2008年11月14日

言葉のない指導書

HI3B0098.JPG
「三種の神器」

この三つの道具が
私の「言葉のない指導書」です。


1) 小さいグローブ

2) 短いバット

3) 軽いボール


力=質量x速度

この考え方がとても大きなヒントになりました。


道具の「質量」を変えれば、

「速度」が変わる。

「速度」が変われば、

「力」を使う体の「位置」が変わってくる。


子供達が道具を変えるだけで、
自然と学べる事がたくさん詰まっていることに気が付きました。




なぜ道具による指導をしたかったかと言うと、


※難しい言葉は必要なくなる。

※誰でも同じ内容を伝えられる。

※言葉を使わない指導なので、
北海道でも沖縄でもアメリカでも同じ成果を得られる。

少年野球は野球の入り口です。
小さい子供達に毎週違った言葉で伝えるよりも、
「道具」によって同じ意味を伝えられるのではないか?





この一年間、

私は数回しかグランドに立っていません。



グランドに立たなくても

できる指導方法ってなんだろう?



「捕る」技術の指導書

「投げる」技術の指導書

「打つ」技術の指導書


「言葉」ではなく「道具」で指導方法を考えました。



高いお金を払って野球を学ぶのもいいのでしょうが、

「考える力」は全く身につきません。

「教えられた」事は、子供は10分後に忘れています。


「三種の神器」は、

親子で「考える力」も必要です。


どうしてピンポン球を投げるのだろう?


「野球のボールを投げるフォーム」

「ピンポン球を投げるフォーム」

携帯電話で動画を撮影してもらって、

一緒に見比べてもらえればわかります。


踏み出した足の股関節にしっかり体重移動をしてから、
リリースポイントは目の前にしなければ、
ピンポン球はストライクが入りません。

難しい指導の一つでもある、
投球動作の中で体重移動をする一瞬の「間」が、
ピンポン球を投げてもらえれば理解できると思います。

できれば、もう一つ欲しいのが「マウンド」です。




グランドに立てなくたって、

野球を考えることはできます。


逆に、一年間グランドに立てなかったからこそ、

気がつく事がたくさんありました。


来年からは、
日曜日だけは仕事を休めるように変えて行こうと思います。


実際にグランドに立たなければ成果は見えませんし、
もっと気が付く事がたくさんあると思います。

野球の技術は道具で教えられるかもしれませんが、
「試合の勝ち方」は教えられません。

まだまだ野球は進化しますので、
自分の指導書も変わっていくと思います。


posted by metoo at 13:29| 千葉 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の「言葉のない指導書」は、24年前、高校1年生の時初めて買ってもらった硬式用グローブで今でも現役です。
3年前、息子の少年野球チームを手伝うようになったとき、新しいグローブを買ったのですが、やっぱり昔使っていたグローブの方が手になじみ、今は外野守備を指導する時がこのグローブの出番となっています。

道具を大事にする、野球を始める子供へ最初に必ず教えます。

元日本ハムの新庄も試合のときは高校時代のグローブを使っていました。

いざというときに自分を助けてくれるグローブ、野球ができる間はずっと現役でがんばってもらいます。
Posted by 武 at 2008年11月14日 18:08
引退したけど新庄ってかっこいいですよね
ぼくもこんな↓プレイしてみたいです。
http://jp.youtube.com/watch?v=zpgQVXrfF4Q&feature=related
Posted by 六年外野手 at 2008年11月14日 18:55
来年はグランドでバカでかい声を張り上げてニコニコしているmetooさんの姿を想像しちゃいました。

PROBの色がピカピカしているところがいいですね!
Posted by とうさん at 2008年11月14日 19:12
こんばんは、初めまして。私は3人の息子を持つmetooさんと同年代の母です。
息子の野球のことで悩みを抱えて必死で検索していてこちらのブログにたどり着きました。特に低学年監督日記を読んで涙が止まりませんでした。初めてコメントさせて頂くのにいきなりの長文で申し訳ありません。三男が野球の練習を嫌がるようになって、野球をやっている子供の母としても初心者でどう対処していいかわからず悩んでいます。私としては始めた以上は絶対に途中挫折させたくないのですが、まだ小学1年生の上に、軽い学習障害を持っている為(今後ルールを覚えていけるのか心配)
対処の方法に悩んでいます。三男のチームの監督が決して悪いというわけではないのですが、metooさんのような監督さんだったら三男も楽しく続けられるだろうにと羨ましくて仕方ありません。市内では強豪チームで、3年生もベストメンバーに居たりする上、2年生がゼロなので低高学年の境界線がありません。勝つための練習を全学年統一してさせられるので三男はついていけないのです。野球が楽しくないという三男の言葉を聞きながらも今は無理に行かせています。中一の兄の野球についていくうちに好きになった野球なので好きでいてもらいたいと思うのですが、もしわずかでも思い当たるアドバイスやご意見がありましたら
お聞かせ願えれば嬉しいです。
長々とすみませんでした。
Posted by 緋沙 at 2008年11月15日 22:59
プロフェッサースカイボーイです。
以前も似たようなまちがいをしたような…。

