「今日のピッチャーはストライクが先行して、早めにツーストライクに追い込んでから勝負できるナイスピッチングでしたね」
ツーストライクに追い込むことがナイスピッチング!と、今までは考えられていました。
これを反対から考えると
「ツーストライクに追い込めなければダメなピッチャー」となってしまいます。
興南−報徳学園を10回くらい見直しましたが、積極的に打ってくるようなバッター、もしくは様子を見たいイニングの一球目は、ゆるいカーブのボール球から入ってくる配球が目立ちます。私の予想ですが、これはバッターに対して初球を絶対に振らせない、と見えました。わざと狙ってボール球を投げているような、このバッテリーはツーストライクに追い込もう!などと考えてはいないように見えます。八回九回は三振を狙っているように思いますが。
2008年2009年頃から始まった、ツーストライクアプローチという近代野球があります。
バッターはツーストライクに追い込まれると、ボールを引き付けて打つ、くさい球はカットしてピッチャーにプレッシャーをかけ、球数を多く投げさせて、あわゆくば四球を狙います。
これも反対から考えると
「ツーストライクに追い込んではいけない。ツーストライクに追い込んでるようで、実は追い込まれているのはピッチャー」となります。
このようなバッターへの対策は、ツーストライクになるとフルスイングしてくれないので、ワンストライクからバットを振らせて打ち取るピッチングが求められます。
1ストライク1ボール
1ストライク2ボール
1ストライク3ボール
このあたりのカウントが最もフルスイングしてバットを振ってくれるカウント。
2ストライク0ボール
2ストライク1ボール
2ストライク2ボール
2ストライク3ボール
バッターはフルスイングしてくれない、ダブルプレーも捕りづらいカウント。
2ストライクに追い込まれているのは、バッターか?ピッチャーか?
ボール球を意識的に投げて、もしくはボールになってしまったとしても、
バッテリーは、わざとバッターが有利なカウントを整えてあげてから勝負する。
このピッチングの方が省エネで球数も減らせます。
一人のバッターを5球もしくは4球で打ち取ればいいからです。
ツーストライクになると打率は下がりますが、
出塁率を上げられては意味がありません。
ツーストライクに追い込まないように配球を組み立てる。
1つのアウトをとるために、どのカウントに、どのような考え方があるのか?
野球の楽しさ「駆け引き」が詰まった、興南−報徳学園の試合でしたヽ(´ー`)ノ
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ピッチャーばかりではないですから、
この考え方も必要だと思います。
そのうち、ワンストライクを取った後に
打たせるための配球と、追い込むための
配球が論じられる時代が来るかもしれませんね。
おそらく、それを考え始めるのはアメリカ
よりも、日本が先かと。
SBのコーチ時代に「バッティングカウントで一番いい球を投げる」みたいなことを言っていましたね。
2ストライクに追い込む方が良いとも思えるし、metooさんのおっしゃることもその通りだなぁって納得しちゃうし・・・
とにかく、野球って難し過ぎ!でも、おもしろい!!^^
私は。理想は21球で終われば一番だと思いますがね。(笑)
少年中高校野球では、ツーストライクに追い込むべきだとおもいます。それでも打たれること多々ありますが、4球目までに、2ー2にするのが善いと考えています。
カウント悪くなると、置きにいく、棒球になる。
フルスイングをされて打たれてしまう。
・・・・です。
ツーストライクアプローチされてもいいではないですか、そんなへなちょこスイングおそれていては、マウンドに上がる資格はない。
のではないでしょうか。
(フルスイング、力が入り過ぎて凡打になる確率と、強打になる確率私には、わかりませんが。)
投手には、バックて守ってくれる仲間がいるんですから。
仲間を信じて、攻めないでどうするんでしょうか、
そんな、小手先の理論だと考えます。
ボール4つ投げれるのは分かりますよ。
フルスイングをさせない。いい事ではないですかね。
確か小宮山氏がコメントしていたのですが、究極の勝負はストライクゾーンで球を動かして勝負できること。
私も今夏の甲子園は何度か見返したのですが、チェンジアップ系の球種を投げる投手が多かったなというのが印象で、これも早いカウントからストライクゾーン近くで勝負しようとする表れなのかな、と思いました。
高校生レベルでも興南の好打者は、追い込まれても平然とボールになる変化球を見送っていましたよね。
>おそらく、それを考え始めるのはアメリカ
>よりも、日本が先かと。
それが高校野球から感じられるのはスゴイ!と感じる大会でした。
みんなが140kを投げられて、ウィンニングショットがあればいいのでしょうが、
それが投げれなくても這い上がれる考え方を、、、やっぱり日々勉強ですね^^
◆kapyさん、ありがとうございます。
野村さんの本から私もかなりパクッてます^^
◆少年野球コーチさん、ありがとうございます。
一言で、大味だった、レベルが低い大会だった。
こう書かれるのが悔しいんです。
甲子園まで届かなかった野球選手をバカにされてるようで。
だから弱者の視点から考えたいんです。
◆PATさん、ありがとうございます。
いえいえ、少年野球は早めに追い込んでください!
ストレートしかないんですから^^
ツーストライクに追い込んだ方が、
ピッチャーは思いっきり腕を振れるからです!
◆1189さん、初めまして!
コメントありがとうございます。
>2ボール1ストライクの方がピッチャーが有利にたてると!それがアメリカでの成功に繋がったとか。
勉強になります!
理由はいろいろあるのでしょうが、
それをメジャー流に考えて予想するのが楽しみですね^^
今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
◆野球小僧の父さん、ありがとうございます。
上から見下ろすより、
下から見上げたほうが、
野球って楽しいですよ。
◆maddog31さん、ありがとうございます。
>早めに追い込むためのアプローチと、早めにアウトをとるアプローチは同じではなくなってきているということですよね。
さすがmaddog31さん!私と一心同体のように感じちゃいました^^
興南高校に感じたのは、今までの高校野球にはないくらいのデータ野球を持ち込んでいるように見えました。
インプットされたデーターを頭に置きながら、立ち上がり、中盤、最後の締めを試合中に創り上げている。
個人的に島袋君より、私は山川君の頭の回転に興南の強さを感じました。
よくチャンスはピンチ、ピンチはチャンスという言葉がスポーツ、ビジネス界で飛び交っていますが、わたしはその言葉を斜めから見ていました。でも、metooさんから追いこんだら負けの話を伺って、その言葉の真髄を理解した気持ちになりました。
ありがとうございました。今後の人生の糧にしたいと思っています。ただ、2球でチェンジの話は…(笑)。
早めに2ストライクまで追い込めればいいとばかり考えていたので…。
固定観念にとらわれていてはイカンという事ですね…反省。
こんなタイプのピッチャーの配球なのかなあと感じます。
>2球でチェンジの話は…
書いてみようかな?
間違いなくブーイングが起こりそうです^^
◆でぃあさん、ありがとうございます。
少年野球は追い込んでもいいと思いますよ。
間違っている考えは、ツーストライクに追い込むと必ず一球外すのが当たり前になってしまってる点です。
バッターも必ず見逃すクセがついちゃってますね。
◆横浜への道さん、ありがとうございます。
攻撃にリズムと流れを持ってくる投手っていますよね。
逆に、三振ばかり狙って野手のリズムを崩し、打線も湿りがちへ・・・もありますよね^^