「えっ?順番が逆じゃないのかな?」
ある低学年のバッティング練習を見ている時に気が付きました。
「ブーーーン」と大きく振ってから、
地面をこする音が「ズルッ」
なんど聞いても「ブーーーン ズルッ」
バットを一生懸命強く振りたくて、
ボールを遠くに打ちたくて、
上半身から、バットから先に動き出して回転し、
最後に下半身を回している事に気が付きました。
気持ちはわかるんですが、それでは下半身を使っている事にはなりません。
普段良く使う言葉
『距離は下半身!』
この言葉だけでは伝わっていなかったのだと反省しました。
最近良く使う言葉は
『下半身から!下から動き出せ!』
バットから動き出すのではなく、
体重を乗せた後ろの足が回転する
↓
腰が回る
↓
肩が回る
↓
肩の回るとひじが引き寄せられる(引き寄せる意識かな?)
↓
最後にバットが動き出す
私はこんなイメージです。
大げさに言うと、
バッターはピッチャーと正対してからバットを出せば、
インサイドアウトやインサイドイン
自然とインからバットが出てしまいます。
「もっとポイントを前で打て!」
ポイントが前で打てない、つまってしまう子。
「下半身を先に回しちゃって、前を向いてから打てばポイント前で打てるよ!というか前でしか打てないよ!」
上半身から先に動き出し、バットが遠回りするから、つまってしまうポイントでしか打てない。が正解でしょう。
「足を開くな!肩を開くな!まっすぐ踏み出せ!」
ボールを遠くに投げたくて、バットを強く振りたくて、上半身から動き出すから下半身も一緒に回ってしまい、足が開いてしまうのでしょう。
まっすぐ踏み出して投げれない子も、同じ原因でしょう。
「なんでバットに当たんないんだ!」
バットを最短距離に出せば当たりやすい。
バットにボールを当てたいからバットが先に動き出してしまい、上半身だけが回転してバットが遠回りしてしまう。
先に腰を回し肩を回して、ピッチャーと正対してからバットを出せば、ボールは目の前です。バットの移動距離は短く当たりやすくなるでしょう。
バットが先に動けば、それだけ遠回りしてボールに当てようとするのですから難しいですよね。
ソーサ、ジアンビー、ボンズ
動き始めてる順番は、@の足からではないでしょうか?
特にジアンビーは、投手と正対するまでバットが出てきていません。
ボンズ選手は、@の足と後のひじから一緒に動き始めてるように見えます。
体重を乗せた足から動き出そう!
バットは、体重を乗せた足から動き出す。
ボールは、体重を乗せた足から動き出す。
後の足から動き出そうとすると、踏み出す足は自然と真っ直ぐ出てしまい、上半身が遅れて回転を始めると思います。
上半身から投げよう!上半身で強く打とう!を意識してると、下半身は後から着いて来てしまい、速い球、強い打球、いい結果には繋がらないように思いました。
上半身を直すのではなく、上半身は下半身で直してあげる。
下半身から先に動きだすことによって、上半身が自然と生かされてくる。
これが最近考えているテーマです。
子供達には
「ズルッが先だよ!ズルッとしてからスパーーンと打とう!」
通じてくれてるかな^^
ウチの息子が三振大王まっしぐらの理由…。
学校から帰ってきたら、この記事よませてやろうっと…。
なんか嬉しくなっちゃいました!
上半身から先に動く子に前で打てと言うと、全部引っ張りになっちゃいますよね。
それにバットが動く時間が長くミート率が落ちる。。。
素人考えでしたが、なんとなく会っていたのかなぁと思いました。
あまり意識すると右肩が極端に下がったり・・・。
悪戦苦闘でした。
「ズルッからスパーンだ!」この言葉だけにします。
私達のチームでは、今回のテーマの通り、下半身始動のスイングに加え、踏み込んだ後にテイクバックを取るイメージを徹底させています。選手達も、この一瞬のねじりが外野オーバーへの近道と信じバットを振り回しています。
3回しかボールがバットに触れませんでした。
うううう・・・アドバイスしたかった。
http://hirosegawa.sakura.ne.jp/sblo_files/go-ahead/image/060622.jpg
イラストでは上半身が前を向いているだけ、まだましなほうかも。
このスイングを治すのに、いろいろ試行錯誤しました。練習ではできるようになったものの、試合では全くできず。
結局、それなりに形になり始めたのは、シンクロ(もどき)と並進の練習をしてからです。
このように足から動き出すためには、ある程度ボールにタイミングを合わせられないと、慌てて腕でボールを迎えに行くみたいです。
低学年で、Tスタンドを使って動かないボールで身体の動かし方を身につけさせて、その後動くボールに対応でしょうか?まだ、Tスタンドでも「ズルッ!」がない子もいますが・・・。
http://pitchinganalyzer.web.fc2.com/BAtop.html
最近の子供はプロ選手の真似事は良い面・
悪い面があります。基礎を理解しての真似事なら良いのですが。また、生活環境の変化で膝、かかと、腰周りなどの力不足も目につきます。下半身の弱い子も目立ちますし、走ることを嫌がる子供も増えてきました。まず、私生活の改善から・・
なんだか私のブログを全部記憶してますね?^^
>だから私は会社の野球大会で打てなかったのかぁ・・・
野球大会ばっかりしてるから、すぐ寝ちゃうんだ?^^
(このネタでオレもひっぱるなぁ〜)
◆でぃあさん、ありがとうございます。
ちょっと大げさに書きすぎたかもしれません。
この逆の子もたくさんいます。
下ばっかり回して、上が回らない子。
いろんな子がいますから、楽しい分、悩みも多いですね^^
◆おちあいさん、ありがとうございます。
多くの子供達は「下半身が回らない子が多い」という意味で書きました。
いろんな子がいますから、このことが全てに当てはまる、という事ではないと思います。
>バットが動く時間が長くミート率が落ちる。。。
これは私も同感です。
フルスイング=大きく振る ではないですよね^^
◆つーさん、ブログ解説おめでとうございます!
