投げ込み
打ち込み
振り込み
100本ノック
同じ動作を何回も繰り返し「慣れる」ことを上達と考えています。
たしかに野球は「慣れる」ことが勝利への近道です。少年野球でも年間100試合もやれば「試合に慣れる」試合が上手いチームが出来上がり勝ち上がるでしょう。プロ野球でも二軍で年間200打席を立たせプロ野球のスピードを経験させています。メジャーで最も速い投球170キロも目が慣れてくればいつか普通に打ち返せる時代がくるでしょう。
ここでちょっと考えたいのが、170キロは目が慣れたら打てるけど、170キロを投げるにはどうしたらいいでしょうか。「慣れる」では投げれませんよね。170キロを投げるには「上達」よりも「成長」が必要となってきます。
子ども達を見るポイントとして
「上達」してますか?
「成長」してますか?
走り込んで投げ込んで、120キロを投げれますか?
振り込んで打ち込んで、120m飛ばせますか?
「練習(慣れる)」は「上達」
「トレーニング」は「成長」
同じような意味の言葉ですが、違う目的で使いたいので言葉を分けて考えるようにしています。
まだまだ少年野球のグランドでは「練習」だけをしています。「トレーニング」をしてるチームはほとんど見かけません。
そして来年から少年野球のグランドに
<1>野手も含め練習での全力投球は1日70球、1週間で300球以内
<2>練習は1週間に6日以内、1日に3時間以内
<3>1年間での試合数は100試合以内
いきなり新しいガイドラインを持ってこられても何をしていいのか指導者は分からなくなるでしょう。
「練習」と「トレーンング」
分けて考えましょう。
子ども達の「上達」
子ども達の「成長」
分けて考えましょう。
上達だけでなく、成長もしっかり見守りましょう。
24時間練習をしてれば誰でも上達します。
しかし、それは成長してるとは言えません。故障してしまうからです。
投げる練習を30分
打つ練習を30分
守る練習を30分
試合の練習を1時間
あとは
体を強くするトレーニングを30分
3時間内でしっかりと上達と成長が目指せます。
今の少年野球に必要なのは
「練習」と「トレーニング」を分けて考えることが一歩目のような気がします。
練習して上手くなる ←上達
トレーニングをして強くなる ←成長
高校野球が強くなり始めました。トレーニングが高校野球を大きく変えたのでしょう。
これからの少年野球も強さを求めていきましょう。
そして強さを求めた時に必要となってくるのが「休養」です。
だから練習時間に制限を、投球数に制限を、試合数に制限を、
しっかり体を休めることが強さに結びついてきます。
何をしていいか分かってきた時、新しいガイドラインの意味も分かってくるでしょう。

2005年10月06日 ブラジル体操
ブラジル体操がまだ知られていなかった15年前、ウェイトトレーニングという言葉も少年野球では聞かれない言葉でした。今ではどのチームでもやってるリズム体操のように、あと数年もしたら練習前に試合前に筋トレをする時代が来るでしょう。
10年後にどんな少年野球チームがあったらいいか。
そこを目指していきたいですね。