2006年11月01日

たった一言

日曜日、私が見に行った1年生大会の午後に、もう1試合練習試合もあったそうです。

kohは1年生チームでは3番手の投手、午前中の大会試合ではなく、午後の練習試合で先発したそうです。

やはりエラー合戦で2点は取られたそうですが、5回を9奪三振2安打1四球と、夏休み8月以来のピッチングだったようですが、自分なりに練習していたカーブで三振がとれた事を、嬉しそうにしゃべっていました。

しかしもっと上機嫌になる事を監督さんにボソッと言われたそうです。

「3年生になった時のエースはお前だからな・・・」    

この、たった一言が子供にとってはやる気を生み出す一言なんでしょうね。

「やっぱり素振りだけじゃなくて、毎日シャドーピッチングは続けなきゃね」

なんだか、やっとやる気になってくれたのかなぁ〜 くらいに笑ってしまいました^^



実は私達チームにも、たった一言で、
急激に伸びた子が2人います。

春にセカンドを任せる子に伝えたのは、
「セカンドはなぁ〜、サードゴロでもファーストのカバーに走る、ボールの方向とは逆に動く事もあるし、バントで一塁ベースをカバーしたり、難しいポジションなんだ。頭が良くないと出来ないポジションだぞ、今年1年お前に任せるからセカンドを頼むぞ。」

2人目はFastballerさんチームから転向してきた子
夏休みの合宿で伝えたのは、
「今年はエースがキャプテンで「10番」だから、「1番」の背番号がいないんだよ。来年の春にみんなが「あっ!」と言うくらいの剛速球をなげような。来年の「1番」はお前しかいないと思ってるよ。」

この2人の伸び具合といったら、毎週見ているから驚きが小さい方もいますが、半年間3ヶ月間、見ていなかったら「え〜〜!」と驚くくらいの急成長をしています。


たった一言で、子供のどこかのスイッチを入れてあげるだけで、急にアホみたいに野球を楽しみ、気が狂ったように野球が大好きになってくれます。

私は罵声怒号をあげて子供達を怒鳴り散らす事もあります。
特にこの2人に対しては、ちょっとでも気が抜けたプレーや、集中が切れた時には、狂ったように怒鳴り散らします。

「それでチームが勝てんのかよ!」
「お前がそんなプレーでどうすんだ!コラッ!!!」

この2人は5年生ですが、「オレがチームを支えるんだ!」心の中でプライドが芽生えてきたのを感じます。今が一番延びるチャンスタイム!な時期です。普段は「まだ早いかなぁ〜」と思う事でも、逆にどんなに小さなプレーでも見逃さずに、繰り返し繰り返し注意してあげなければいけないません。

(このオッサン細かいトコ見逃さないなぁ〜)

最近どんなに怒鳴っても怖気づかずに向ってくる(うるさいなぁ!わかってるよ!)心の呟きも聞こえます^^


少年野球で細かな知識、技術論も必要でしょうが、
まずは子供がコッチを向いてくれなければ、
コッチを向かせなければ・・・

どんな一言を言ってもコッチを向かない、
なかなか向いてくれない、
どこを向いてるんだか、
アッチばかり見ている、
そんなカワイイ低学年もいますけどね^^



posted by metoo at 12:25| 千葉 | Comment(15) | TrackBack(1) | コーチング | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。「たった一言が子供にとってはやる気を生み出す一言なんでしょうね。」全くその通りだと思います。大人にも同じ事が言えるのですから、子供にとってはもっと効果的なのでしょうね。怒る・叱るだけの指導者では子供はついてきてくれません。私の監督時代にも同様の思い出がたくさんあります。「おまえに期待してる、信じてる」簡単な言葉ですが、とても大好きな言葉です。ただし使いすぎると効果薄...
Posted by 昭和枯れススキ at 2006年11月01日 14:17
逆に、監督に相当傷つく言葉をもらい、練習に身が入らなくなり、やがては辞めていった子供がいました。
大人からみれば、大した言葉ではなかったのかもしれませんが、その子にとっては、絶対言ってほしくなかった言葉だったんでしょう。
Posted by こぐまパパ at 2006年11月01日 15:24
たった一言でやる気を生み出させることも出来るけど、たった一言でやる気をそいでしまうことも出来る。

指導者は自分の言葉で子供がどれだけ一喜一憂しているかをしっかりと自覚しないといけません。
本や他人の受け売りを言ったり、ただ怒声をあげてるだけではしょうがない。
自分というものをしっかり持って子供に接しないと、子供は信用してくれませんよね。
Posted by かに at 2006年11月01日 15:32
朝○新聞ではありませんが、「言葉」の力は大きいですね。
でも、言葉以上に大事なのは「真剣さ」なのかなぁ〜と最近思います。
表現でごまかせない「本気さ」をどうやって子供たちに伝えるのか・・・
怒る、叱る、なだめる、褒める・・・時には大人なのに拗ねたりも・・・^^;

子供たちを同じ方向へ向かせ、指導者も同じ土俵で同じ目線で・・・
肝に銘じないダメですね。
Posted by さとる at 2006年11月01日 16:21
子供をやる気にさせる一言を言えたら自己満足で、絶対に嫁さんに自慢すると思います。
反応は期待出来ませんが^^

