2011年03月01日

ひじが張らない投げ方

「どれだけ投げてもひじが張ることはない」

そんな人間がやっと現れました。
野球を数十年やっていて、このような話を聞いたことがなかったので驚いています

今までは、どんな投げ方でも肩やひじは故障する、消耗品の様にいつか壊れてしまう、そんな想像をしていたからです。



もちろん、一人ひとり投げ方の技術は違ってるのでしょうが、

もし野球からひじ痛が無くなる方法を見つけた人がいたとしたら、

それは野球殿堂入りするくらいに値する大発見だと思っています。






先日のブログ「ダルビッシュが語るピッチングにおいて最も重要なこと」から

◎ダルビッシュ投手のコメントをまとめると


▼体から離れて負担がかかる状態でボールを投げる(アーム式)

力が伝わらない
バッターはボールが見やすい
ケガをしやすい


▼耳の横からひじを出してきて、顔の前で離す。

力が伝わる
バッターはボールが見にくい
ケガをしにくい安全なフォーム


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これは千葉ロッテ金森打撃コーチのバッティング理論

「体に近い位置で打った方が力が伝わりやすい」

非常によく似ている部分があると感じました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


◎疑問に思うこと

どのタイミングでひじが伸びてはいけないのか?

ひじはいつ伸びれば良いのか?

リリースする瞬間はどうなんだろう?

ひじは伸びているのか?

それとも、

ひじは曲がった状態で投げているのか?


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◎検証実験の課題

11030101.jpg

ひじを伸ばした状態を意識してリリース

ひじを曲げた状態を意識してリリース

二つを比べてみる。

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自分でも何球か試して見ましたが、

ひじを曲げた状態を意識した方が、

伸ばした状態よりもリリースが前になりそうです。

ひじを曲げないように意識して投げますが、

投げた後のフォロースルーでは、

地面を指すような方向にひじ関節は伸びてしまいます。



今までに教わったことの無い感覚があります。

曲げた状態の方が

「あっ!この投げ方ならひじは痛みそうもないな」

そんな感覚もあります。
(個人差はあるでしょうが)



もっと上から投げたい!
もっとボールに回転をかけたい!
もっとリリースを前にしたい!

このような感覚やイメージが、体から腕が伸びきってしまうアーム式の原因だと思います。




ひじ痛の原因を探すには、

ひじ痛になった人から学ぶケースばかりでした。

しかしダルビッシュ投手のおかげで、

ひじ痛になった事が無い人から学べるようになりました。

まだ24歳でプロ7年目ですから、今後どのような投手になるかはわかりませんが、これからもダルビッシュ投手の一言を聞き逃さないように、楽しませてもらおうと思います。



posted by metoo at 15:04| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ひじ痛 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ 先日に投稿させていただきました。研究熱心で感心するばかりです。
ご多忙のところ申し訳御座いません。教えて頂きたいのですが。うちの子 小学4年生が
野球チームの体力測定にて遠投をしてから??(勿論遠投のアップもしました)翌日に肘の内側の飛び出たところが痛いと言い出しました。すこし投げていれば痛くなくなったと言い出しましたが 翌日に素振りの時に痛いと言い出しました。普段はチームの方針で塁間キャッチボールだけで遠投はさせません。これは どうなっているのでしょうか?
筋肉痛にしては 飛び出た所ですし 瞬間的に痛いといいますし。ご教授お願い致します
Posted by 野球小僧1 at 2011年03月01日 21:23
リリースに向かって肘は伸びていくものだと勝手に思い込んでましたが、そうでもないわけですね。

あっ、小猿くんの投球フォーム、連続写真で見たら、耳の横から肘が出てきてると思います(^^)v
顔の前で投げるっていうのも、まぁ、できてるのかな。
リリースのとき・・・肘は伸びきってはないですね。曲がってるというほど曲がってないですが、少し余裕がある感じです。
って、私にはそう見えるだけで、実は間違った見方をしてるのかもしれませんが。。。

それと記事と直接関係しないことですが、ダルビッシュ投手の写真(特に2枚目)を見ると、左手(グラブの手)を後ろに引いているわけじゃないし、フトコロにたたみ込んでるわけでもないように見えます。
これって、『もっと左手を使え!』って言われちゃう形なのかなって思うんですが、それも間違い?!
。。。と、さりげなく、metooさんに検討していただきたい”お題”を出してみたりして(^^)v
Posted by PAT at 2011年03月01日 21:55
手塚一志さんの著書にヒジを伸ばしたまま投げると何故ヒジ痛が起こるかとゆうことが書いてあった記憶があります?
ヒジの靱帯を伸ばしたままの状態で投げるから負担がかかるとか。
Posted by はま at 2011年03月01日 22:29
はじめまして。数ヶ月前にこのブログを知り、過去の記事やコメントのほとんどを読ませていただきました。興味の湧く話題が多く、考えることを楽しんでいる文章が魅力で、更新を楽しみにしています。
熟年軟式野球で、月一ペースで投げ、平日も勤務先の社内の壁にボールをぶつけて、いろいろ試しているド素人ピッチャーです。
耳の横から肘が出て、伸びきらづに顔の前で投げることを意識してやっています。
このとき、テイクバックからリリースまで手首に力を入れず、リリースの瞬間にスナップを利かせることで、腕を振り切ることも出来るような気がします。
左手を後ろに引くことと右腕の振りのバランスに違和感があったのですが、左手の引きを強く意識しなくても、スナップを意識することで身体の回転がスムースになりました。



Posted by 還暦投手 at 2011年03月02日 00:41
◆野球小僧1さん、ありがとうございます。

ひじ痛や肩痛、私の治し方
http://metoo.seesaa.net/article/58907503.html

こんなこと考えてる時期もありました^^


◆PATさん、ありがとうございます。

>『もっと左手を使え!』って言われちゃう形なのかなって思うんですが、それも間違い?!

例えば、サッカーボールを蹴るとき、バレーボールをアタックするとき、ボールしか見てないと思いますし、それ以外を考えることは不可能だと思っています。

どなたかの本には、グラブの手を強く引きつけて投げる意識はないと、はっきり書かれていました。

ただし、グラブをどこまで高く上げるのか、三塁方向に上げるのか、などはリリースよりも前の段階なのでいつでも修正できると思います。


◆はまさん、ありがとうございます。

手塚さんの本・・・・記憶にありません(>_<)

楽天のキャンプで田淵さんと一緒に頑張ってましたね^^


◆還暦投手さん、初めまして!
コメントありがとうございます。

還暦になられても、まだ進化を成長を求める姿勢は、私みたいな若僧が申し上げるのは失礼ですが素晴らしいと思い、尊敬します。

>スナップを意識することで身体の回転がスムースになりました。

こういった感想はとても大切だと思います。
スナップ、リリースに集中することで、身体全体がスムースに動けるようになるのが理想ですね。

今後もよろしくお願い致します。
Posted by metoo at 2011年03月02日 15:33
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