2019年07月16日

経験値思考



ヤニス・アデトクンポ選手
ギリシャのプロバスケットボール選手。身長211cm、体重109.8kg 。ポジションはフォワード
ミルウォーキー・バックス34番、2018-19シーズンMVP

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Giannis Antetokounmpo


そんな彼が野球をやってみると・・・


二球目 バチン!
Tスタンドのボールを上手に打つことはできず、ボールの下のバーを打ってしまいました。

アデトクンボ選手は運動音痴なのか?
いやいや、そうではありませんよね。
NBAのスーパースター選手でも
小学一年生の女の子も
今日初めてバットでボールを打つと誰でもこうなります。




この動画をみて考えるのは、

野球が下手な選手ってどんな選手でしょうか?



小学一年生だから野球が下手?

NBA選手だから野球が下手?


どちらも違いますよね。



野球が下手な選手は

野球をやったことがない選手です。



これを反対から考えると

野球が上手な選手とは

野球をたくさん経験した選手、と言えるでしょう。




経験値(けいけんち)
experience point

XP


よくテレビゲームで「XP」って出てきますね。

【エクスペリエンス】 経験です。


私達は経験値を高めるために練習をしています。
次のレベルに追い付こう、高いレベルに慣れようと経験値を高めています。

反対にピッチャーは
バッターが見たこともない球、経験したことが少ない球種を投げればバッターは打ち損じてくれます。新しい発見を求めて、誰もが投げたことがない未経験のボールを投げようとしています。



野球で大切なのは

体力や技術、メンタルもありますが

まずは

経験値です。



例えばですが

体の小さな4年生チーム(昨年100試合数を経験)
体の大きな6年生チーム(野球を始めてまだ1か月)

どちらが勝つか。。。

というよりも、野球がどれだけ難しいかを考えると必然と勝敗が決まってしまう競技と言えるでしょう。


============
全日本軟式野球連盟より

学童野球の投球数制限ガイドラインが公表されました。

1 試合での投球数制限について
1日70球以内とする。
2 練習での全力投球数について
野手も含めて1日70球以内、週に300球以内とする。
3 練習について
1週間に6日以内、1日3時間を超えないこととする。
4 試合について
練習試合を含め、年間100試合以内とする。
5 選手の障害予防のための指導者へのガイドライン
@ 試合をしないシーズンオフを少なくても3ヵ月をもうける。
A 練習前後のウォーミングアップ、クーリングダウンは少なくともそれぞれ20分以上行う。
B 複数の投手と捕手を育成する。
C 選手の投球時の肩や肘の痛み(自覚症状)と動き(フォーム)に注意を払う。
D 正しい投げ方、肘に負担をかけないための投げ方への知識を高める。
E 選手の体力づくりに努める。
F 運動障害に対する指導者自身の知識を高める。
G 勝利至上主義から育成至上主義への学童野球のイノベーション。
H 医師の検診結果への充分なる対応をしていく。
============

あれはダメ!
これもダメ!
時間はこんだけ!
試合は制限、球数も制限

これを読んでもグランドにいる指導者は何をしていいのかわかりませんし、全日本軟式野球連盟が何を訴えたいのかもわかりません。




これからの少年野球はどこへ向かって進めばいいのか?

何を目指して、何をすべきなのか?



ずばり


経験値を高めることです。



<<経験値ルール>>

・バッターボックスに1打席立つと1XPもらえます。
・内野安打、センター前ヒット、四死球、盗塁、パスボール、塁を一つ進めれば2XPもらえます。
・二塁打は4XP、三塁打は8XP、ホームランは10XPとします。


・守備では、3イニング守ると1XPとします。
・フライを捕る、エラーする、内野ゴロをアウトにする、エラーする、暴投する。それをカバーする。中継プレーをする。ファールボールを拾いに行く。ボールに触るプレーをすると3XPとします。

・ピッチャーとして1イニング投げると3XPもらえます。
・三振をとると3XP。
(決められた投球数の中で、イニングをたくさん投げて、アウト、三振をたくさんとれば経験値がたくさんあがります)

例えばこんな感じで
A君の打撃は70XP、守備は36XP、投手は6XP
選手を経験値XPで表すようにします。
経験値は失敗しても成功しても高まります。


打撃100XP、守備100XP、投手100XP、でレベル1とします。経験を積みレベルを高めていき、同じレベルで出来るだけ試合を組んであげましょう。6年生になった時にレベル15の子もいれば、レベル3の子もいるでしょう。卒業して中学に進む時、年齢や学年で判断するのではなく、経験値レベルで次の中学野球の指導者へ引き継ぐ。個別に練習メニューを考えやすくなりますね。


そうすると

チームの勝利って関係あります?

勝つことを考えるのではなく

子ども達にたくさんの経験をつませてあげること。


だから私は

勝利至上主義ではなく

経験値思考に変わっていく

と考えています。





子どもの経験を
数値で見えるようにしていきましょう。



失敗しても経験値は高まるんです。

エラーしたから怒鳴る、負けたからペナルティ

そんな指導がなくなります。

毎日毎週毎月毎年、
失敗を含めたたくさんの経験を
今まで見たこともない新しい経験を
「次はどんなワクワクする経験をさせてあげようか」
それを考えていくだけです。



経験値思考

ここからが新しい野球文化が始まるでしょう。




おまけ
野球の指導者が1億円稼ぐ時代がそこまで来ています。
そんな話は誰からも聞いたことないですよね。
誰も想像してないから創造できないだけです。
親が子どもの野球にいくらでも投資する時代です。
その場所が今までなかっただけです。
MLBにつながる施設と組織を誰かが作ればいいだけです。

「YOU!やっちゃいなよ」 by ジャニー喜多川氏
posted by metoo at 15:43| 千葉 ☔| Comment(2) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
経験値が大事
本当にそのとおりだと思います

昔から、現時点で上手い選手が勝つために試合に出る。
つまり、今うまい選手のみが経験値を多く得ます。

そりゃぁなかなか追いつけませんね。

私も、中学生ぐらいまでは、経験値を平等に積ませたほうが良いと思います。


それと、後もう一つ。
昨今の、「何々制限」って言葉が悪い方向に独り歩きして、数をこなす練習が否定されているように感じます。

もちろん、体の出来ていない子供に過剰な数をこなすことは、投げるだけでなく
走る、バットを振るのどれも、弊害があるのも事実です。
ですが、数をこなす練習は、小脳に動きをインプットするために必要です。
もちろん、悪い動きをインプットしてしまうと、なかなか後から書き換えできませんから、そういう意味で我流の練習で数をこなすことは危険でもあります。

うまく、遊びの延長で楽しく正しい方向につながる練習を小学生の時にさせて、良い土台をつくって上げること。

これが、将来的にパフォーマンスを確保できる近道なのではないかと感じます。
Posted by アンバサダー at 2019年07月17日 07:52
◆アンバサダーさん、ありがとうございます。

少年野球チームも中学クラブチームも試合は土日しかできませんので、平日のマネジメントを考えていくことになるでしょう。食生活を含めた体力向上トレーニングが平日のメインになり、体が大きく強くなった数値(スピードや飛距離)を土日で確かめ合いながら試合、練習メニューで経験値を高めていく。

平日は体力
土日は経験値

私が監督なら、この二つの方向でチーム作りを進めていくと思います。

ただ仰る通り、技術向上の時間が作れません。どこかで量を積み重ねていく部分がないと技が完成しませんよね。

試合で高める経験値
練習で高める完成度

このつり合いが難しいですね。

Posted by metoo at 2019年07月17日 11:53
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