この三つで十分だと感じています。
「打つ」 シンクロ
「捕る」 スプリットステップ
1999年に発売された手塚一志さんのバッティングの正体
1998年NHK番組で紹介された松井稼頭央vs小坂誠のスプリットステップ
打撃と守備、教える事はこの二つで十分です。
バットを振る
ボールを捕る
あとは勝手に上手くなります^^
6年生チームを2か月間見てきましたが、ちょうど真ん中の1か月目に私の指導時間をもらいました。
シンクロで15分
スプリットステップで15分
教えたのは30分でこの二つ。
それから1か月経ちましたが、
シンクロを取り入れた子供はタイミングが合うフルスイングを身に付けて長打へ。
スプリットステップを身に付けた子は、ボールに追いつくスピードが速くなり安定したスローイングへ。
取り入れなかった子もいますが、残念ですが結果は変わりません。
プロ野球でも高校野球でも9割近い選手がシンクロとスプリットステップは使っています。どんなシンクロ、どんなスプリットステップをしているかは人それぞれですが、この二つのポイントだけを観察しに球場へ足を運ぶのもいいでしょう。
「投げる」このポイントを小学生に絞り込むのは難しいです。
速い球を投げる
コントロールよく投げる
故障しにくいフォームで投げる
相手から打たれにくいフォームで投げる
この四つに共通してるポイントは
リリースの位置
これはリリースを前にする練習方法で身に付けていくしかありません。
速い球 リリース
コントロール リリース
故障しにくい リリース
打ちにくい リリース
全てに繋がってるのはリリースだけです。
故障しない投球フォームはありません。
あくまでも(故障しにくい)と考えておいた方がいいでしょう。
今回、私は「教える」と言う言葉を使いました。
実際にはシンクロとスプリットステップは「教える」ですが
リリースの位置は感覚な部分なので教えられません。
「伝える」と言った方がいいのか
「直す」と言った方がいいかもしれません。
「教える」「伝える」「直す」
この三つを「学ぶ」時間として練習とは別の時間割にした方がいいでしょう。
国語 投げる
算数 守る
理科 打つ
社会 走る
英語 体つくり
「では今から打つの時間、タイミングについて30分みんなで学びます」
「では今から社会の時間、日本の歴史について30分みんなで学びます」
野球は授業と同じ。
入学試験は最後の大会
期末テストは予選大会
漢字テストはシートノック
授業という学ぶ時間をしっかり積み重ねる。
日本の野球はどこまでも限りなく進化し続けます。
しっかり学ぶ時間と時間割を作りましょう(*^_^*)
小学生はまだまだ発展途中。
なんでもかんでも野球の全てを教えるよりも、今から10年20年間野球を続けるために身に付けておいて欲しいあなた自身の理想の野球。それを伝えられるのは、それが出来るのは、私達少年野球の指導者だけです。たくさんの情報が入り乱れ、何が本当の指導か迷うこともあるでしょうが、指導のポイントは出来るだけ削り落としてシンプルにした方が子どもの成長スピードは高まります。小学生に10教えても10は絶対に伝わりません。それよりもしっかり体に染みこむ指導をたった1つでもいいので決めておきましょう。
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