「このバントを捕ったらセカンド送球してアウトになるか?」
ピッチャーがバントを処理する。
ランナーが今どの辺りを走っているのか?
フォースアウトを狙って投げていいのか?
「ピッチャーは背中に目を持て」
こう教わった事があります。
まずは子供達と、実際に計測してみることにしました。
第一リードが2.5m、投げた後の第二リードを2.5m
合わせたリード5mを23mの塁間から引くと18mとしました。
バントが転がったのを確認してから、18mをスライディングして約3秒〜3秒8、速い方をとって解りやすく3秒としました。
ピッチャーがバントを捕ってから
(フォースアウトとします)
二塁にボールが到達するまで、
1秒5から2秒、平均で1秒7とします。
三塁に到達するまで、
1秒3から1秒8、平均で1秒5とします。
バットに当たってから、3秒でランナーが次の塁に進むとすると、
二塁では1秒3よりも速く
三塁では1秒5よりも速く
ボールを捕ればアウトになるのでは?と考えました。
1秒3とは
「カッチ(1秒) カ」
1秒5とは
「カッチ(1秒) カッ」
くらいです。
(上手く言えませんが^^)
言葉だけでは難しいので子供達には
1秒ならアウトに出来る可能性があるのでは?
2秒なら間に合わないのでは?
などと考えて、
1秒近くでバントを捕れる距離。
2秒かかってしまうバントを捕れる距離。
さらに、俊足のランナー、転がった位置、などを頭に入れながらのプレーです。
これは何度も何度も繰り返さなければ
『背中で走者を見る目』
は養えないでしょう。
キャッチャーは、バント処理も、ランナーの足の速さも、同時に見えます。打球の速さ、打球の方向、捕ってから踏ん張るのか、流れて送球できるのか、ピッチャーがボールを捕るまでを計測していては指示が遅れます。
バットに当たって、最初のバウンドを見た瞬間に、
「セカンド!」「サード!」
指示を出せる練習も繰り返さなければいけないでしょう。
私達のチームは昨年ですが、
100%バントプレス
(バントをさせて必ずフォースアウトを狙う)
50%バントプレス
(バントの状態によってフォースアウトを狙う、無理なら一塁でアウトを取る)
2つに分けてサインプレーを練習していました。
一塁手、三塁手にも「背中に目」が必要となってきます。
体内時計などの言葉もありますが、
体に染み込むほど、バント処理は猛練習が必要ですね。
2006年10月19日
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バントのチームに勝つにはそこまでやらないといけないのですね。考えてみれば当然ですがあらためて痛感しました。
最近気づいたのですが、子供たちは走りながらだと捕ったり投げたりの精度が極端に落ちるんですよね。
基礎とは何なのか、考え直す必要があると思います。
3人の少年野球児、夫監督の4人とともに、どっぷり、少年野球にはまっています。
いつも楽しみ更新をまっています☆
所属するチームでは(4〜5年)まだ、バントは試合では使ってはいませんが、秋の大会が始まり対戦チームはバントでの攻撃が増えてきました。ので、バントの練習も増えてきました。
母としては、子供が打席にたったときは、いつでもフルスイングのホームランをねらってほしいな〜と思っていますが。(小学生のうちにホームランを打ってほしい)。「ボールはたたきつけてうて!」と指導され(これでホームラン打てるのでしょうか?)「打ち上げるな!」とも。
数少ない打席にたつチャンスを、バントで勝負。仕方のないことだけど、ホームランをねらってほしいと思ってます。
バント打球のスピード、強さ、転がり方、などなど
反対に、自分の捕球までの距離、時間、体勢、自分の送球の速さと走者の位置の瞬時の視認、などなど
結構少年野球のバント処理は難しいですよね。
セカンドでアウトになるバント処理を少年野球でほとんど見ることが無いのが現実かもしれません。
(大人並みの投手、鈍足の走者の場合のみかな?)
1塁ランナーのスタートが遅く「行ける!」と思った時はセカンドアウトを狙います。
ランナー2塁の時もボール捕球後の「チラ見」で判断しているようです。
右ピッチャーの場合、迷わず1塁アウトを狙います。
ピッチャーのフィールディングにも左右されますね^^
すごいです!!実測しちゃうのもすごいし、この計算式!!!すごいなあ・・・
子供達もきっと考える野球がすごく楽しくなると思います(^^)
広報さんが『いい加減』でしたら、
私は『適当』でいきましょう!^^
あせらず、おごらず、じっくりと
適当に、、、がんばります^^
バントをしろ!ではないですからね^^
必ずバント処理が必要になる年代がやってきます。内野ゴロと同じくらい大切な練習ですよね。
コメントありがとうございます。
>小学生のうちにホームランを打ってほしい・・・
私も同じように思っています。
「僕はホームランを打ったことがある」
いろんな事にチャレンジする時に、次のステップに進む時に、ホームランを打った事がある子は「やれば何でもできる!」とても大きな自信になります。
ホームランを打つ為には?と良く質問されますが、
「初球からボールでもストライクでも思いっきり振っていく勇気」
だと思います。
小学生ピッチャーがストライクを取りたいのは必ず初球です。
またコメントお待ちしております!
小学生に5−4−3などのダブルプレーは滅多にありませんから、きっちり送る場面は、二塁よりも三塁が多いかもしれませんね。
しかし、かき回してくるタイプのチーム、これがやっかいです。かき回されて負けるのもショックですし、かき回されない為のバント処理練習、なんだか変な目的ですが必要ですね。
左投手へのバント、三塁側と決めています^^
昨年の投手が左でした。三塁側バント攻撃で見事に撃沈した思い出があります。
捕ってから一塁へ背中越しになげる、左投手への三塁側バント処理。ミッチリその後練習しました^^
頭越しに、1秒はセカンド、2秒はファーストへ投げろ!
「なんで?」「どうして?」って子供は思いますよね。
少しでも考えてから練習を始めた方が「今何を練習してるのか?」考えてくれると思っています。
バントを処理する側も、意識の中でこれを頭にいれておけば、不用意なフィルダーチョイスを減らす事が出来るでしょうね。
間に合わないのに投げる。
間に合ったのに投げない。
送りバントの処理をミスすると、流れを持っていかれますし、ピンチ!のムードが広がりますね。
1つのアウトが野球の難しさでしょうか。