運動量=質量×速度 … 式1
力=質量×加速度 … 式2

式1は『速い打球を打つには重いバットを速く振る』
式2は『重いバットは速く振れない』
という意味です。

物理の補習授業はこれぐらいにして、
バットはいろいろな長さ、重さのバットで練習すると良いです。
オススメはバットの極端に短く、芯のあたりを握ってのトスバッティングです。
ボールもいろいろな重さのものを投げるのも悪くはないと思います。
また、ラグビーボールでフィールディング練習も良いですよ。

Posted by Skyboys広報 at 2008年11月15日 23:53
緋沙さん
私の息子は小6ですが、重度聴覚障害を持っていますが、チームの主力としてやっています。
チームに入団したのは3年生の夏。本人がやりたいといって、私の知らないうちに入団していました。
metooさんのBLOGで私が言うのもなんですが、好きで楽しんでやる野球だから、ハンデがあってもがんばれるのだと思います。

よく、控えの子どもの親に、「おたくの息子さんはセンスがあるから」といわれますが、違います。好きだから努力できたのです。
親も時として判断を誤ることがあると思います。
何にこだわることが大事なのかを、もう一度考えれば、いい答えがきっと見つかると思います。

mettoさん
家の息子も65cmバットで練習するようになり、レートスイングに磨きがかかりつつあります。言葉ではなく、道具が教えてくれる。
とはいいつつも、短いバットってどうとでも振れるので、注意が必要なときもあると思いますけどね。
Posted by アンバサダー at 2008年11月16日 18:21
そういえば以前にミニベーランと称して、塁間の距離を短くして、ベーランの練習をさせるといものがありましたねぇ。

ざっくり言うといろいろな道具でいろいろな条件でいろいろなことをやらせると良いってことですね。(ざっくりし過ぎ・・・)
Posted by 端っこ at 2008年11月17日 11:13
アンバサダーさん:
貴重なご意見ありがとうございました。もう一度色々考えてみたいと思います。
Posted by 緋紗 at 2008年11月18日 10:33
◆武さん、ありがとうございます。

使いこなしたグローブからも、たくさんの事を学べますね。

野球で学ぶのは、
技術よりも人間性だと思います。

正しい人間に育ってくれれば、
技術の向上も早くなるでしょうね!


◆六年生外野手さん、ありがとうございます。

youtubeの野球動画はほとんど保存してます。
この動画も保存しておきますね^^


◆とうさん、ありがとうございます。

日曜日に仕事してるとイライラしてきます。

イライラしてるとお菓子をバクバク食べちゃいます。

この一年で7kg太りました^^


◆プロフェッサーさん、ありがとうございます^^

やっぱり間違ってましたか!
ご指摘を受けると思っていました^^

今週末は、
ながーい夜になりそうですね^^


◆アンバサダーさん、ありがとうございます。

65cmのバットですが、
私は850gを使って練習してますが、
難点が2つ感じました。

1つは、65cmを使ってから硬球を打つと詰まり過ぎる。
もう一つは、65cmで600gくらいのバットを使うと、
アンバサダーさんのおっしゃるとおり、軽すぎてバットが動きすぎる点です。

短くても、今使ってるバットと同じ位の重さが良いかもしれません。
まだまだ実験してみますね^^


◆端っこさん、ありがとうございます。

ミニベーランも、同じような意味を感じますね。

ざっくり言うと、
私のブログを私よりも覚えてますね^^


◆緋沙さん、初めまして!
コメントありがとうございます。

野球で学ぶのは技術ではありません。
人間性だと私は思っています。

つらい練習や、結果を残せない時もあるでしょうが、
人生を振り返ってみた時に「野球をやっていて良かったなぁ」と感じる事がたくさんあるでしょう。



あきらめる。逃げる。途中で投げ出す。

この3つはいつでもどこでも出来ることです。

私は1つのことを10年続けることに、何か大切な意味があると思っています。

>私としては始めた以上は絶対に途中挫折させたくないのですが・・・

緋沙さんはもう結論を出していると思います。

少年野球は家族で楽しむ時間です。
緋沙さんも逃げ出さずに、息子さんと一緒に楽しんじゃってください!^^

また、チームを移籍するのは逃げ出すとは違います。
新たなチャレンジかもしれませんよ!

Posted by metoo at 2008年11月20日 00:09
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