娘の行動を素早くさせる一言が見つかりません^^
昨日も宿題が残り、ピアノの練習も残り、最後には泣きながらやってました^^
野球少年への一言より娘のやる気を出させる一言の方が必要です^^
Posted by 背番号29 at 2006年11月01日 17:36
一言かけたことでやる気になるって、それだけ子供が指導者のことを信頼しているからでしょうね。
子供だって大人のことを良く見てますから、いい加減な指導していたりすれば信頼してついてこなくなると思います。
声をかける方もそれぞれの子供の性格などをよく把握した上で声をかけないと、逆効果になる場合もありますから難しいです。
koh君のやる気が続いて、上達することを願ってます。
Posted by baseball-oyaji at 2006年11月01日 18:13
昭和枯れススキさん、ありがとうございます。

子供は正直です。誰でも素直な気持ちを持っています。
きっと、褒められる事よりも
「信じてくれる人がいる。」
「オレに期待してくれてるんだ。」
ここに心を動かされる要因があるのでしょうね。
Posted by metoo at 2006年11月01日 18:40
こぐまパパさん、ありがとうございます。

次のかにさんのコメントと同じ注意点ですね。
傷つく一言。子供同士でも、大人から子供へも、必ずあります。

私は中学時代に、友達にバカとかアホとかボケとか言われてもなんとも無かったですが、女の子に「くさい」と言われて傷つきました^^
Posted by metoo at 2006年11月01日 18:43
かにっち&さとるっち さん、
昨夜はお疲れ様でした^^

相変わらず二人の声はでかすぎです。
小声の私が立ち入る隙間は見つけ難かったです。

かにっち、あの時間にブログを更新する体力、おかしいって!私はバッタリ気を失ってすぐに寝ました。

さとるっち、酔っ払って帰って、なぜ風呂上りにコーラ?だからお腹が出るんちゃうん^^

私が一番笑ったネタは、ふんわり名人だった事は覚えています^^

Posted by metoo at 2006年11月01日 18:50
背番号29さん、ありがとうございます。

こういった言葉は、狙って言う物ではないでしょうね。後から気が付いて、あの一言が効いたのかなぁ?効果があったのかなぁ?のような感じです。

娘さんへの一言
私には女心はわかりません^^
Posted by metoo at 2006年11月01日 18:54
baseball-oyajiさん、ありがとうございます。

明日kohの中学は文化祭で、合唱コンクールがあるそうです。
「絶対にクラスで優勝するぞ!」
お風呂で歌の練習に気合が入てるそうです^^

そっちも大切だろうけど、こっちも頑張ってくれよ〜

Posted by metoo at 2006年11月01日 18:58
そうです・・・指導者にいただいた言葉は子供にとって本当に「宝物」だと思います。 ・・・こっそり知った親の「宝物」にもなっちゃったりします。

先日ユウのノートをちょっと覗き見(^^;
「ユウにはいつも難しい注文ばかりするけど、それはきっとできると信じているから」
監督からいただいた「信じてる」このフレーズに思わず号泣してしまった母!!君の成長が恩返しだ!!

kou君も大きな目標が見えたようでガゼン力が入りますね!エースに成長した姿が監督へのそして父さんへの(?!)一番のプレゼント。がんばれ〜〜〜!!
Posted by ゆきだるま at 2006年11月01日 19:42
私が監督に就任した頃、現場を見て自分に誓いを立てました。
@怖いおっさんであること(けじめ)。
Aおもろいおっさんであること(好感)。
B野球に詳しいおっさんであること(信用)。
「けじめ・好感・信用」の順で、チームづくりしました。そうですね。おっしゃるように、細かい技術は信用を高めるためのものだと当時を思い出しました。頑張ってください。
Posted by 草野球マン at 2006年11月01日 22:48
ゆきだるまさん、ありがとうございます。

ゆきだるまさんチームの監督とヘッド、今後の行方が心配ですが、ぶきっちょ監督さんの気持ちもよーく伝わるノートですね^^

言ってはいけない事は、ブログに書けば言い!
おっと!これは私のひとり言・・・ひとり言・・・^^
Posted by metoo at 2006年11月02日 00:07
草野球マンさん、ありがとうございます。

私達のチームでは@Aに当てはまり、Bが全くないコーチがいらっしゃいます。
一言で言うと暖かい方です。野球の知識は無くとも子供達を厳しく指導し、私達スタッフを一歩下がった立場から見てくださり、相談に乗ってくれます。
礼儀に厳しく、子供達とじゃれあい、チームの中で一番信頼されて、私の尊敬する方です。
Posted by metoo at 2006年11月02日 00:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

辞めて行く子供と選抜チーム
Excerpt: metooさん、ドラ夫さんのブログで表題の件がそれぞれ掲載されていました。  私の所属する少年ソフトチームでは、夏の大会終了後、中学校区で選抜チームを 編成して、大会が行われます。  ようは、別々の..
Weblog: わい日記2〜goo〜
Tracked: 2006-11-01 14:38