
今のゴロはどの捕り方が0.1秒早くプレーできるだろうか?
どの技を選択するのが最適かを練習するのがノックです。
図にある1番だけを「基本」として教えてるチームはまだまだたくさんいます。
あらゆる打球をたくさんの技術の中から、次にどこに投げたいからどれを使ってどう処理するかを瞬時に判断するのが守備です。
このゴロは、割り算なのか、足し算なのか、因数分解なのか
そう考えるとノックという練習は技の見せ合い、自慢大会
楽しんみながら守備が上達しそうです。
ノックという言葉を fun go(ファンゴー〔楽しんで行こう〕という言葉に変えてみるのもいいですね。
Fungo(ファンゴ)の意味
fungo(ファンゴ)という言葉がどこから来たのかについて、様々な説があります。
その一つに、“何かしら”という意味として用いられるfungoble(ファンゴブル)という言葉がその由来であるという話もあります。他の言語でも似たような単語が存在し、昔の英語のfonge(フォンジ)やドイツ語のfungen(ファンゲン)という単語にはいずれも「捕る」という意味があり、また、スコットランド語のfung(ファンジ)という単語には投げる、トスする、飛ばすなどの意味があります。
他にも説があります。昔、路上で野球をしていたとき、バッターは自分でボールをトスしたものを打って、ヒットになればone goes(ワン・ゴーズ)、two goes(ツーゴーズ)などと言っていました。ボールが捕られてしまった際には、ボールを捕った人が次にバッターになることから、アウトになったバッターはfun go(ファンゴー〔楽しんで行こう〕)と言っていたようで、これが由来になったという説もあります。
今やっている練習メニューを一度忘れてしまうのもいいでしょう。
例えば、
今日からキャッチボールをやめてみる。
「play catch」プレイキャッチ 捕ることを楽しもう!
この言葉から始まり
「handling」ハンドリング グラブの使い方
「quick hands」クイックハンズ 素早く握り替える
「throwing」スローイング 投げ方
捕ることを楽しみ、投げるまでを素早くする。
このような目的ドリルがあれば、キャッチボールというただダラダラとした100球近いボールを投げあう時間は必要ありませんね。たくさんの投げ方、たくさんの捕り方、ボールを握り替える素早さ、この3つを毎日積み重ねていけば少しずつ上達していくでしょう。

たどり着きたい目標は4秒という「時間」です。

ここから逆算して

プレーを作り上げる!
どれだけ正しい捕り方とか正しい投げ方をしても一塁がセーフならそのプレーは最悪の結果です。
その打球に最適な技術を組みあげる。
守備は「4秒」を作り上げる
この考え方がないと、
いつまでも「基本はキャッチボール」だけの世界から抜け出せません。
フィギュアスケートや体操競技のように技術点がもらえる競技ではありませんから、型から入るのではなく、時間から技術を作り出さないと守備はいつまでたっても前に進みません。
投げるのがまだ苦手な子
捕るのがまだ苦手な子
この二人をキャッチボールさせるよりも、
ハンドリング、クイックハンズ、スローイングに分けて練習しましょう!
たくさんの捕り方、たくさんの投げ方が楽しめます(^^)/

うつ伏せから起き上がってすぐに投げるスローイングドリル
あった方がいいですよね^^

クルっと逆回りしてからのスロイーングドリル
あった方がいいですよね^^