高校野球、野球人生が終わるかもしれない最後のアウト。
仲間といつまでも野球を続けたい
勝って明日も一緒に野球を
絶対に終わらせたくない・・・
一塁ヘッドスライディング
この気持ちはよ〜〜く分かります。
最後の夏を迎える前に
ヘッドスライディングについて一言
「君たちは一塁審判からヘッドスライディングを見たことがあるのかい?」
内野ゴロが一塁に送球にされてアウトになるルールはこちらです。
5.09a 打者アウト
(10) 打者が第3ストライクの宣告を受けた後、またはフェアボールを打った後、一塁に触れる前に、その身体または一塁に触球された場合。
野球で難しいのは
ルールで書かれていることを
審判が判断することです。
つまり
人間が「見る」ことで判定が決まります。
では
このヘッドスライディングはベースの触れていますか?
ルールでは「一塁に触れる前に」ですから、触れる瞬間を見なければいけません。
しかし
審判をしていればわかりますが
私は「見えない」です。
一塁にヘッドスライディングしても一塁審判の私は見えていないんです。
見えていないものを判断してると言い切ってもいいでしょう。
*内野ゴロの送球を一塁手が捕球した。←見えている、捕球した音も聞こえてる。
*打者走者(あっ、このタイミングぐらいでベースに到達したかな)←見えていない、ベースを触れた音も聞こえない。
私はこの二つのタイミングで判断してます。
多分、他の審判の方も見えていないでしょう。
というか、
砂煙の中で手がベースに触れる瞬間が見えることは現実に無理です。
一塁ヘッドスライディングをしたい選手の気持ちはよ〜〜く分かります。
だから「やるな」とは言えませんが
一塁審判に砂煙を見せてしまうとアウトになりやすいヘッドスライディングだということを覚えておいてください。
もしどうしても、ヘッドスライディングをやるならば
Statcast: Odubel legs out single
”空中で浮かんでる間にベースを叩く”
これなら一塁到達タイムも速いですし
一塁審判からしても
一塁ベースに触れる瞬間が「よく見えます」
ベースを左手で叩いて、
お腹からベースに落ちてますね。
そこからザァーーっとスライディング。
アウトがしっかり見えるように
セーフがしっかり見えるように
「審判の立場から考えてプレーすること」
ビデオ判定がない野球では、そうするしかないでしょう。
このブログをご覧いただいて「ヘッドスライディングはこうやって判断した方がいいよ!」という審判技術がありましたら教えてくださいm(__)m