「どうしたらインコースを打てるようになりますか?」
こちらの質問のつづきです。
鳴かぬなら ◎◎◎◎◎◎◎◎ ホトトギス
有名な三つの言葉がありますが、
「どうしたら打てるようになりますか?」
この質問は、子供が「自分から鳴いた」と私は捉えます。
フェアグランドに大きな打球を打ちたいんだ!
でも、いつもファールになってしまう。
どうしたらいいのかわからない。
誰か教えてください!
自分から向上心を持ち、自分から考え始め、疑問や悩みを大人に相談できるようになった立派な成長だと思います。
私は「鳴くまで待とう」タイプです。ただファールを打っているのであれば、何も言うことはないでしょう。彼の好きなドツボのコースにくるのを待つだけです。今回は選手から子供から助けを求められているのであれば、それに応えてあげるのが指導者だと思います。彼を大きく成長させるチャンスとも言えるでしょう。
彼のバッティングは“引っ張れる”という素晴らしい武器を持っています。
三塁側ベンチまで打つには大きく体を回転させなければいけませんが、彼にはフルスイングできる回転は出来ています。
では彼に何を伝えたら良いのか?
私でしたら、遊びの中で運動神経を育てることを考えます。
ラケットなどを使った「面」をぶつける遊びをします。
テニス、バトミントン、卓球、ゴルフ
ボールは「面」にぶつかった方向へしか飛びません。
軽く投げたボールをまっすぐ打ち返して遊びます。
片手で打ったり両手で打ったり、ワンバウンドを打ったりしながら、
徐々に強く遠くへ飛ばすことを意識してみましょう。
遊びの中だからこそ、脳がリラックスしていつもは動いていない肩甲骨周辺の筋肉と神経が動き始めます。手首やひじも緊張することなく、しなやかに柔らかく動きます。
ボールを投げたり、バットを振ったり、野球には独特の「ひじから動き始め手首が遅れてくる動作」があります。
昔からよく言われる、メンコ投げも同じような動作です。
気をつけたいのは、すぐに出来ないからといってあせらないことです。
プロ野球選手でもフォームを変えるには時間がかかり、その間に成績が落ち込みスランプとなってしまうので勇気がいることです。
1カ月3ヶ月半年一年と、長い目でじっくり彼の質問に答えてあげることだと思います。
もしこのような選手が質問してこなかった場合。
「鳴くまで待とう」なのか「鳴かせてみよう」なのか?
小学校時代になんとか結果を出させてあげたい、やはり限られた時間をあせってしまいます。
私はこういう場合、一人の問題を全体の問題として考えるようにします。
例えばですが、テニスボールバッティングを練習の一部に組み込んで、
全員に同じ事を教えるようにしていました。
さらに出来るようになった六年生は、まだ出来ない四年生を指導してもらいます。
誰かに教えることは、理解していないとできませんし、いいチームワークにもつながります。
野球から離れたテニスやゴルフの指導は勇気がいるかもしれませんが、
きっと子供は楽しんでくれますよ^^
”鳴くまで待つ”のは難しいですね。。。
先輩から後輩へ指導する・・・これって大事なことだと思います。
でも、うちのクラブでは学年が違えば、完全に別チーム・・・これって大きな弱点だと思います(>_<)
私達のチームも昔は出来ていたんですが、
今は、先輩が後輩に指導する前に、
大人が出しゃばっちゃいます^^
見守る勇気って難しいのでしょうね。