『メジャーリーグと日本の野球は同じルールなのかな?』
この疑問って誰でも思ったことがあると思います。
私のイメージ図ではこんな感じです。
実際に【注】はどんな意味なのか?
・文中【注】とあるのは、編者が必要と認めた説明または適用上の解釈をいう。
日本野球規則委員会が付け加えた解釈だったんですね。
実際に規則書を比べてみます。
左が公認野球規則、右がOBRです。
赤い丸 3.01 ボール
赤い線 ペナルティー
それ以外に青で囲んだ
【注1】我が国では・・・
【軟式注】軟式野球ボールは・・・
【注2】アマチュア野球では・・・
右側にあるOBRにいくつもの【注】付け加えられているのが良く分かりますね。
【注】が付けられている内容は
・我が国では・・・
・アマチュア野球では・・・
それと
・分かりやすく説明した解釈が載せてあります。
この解釈が本来のBaseballと異なる場合が多々見られます。
例えば2022年の規則改正
(4)5.09(b)(1)【注1】および【注2】を削除する。
5.09(b) 走者アウト
次の場合、走者はアウトとなる。
(1)走者が、野手の触球を避けて、走者のベースパス(走路)から3㌳以上離れて走った場合。
ただし、走者が打球を処理している野手を妨げないための行為であれば、この限りではない。
この場合の走者のベースパス(走路)とは、タッグプレイが生じたときの、走者と塁を結ぶ直線をいう。
削除される箇所
【注2】 本項のただし∴ネ下は、野手が走者の走路で打球を処理しているとき、これを妨げないために走者が走路外を走っても、アウトにならないことを規定しているものであって、打球処理後に触球プレイが生じたときには、本項前段の適用を受けることはもちろんである。
【注1】【注2】で規則通りきちんと分かりやすく説明したいのに、本来の規則を難しくしてしまったり勘違いさせてしまったりすることが多くみられます。
(2)5.07(a)(1)【注1】を削除し、同【注2】を同【注】とする。
→ワインドアップでも自由な足の置き場に制限がなくなった。
(3)5.07(a)(2)【注1】を削除し、同【注2】以降を順次繰り上げる。
→なので、走者が塁にいないとき、ワインドアップと同じようにセットポジションも完全静止する必要はなくなった。
この二つも本来のワインドアップを分かりやすくしようと日本独自に解釈してしまったからなのでしょう。
【注】が別に悪い規則だとは考えていません。
アメリカのBaseballを日本に持ち込み、アマチュアだったり軟式野球だったり、日本にあった野球スタイルに作りあげたるための公認野球規則です。【注】を置いて分かりやすく伝わりやすくしたかった思いが伝わってきますが、近年になって難しく解釈し過ぎてしまった、誤解を与える可能性がある【注】を削除し始めて、本来のBaseballに近づけていこうとする方向が伝わってきます。
で、私が次に削除してもらいたい規則が・・・
それはまた後日(^^♪