感想を聞いたりします。技術だけではなく、野球を通じていろいろな世界を見せてあげたいですね。
Posted by metoo at 2005年07月06日 10:57
学童野球の指導は、そうありたいです。
したくても出来ない子の話・出来る事への感謝もっとそこの所を教えてあげればよかったです。
うちの学校は、母子家庭が多い学校で児童館がわりの同好会活動になっていました。
子供達も遊び気分の子供が多くて、監督も随分と苦労してました。
また、結果を求めすぎる親もいたりチーム内の温度差が激しいでした。
チームをまとめる為の工夫が足りなかったと痛感しています。
Posted by つよし at 2005年07月06日 11:25
私がアメフトチームの監督をやっている時、試合前いつも同様の話をしていました。「アメフトというスポーツを出来るということ自体が素晴らしいことなんだ」という様な話です。身体的、経済的、地域的なことをクリアして初めてチームの一員となれる。だから、プレイできるという喜びを感じながら、一生懸命プレイしようと話すと、皆身を引き締めてくれました。

昨年、選手の前で「お前達は自分達だけで野球が出来るのか、周囲に対する感謝の気持ちが無い!」と監督を差し置いて怒鳴ってしまったことがありました。親や指導者、審判の方への感謝の気持ちを言いたかったのですが、何を言っているのか判らなかったと思います。
Posted by 星 十徹 at 2005年07月06日 12:19
星さん こんにちは
アメフトは見るのが大好きでNFLグリーベイを毎年応援してます。チームというかあの小さい町全員のチームなんだなぁと一体感を感じるのが理由です。
地域への感謝、応援してくれる親への感謝。
感謝の気持ちをヒットであらわせ!まだまだ感謝が足りんホームランであらわせ!と言いたくなります^^
Posted by metoo at 2005年07月06日 13:39
つよしさん ありがとうございます
文面の過去形から推測すると現在は指導してらっしゃらないようですね。間違っていたらすみません。
よろしければ今後も過去の経験を通してのアドバイスをお願いします。
Posted by metoo at 2005年07月06日 15:17
>「スライディングができる選手だけを出場させよう」
>「試合に出たかったらスライディングからだよ」

はいいですね.うちのこのソフトボールスポ少は,ちゃんと教えていないため,
スライディングのできる子がすくなく,
走塁練習でもセカンドやサードで急に止まる
ようにしているので危険です.

私自身,中学の野球部のとき,
スライディングの練習中に骨折をしているので
子供にスライディングの練習をさせるのが
怖いのです.
どうやってスライディングは教えていますか?
Posted by わたぼー at 2005年07月07日 11:47
わたぼーさん はじめまして。
低学年の試合は見ていてハラハラドキドキしますね。
ケガを未然に防ぐ為に、相手にもケガをさせない為に、スピードをゆるめずにスライディングができると見ている方も安心しますね。

チームのスライディング練習方法です。
@すべり台ですべる感覚を見つけてもらう。(低学年初心者にはこれが一番手っ取り早い練習方法でした。)
Aすべり台で、次にどちらかのおしりですべって片足で着地してもらう。
(おしりの真ん中は痛いんだよと伝える)
B今度はビニールシートなどを引いてその上で、押してあげる。
(どっちのおしりですべるか聞いてあげましょう)
C今度は砂場で引っ張ってあげる。
(後頭部を打たないようにあごを引いて、手はバンザイと伝えます)
ここまでの目的は、恐怖心を除く、すべる感覚を身に着ける、と感じます。

問題の助走をつけてからです。
助走がゆっくり過ぎるとすべれませんので、ある程度スピードをつけて砂場にすべる。このすべるが高い位置からだとドスンと落っこちる子供が多いので、目線を低くしてからすべると怖くないよ、伝えました。

手をつかない。(手はバンザイ、もしくは何かを握っておく)
あごをひく。(後頭部を守る)
どっちのおしりか決めておく。
すべる体験をいろいろ作ってあげる。

こんな指導もあると言う事で参考にしていただけると嬉しいです。


Posted by metoo at 2005年07月07日 15:38
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