
ゴルフクラブの棒の部分、シャフト。

今日はここについて考えてみたいと思います。

この表を見ると
スイングスピードが遅い選手は柔らかいシャフト
スイングスピードが速い選手は固いシャフトを使うようです。

このシャフトの動きで注目したいのが
しなり戻り です。
) こっちにしなっていたシャフトが
( こっちにしなり戻る
こっちから ) ( こっちへ

ゴルフクラブのしなり戻りですが
向きを変えると投球動作の腕の振りとそっくりです。


ちょっとここで話の向きを変えてみます。
・柔らかい腕(シャフト)をゆっくり振る
・硬い腕(シャフト)を素早く振る
どちらも160キロ投げれる可能性はあると思います。
ではどちらが故障しやすいか?考えてみます。
故障しやすいのは
柔らかい腕を大きくしならせて素早く振るではないだろうか?
つまり、しなり戻りが限界を超えてしまうからです。
球速が高まってきたら
腕の振りが早くなってきたら
腕はしならせない方がいいのではないか?
これは私の予測です。
ひねり戻りのちょうど中心にあるのが肘関節です。人間の体とゴルフクラブのシャフトは同じ作りではありませんが、どこか共通する部分があるように感じます。
もし身体が強くなって球速が上がり始めたら
しならせない投げ方
しなりが少ない投げ方
考えてみるのも面白そうですね。
2018年10月25日 ハーバード大学の投球メカニクス

よーく見るとですね、
ボールを投げたしなり戻りの後に、
もう一回しなり戻ってます。

小学生のピッチングを見ると多くの子がしなり戻ってまた戻ってます。
しなり戻りが二度あるんです。
腕の振りは早くなってるけど、腕はまだ柔らかくて弱い。
ここに最も危険を感じます。
って、考えますので、metooさんの検証結果楽しみにしています。
で、いつものように、余談である、私見をつらつらと・・・
体の場合、硬さ柔らかさは、いわゆる力みでも変化しますから
昔からよく言われる、投げる前は力まない
→しなやかさを確保
リリース直前に力む
→硬さを確保
加速させる時、しなやかにしすぎると、
肘を大きく屈曲する事が可能ですが
その時の筋肉や靭帯は、伸ばされている部分が大きい=ストレスが大きい
って、私は考えていまして、必要以上の角度は悪ではないかと。
しかし、力む前なら大きく肘を大きく曲げることは、加速距離が長くなるので、OK
って、考えています。
リリースに力むのは当然として
減速時が難しいかも知れません。
力んだままだと
→硬いまま
力みを緩めると
→しなやか
ハイスピードカメラの動画を見ると
投げ終わりは、metooさんがいうように、しなり戻りが必ず複数回あります。
柔らかいと、大きく動き振動の収束も遅い
硬いと小さく動き、振動の収束も早い
振動しているってことは、エネルギーがまだ残っているってことですから、許容範囲内でしなる分には、ダメージは少ないと思います。
振動が直ぐに止まるという事は、減速時に大きなエネルギーを消費しているという事ですから、体のどこかの筋肉又は関節に大きなストレスがかかっていると、推測しています。
体の場合、筋肉量が多いほうが、多分振動を収束させる為のダンパー的な役割をしてくれると思いますが、私は前腕ではなく上腕の筋肉達が頑張るところだと思ってます。
肩を守るのは、背中側の筋肉達。
加速させるのは、腕だと前腕の役割は結構大きいですけど、減速するときには、前腕が重いと止めるエネルギーってかなり必要だと思うんです。
球速を上げるために、前腕を鍛える人って結構いると思いますが、前腕重くなると、必要なブレーキ力も相当必要になります。
いわゆる、後ろ側や外側の肘の故障って、ブレーキ側のダメージと私は理解しています。
内側の肘の故障は、加速側。
私も憶測だらけですみませんが、
メジャーリーガーの投げ終わりをハイスピードで見ると全くしなり戻り振動してない選手もたくさんいます。アンバサダーさんの考えと同じで、上腕へ背中側へ上手く減速エネルギーを逃がしてるように見えます。
加速だけでなく減速も、速く走ることと安全に止まること、自動車メーカーみたいな考え方ですね^^
きっと、メジャーリーガーぐらいの筋肉量になると、腕の内部の筋肉で振動を吸収しているんでしょうね。
振動を打ち消す逆の動作も、多分有るんだと思います。
ノイズキャンセリングの様に・・・
そのコツを自然と身に着けている人が、長くピッチャーできるのでは・・・
実は、肘が曲がったまま回内するほうが、上手く力が逃げるのでは・・・
なんて、いろんな妄想してみたりします。
私の印象だけかも知れませんが
今の中学生に腕立て伏せをさせても、
背筋を伸ばして出来ない
顎をつけるまで下げると1回も上がれない
という子供が結構いるな・・・
また、懸垂も顎まで上げることが出来ない。
という子供の割合も多いように感じます。
速いボールを投げるためには、腕の力はそれほど必要ありませんが、投げ終わった腕を守るための筋力をつけるには、腕立て伏せや懸垂は手っ取り早く、必要な筋肉、得に関節周りを鍛えてくれます。
腕立て伏せは、やるスタイルによって、大胸筋、上腕、前腕、広背筋、いろんな部位に負荷を与えることが出来ます。
野球をする上で、怪我をしにくい上半身を作る上で、子供の頃から適度な負荷・刺激を与えることは重要なのではないだろうか?
と、考える次第です・・・
第6回日本野球科学研究会が開かれたようです。
http://baseball-science-tsukuba.jp/
この国のトップが集まった研究発表をはやく日本中に広めて欲しいと願ってます。
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1032076530728333313
橋下さんのきつい言葉のツイートですが、内容はその通りだと思います。どこまでスポーツ科学が進むかで日本の野球が変わってくるでしょう。
でも行けないなぁ〜
スポーツ科学は、東京オリンピックを契機に一気に進みそうな感じしますけど
なんとなく、野球だけ取り残されそうな気も一方ではしています。
良くも悪くも、島国なんでしょうかね・・・
なかなかこの国では研究結果や論文が見つからないんですよね。いろんな地域で研究会が行われているのに、ネットには落ちてこないようです。