バエス選手の動画を見るとヘッドスライディングは一つの武器と言えるでしょう。
しかし、日本ではケガをしてしまうのでヘッドスライディングはやめましょう!となってしまい、私達は一つの武器を捨ててしまっています。

中村選手のヘッドスライディング
胸、腹、骨盤、太もも
体全部を地面にこすりつけて停止しようとしてます。
下を向いたままベースを見ていません。

胸を地面につかず、お腹で滑りながら
顔を上げて野手のタッチを避けることが出来る状態です。

地面との摩擦を減らすことで、
ギリギリまでスピードを落とさずに
ベースを通り越すようにしています。
しかし
ヘッドスライディングが上手いからケガをしない
とは言えません。
日本には「黒土」の野球場がたくさんあります。
私はヘッドスライディングの技術よりも
この黒土がケガをする大きな原因の一つだと感じてます。
その理由は「黒土は柔らかい」からです。

黒土はスライディングをすると土煙があがるくらい柔らかく細かい土です。

踏まれて固まる部分と、柔らかくて盛り上がる部分。
平らな地面に滑るのではなく、凹凸がある地面にヘッドスライディングをしたらどうなるでしょうか?
スライディングした時に、地面が固まって滑る部分と、柔らかい部分は衝撃を吸収してしまう部分があります。

例えば海の砂浜で、右手は乾いた砂、左手は湿った砂、ヘッドスライディングをすればどうなるでしょうか?
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最強の甲子園V投手は死んでいない 二刀流、手術、結婚 吉永健太朗、8年後の夏の真実
野手で出場したオープン戦、一塁走者で牽制球に頭から滑り込むと、激痛が走った。右肩亜脱臼。靱帯も一部断裂した。投手の生命線に負った致命的な怪我。保存治療を試みたが、一向に良くならないどころか、一度ブルペンに入れば、腕が1週間上がらず。投手はおろか、野手の送球すらままならない。やがて、選択を迫られた。手術するか、否か。
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どういう土の状態でケガをしたのか分かりませんが、頭から一塁へ滑り込んでケガをされたんですね。
道を歩いていてバナナの皮に気づかず
急に滑って転ぶとケガをするように
スライディングをしていて
滑ると思い込んでいた地面が滑らなかった場合、
これもケガをすることになるでしょう

ヘッドスライディングはケガをするからやめなさい!
と言われても
メジャーではガンガンヘッドスライディングをしています。
確かに手を踏まれたりしますから危険なのはわかりますが
実は、柔らかい黒土にも原因があるんじゃないか。
硬くて滑りやすい赤土なら、
ヘッドスライディングは武器になるんじゃないか。
確かな技術は使う場所を選ぶ
それがヘッドスライディングではないでしょうか。
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