この写真がボークです

馬が急に止まると危ないですよね。
野球も一緒で、
ピッチャーがボールを投げようとして
急に止まるとバッターやキャッチャーは危ないですよね。
私の予想ですが
昔々、ベースボールが始まったころ、投げる真似だけして途中で止めて、止めては投げるふり、投げるふりしては止めて、めんどくさいピッチャーがいたのでこんなルールができてしまったのでしょう^^
MLBでは「えっ!これがダメなの!」驚くらい「balk」(ストレッチの中断)をとるようですね。
しかし、二段三段四段五段モーションなど変則な投球動作は全く気にしません。一時停止はしてないからでしょう。
2020年 日本の公認野球規則がメジャーに近づきました。
5.07(a)(2)【注2】の改正です。
咋年まで
(1)(2)項でいう中途で止めたり、変更したり≠ニは
ワインドアップポジションおよびセットポジションにおいて、
投手が投球動作中に、
故意に一時停止したり、
投球動作をスムーズに行わずに、
ことさら段階をつけるモーションをしたり、
手足をぶらぶらさせて投球することである。
これが下記のように変わりました
⑴⑵項でいう
中断≠ニは、
投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、
投球動作を一時停止したりすることであり、
変更≠ニは、
ワインドアップポジションからセットポジション
(または、その逆)に移行したり、
投球動作から塁への送球(けん制)動作に
変更することである。
なかなかこれだけでは意味が分かりませんので
野球審判員マニュアルのわかりやすい図を使った解説を参考にします。
走者がいない場合

1. 投球動作を開始したが、途中でやめて投球しなかった。
2. 投球動作を開始して自由な足を上げ、いったん動作が止まったが、そのまま投球した。
3. 投球動作を開始して、自由な足を上げ下げして、そのまま投球した。
罰則なし
走者がいる場合

1. ストレッチをしようと動作を開始したが、途中でやめた。
2. ストレッチの途中でいったん動作が止まったが、そのまま両手を合わせてセットポジションをとった。
3. 投球動作を開始して自由な足を上げたが、途中でやめて投球しなかった。
4. 投球動作を開始して自由な足をあげ、いったん動作が止まったが、そのまま投球した。
5. 投球動作を開始して自由な足をあげ、いったん動作が止まったが、そのまま塁へ送球した。
6. 投球動作を開始して自由な足を上げ下げして、そのまま投球した。
7. 投球動作を開始して自由な足を上げ下げしてから、塁に送球した。
赤字がボーク
グラブ叩きもOKに

まとめてみると
『走者がいなければ』
一時停止も二段モーションも罰則なし
『走者がいれば』
一時停止は投球も牽制も全てボーク。
二段モーションは牽制がボーク。投球は良し(そのかわり盗塁しやすい)
となったようです。
ただし!
この規則変更は地域によっては採用せず
昨年のままで行う連盟もあります。
必ず所属する連盟に確認をしてから
指導と試合を進めてくださいね!
ps
千葉県少年野球連盟は昨年のままです。
比較用として2018年定義38【注】削除の解説です。
2018野球規則改正に伴う規則適用上の解釈解説

2020年もこのままの地域もあります。
新型コロナ感染対策として審判講習会が出来なず、2020年改定をまだ説明できていない地域もあるでしょう。
あらためて
所属する連盟に確認してから進めていきましょうね。