やっとパソコンが復旧しました^^
>下につられて上も一緒に廻ってしまいますね。
このパターンもありますね。
バットが後から出てくると書きましたが、私のイメージではヘッドが後から出てくる、の方がイメージとあっています。
上(上半身の肩)は回ってもいいから、ヘッドはまだ出てきては飛ばない。
う〜ん バッティングを言葉にするのは難しいですね^^
◆ある監督さん、ありがとうございます。
基本的には、打ち方にはたくさんの種類があって良いと思っています。
子供の数だけ、ホームランの数くらい個性があっていいでしょう。
その中の共通点と「下半身ってどうやって使うんだろう?」を考えてみました。
もちろん、いろんな下半身の使い方があるでしょう。
子供達のバッティング練習に
「今日のテーマは「下半身」 下半身を使って遠くに飛ばしてみてくれ!」
などとテーマを与えてみると、一人一人、いろんな考えがみれて面白かったです^^
◆古田兼好さん、ありがとうございます。
バッセンは勉強になりますね!
体の大きな大学生や社会人の方のフォーム。
お父さんと初めてきたチビッコのフォーム。
中学生、高校生、いろんな子供の特徴が感じられます。
>3回しかボールがバットに触れませんでした。
この3回を10回に20回にしてあげたい!
でも、グランドではないので口は出せないんですよね^^
◆クリえもんさん、ありがとうございます。
仰るとおりです。
まずTスタンドなどでバットがボールに当たる楽しみから始まり、打つ楽しみに変わり、ヒット、ホームランへと導いてあげたいですね!
私達のチームも、最初にシンクロを教えます。
ジャンケンポンからタイミングを合わせられると、その後の指導が助かります^^
◆動作分析さん、初めまして!
コメントありがとうございます。
いろんな書籍を読まれて、とても研究されてる方ですね!
バッティングやピッチングの理論、解説は、その方の野球経験や野球を見る視点によってたくさんあって良いと思っています。これがダメあれもダメではなく、正解がたくさんあっていいのではないでしょうか。
私と違う点は、私の教科書は子供だという点です。
正解は現場にたくさん落ちてると、私は考えています。
◆店長さん、ありがとうございます。
仰るとおり、私生活の歩き方や椅子に座る姿勢などから改善していくのがいいでしょうね。
片足でケンケンができなかったり、馬飛びができなかったり、外で遊ばなくなった影響が随所に見られます。
きれいな芝生のグランドを使える時は、
思い切って裸足で遊ばせてみようかな?などと考えています^^
バッティングですから、あくまでもイメージなんですが過去にこんな考えもありました。
「終わりから考えよう」
http://metoo.seesaa.net/article/33600899.html
「無理矢理ポイント前で打つ」
http://metoo.seesaa.net/article/31930533.html
この続きは来週へ^^
自分の感覚というには自分にしかわからないですし、それを伝えるのはもっと難しいです。
結果が良かったらそれでもいいと思いまけど、やっぱりきちっとした理論は持っていてもらわないと、将来が大変になるとおもいますし。下半身を回すとバットヘッドが下がってしまう子供もいますし、それを気にすると上と下が一緒に動く子もいるし、グリップがフニャフニャして当たりがバラバラな子もいる。
素振りでは、バットのヘッド部分を持って下半身始動のタメを作る練習をしています。これで子供達の当たりが多少良くなって来ました。
>下半身を回すとバットヘッドが下がってしまう子供もいますし
このパターンの子供に悩まされますね!
私の決断は「下から作っていこう!」
仰るとおり、上も下もバラバラ、グニャグニャの子もいろんな子がいます。
どこから意識を変えてもらうか考えましたが、やっぱり下から、下半身からとなりました。