
百獣の王が世界で一番強い時代がありました。
クマの倒し方
ゾウの倒し方
キリンの倒し方
ゴリラの倒し方
相手をどう攻略するか、どう倒すかの『技』で倒す。
そんな野球の時代もありました。

近年はスーパーサイヤ人になればどんな相手でも倒せる時代とでもいいましょうか。
誰もが『体』を強くしてスーパーサイヤ人を目指すようになりました。

そして『心』
どう考えるか。
ここが人間の頭を使って考える野球ではなく、コンピューターが大量のデータから選択した答えになってしまった。
『心技体』の心がコンピューターの『C』になってしまった。
『C技体』
ちょっと考えてしまいますね。
イチローが語る「頭を使わなくてもできる野球」とは
イチローは「日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、やっぱり日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしい。アメリカのこの流れは止まらないので、せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなくてはいけないものを大切にしてほしいなと思います」
今年のセンバツ野球がとても新鮮に感じています。
「サイン盗みだ!フェアじゃない!」
高校野球ってまだココなんですね。
ココに注目が集まってしまうよりも・・・
春から160球も投げてる高校生じゃないの・・・
これでは投球制限の話も進まないよなぁ。。。
走者二塁の予防策
・投球サインのキー(二塁走者の後ろショートが牽制サインと一緒にキーを出す)
・捕手の構え方、構えるタイミング
・打者の反応による二次対策(逆球の反応チェック)
・投手の癖 ←これが最も大きい
・捕手が要求する変化球のカウント
・変化球がショートバウンドになる率
・ノーサイン
などなど考えればいくらでも出てきます。
二塁走者がヘルメットをさわったから、おかしな動きをしたから、だけでフェアじゃないと言い切れる時代ではありません。元横浜高校の小倉部長や大阪桐蔭ならもっと細かく癖や、変化球カウント、バッテリーの動きを読み取ってくるでしょう。
まだまだ高校野球には頭を使って考える野球がたくさん残っています。
そこがとても嬉しく楽しく興味深く見ていられます。
高校野球にもデータは浸透してますが、
このデータがあるから選手を交代させよう、ではなく
このデータを攻略していこう!このデータを使って新しい技術を生み出そう!
人間が進歩するためにデータを使いこなす、これが今の高校野球には感じられます。
明日4月2日から準決勝4チームが残り3試合を見せてくれます。
ちょっとひねった考えですが
良く言えば「策士」悪く言えば「詐欺師」
ここが残り3試合の見どころだと思ってます。
同じようなレベルの4チームが、なにをどこでどうやって攻めてくるか?
野球には聞きなれない言葉ですが
立ち上がりの1回表裏の攻撃「速攻」という言葉がキーになってくると見てます。
今大会の3試合で集めたデータ、これをどう使うかが攻撃スタイルとなってくるでしょう。
クマ、ゾウ、キリン、ゴリラ
どのチームが勝つか分かりませんが、少なくともスーパーサイヤ人同士の戦いよりは断然に面白いです。
筋肉ムキムキ野球の次が少しだけ見えてきました。
だから高校野球は面白い。
ちなみに今大会でまだ使われていない作戦は
アレとこれと、それもそうだし、あっちもまだだし、
頭の中で忘れかけているあの作戦をどこでどのチームが使ってくるか?
策士なのか詐欺師なのか
また、あの作戦があるかもしれませんね^^
センバツ
— 熱闘甲子園 (@nettoh_koshien) 2019年4月1日
準決勝前日企画⚾
準決勝進出4チームのここまで3試合のスタッツです。
習志野vs明豊
東邦vs明石商業
果たしてどんな試合になるのでしょうか?
そして、ファイナル(決勝)へ勝ち進むのはどっち??#高校野球#熱闘#センバツ pic.twitter.com/d3kMHKEnq5
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