2022年02月04日

2022年公認野球規則改正 ポイントA

2022年公認野球規則改正 ポイント@に続いてポイントAです。

(5)6.01(a)(1)の最終段落として次を追加する。

(a)打者または走者の妨害 
次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。
(1) 捕手に捕球されていない第3ストライクの後、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げた場合。打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。

青文字が追加
もし、捕球されずに本塁周辺にとどまっている投球が、打者または審判員によって不注意にそらされた場合、ボールデッドとなって、塁上の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。この投球が第3ストライクのときは、打者はアウトになる。



2022年01月16日 判定を考えるサイト

この日に書いた内容でしたね。



捕手が弾いた本塁周辺の投球を打者または審判員が妨害

今までは第3ストライクにしかなかった規則が0ストライク1ストライクでも適用され、塁上の走者はボールデッドとなり投球当時占有していた塁に戻る。第3ストライクは打者走者アウトとなりボールデッドとなり投球当時占有している塁に戻る。


(6)6.01(i)を次のように改める。

@【6.01i原注】を追加する。
【6.01i原注】本項の捕手≠ノついては、本塁のカバーに来た投手を含む野手にも適用される。
(1)(2)両方に適用される。

A同(1)本文中の「または本塁のカバーに来た野手(投手を含む、以下「野手」という)」と、同(1)および同(1)【原注】中の「または野手」を削除する。

(i)本塁での衝突プレイ
(1) 得点しようとしている走者は、最初から捕手またはは本塁のカバーに来た野手(投手を含む。以下「野手」という。)に接触しようとして、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路から外れることはできない。もし得点しようとした走者が最初から捕手または野手に接触しようとしたと審判員が判断すれば、捕手または野手がボールを保持していたかどうかに関係なく、審判員はその走者にアウトを宣告する。その場合、ボールデッドとなって、すべての他の走者は接触が起きたときに占有していた塁(最後に触れていた塁)に戻らなければならない。走者が正しく本塁に滑り込んでいた場合には、本項に違反したとはみなされない。

【原注】
走者が触塁の努力を怠って、肩を下げたり、手、肘または腕を使って押したりする行為は、本項に違反して最初から捕手または野手と接触するために、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路を外れたとみなされる。走者が塁に滑り込んだ場合、足からのスライディングであれば、走者の尻および脚が捕手または野手と接触する前に地面に落ちたとき、またヘッドスライディングであれば、捕手または野手が接触する前に走者の身体が先に地面に落ちたときは、正しいスライディングとみなされる。捕手または野手が走者の走路をブロックした場合は、本項に違反して走者が避けられたにもかかわらず接触をもくろんだということを考える必要はない。



このプレイは投手が走路を塞いでいましたが(2)は捕手限定と解釈されていたようですね。なので捕手≠ノついては、本塁のカバーに来た投手を含む野手にも適用される。が追加され、同じ意味になるように(1)の「または野手」を削除したのでしょう。


(4)5.09(b)(1)【注1】および【注2】を削除する。

5.09(b) 走者アウト
次の場合、走者はアウトとなる。
(1)走者が、野手の触球を避けて、走者のベースパス(走路)から3㌳以上離れて走った場合。
ただし、走者が打球を処理している野手を妨げないための行為であれば、この限りではない。
この場合の走者のベースパス(走路)とは、タッグプレイが生じたときの、走者と塁を結ぶ直線をいう。

削除される箇所
【注1】 通常走者の走路とみなされる場所は、塁間を結ぶ直線を中心として左右へ描く3㌳、すなわち6㌳の幅の地帯を指すが、走者が大きく膨らんで走っているときなど最初からこの走路外にいたときに触球プレイが生じた場合は、その走者と塁を結ぶ直線を中心として左右へ各3㌳が、その走者の走路となる。
【注2】 本項のただし∴ネ下は、野手が走者の走路で打球を処理しているとき、これを妨げないために走者が走路外を走っても、アウトにならないことを規定しているものであって、打球処理後に触球プレイが生じたときには、本項前段の適用を受けることはもちろんである。

記述の順番が逆になりましたが(4)は本文だけで【注1】【注2】がない方が分かりやすいですね。


以上が2022年私が考える規則改正のポイントでした。

まだ講習会などで説明を受けておりませんので解釈が異なる部分があるかもしれません。また所属団体で適用しない規則もあるかもしれません。ご自身が所属されている団体で確認されることをお勧めします。
コロナ過で講習会中止が予想されますが、早く落ち着くといいですね。

posted by metoo at 15:49| 千葉 ☁| Comment(2) | 規則 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2019年のMLBの振り逃げは【6.03a3・4原注】を適用してボールデッド(振り逃げを認めない)が正しくて、そもそも誤審な気がします。
今回の改正、個人的には『明らかに妨害して』だと妨害を取りにくいので、ボールがとどまっている(打者が避けやすい)状況なら進塁を認めないようにしたいのかなあと。
Posted by こはるなぎ at 2022年02月21日 19:01
こはるなぎさん、コメントありがとうございます。

https://www.youtube.com/watch?v=t0oE3OWrc0M

そうですね。私もこのプレイで3点目が入る判定は「???」です。
2022年に後段が追加されますが、2019年にはすでに6.01(a)(1)の前段は規則にありました。

6.01(a) 打者または走者の妨害
次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。
(1) 捕手に捕球されていない第3ストライクの後、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げた場合。
打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。この判定があったおかげで新しい規則が生まれたのかとも思います。

私はこちらを適用してもよかったのではと思います。
Posted by metoo at 2022年02月22日 21:05
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