2018年06月01日

アンフェアの境界線



野球には騙すプレーがたくさんあります。

「アンフェアなプレーはやめよう!」
「スポーツマンシップを守ろう!」と声をあげると

そもそも論、だったら論が広がっていきます。

・バントフライはわざとワンバウンド捕球してゲッツー狙うよね?
・イチローが外野フェンス直撃で走者を騙すプレーは?
・ピッチャーの牽制球は騙そうとするでしょ。
・ピッチャーが投げる変化球もバッターを騙そうとするでしょ。
・じゃ、隠し球は?偽投は?クイックは?みんな人を騙してるよね?
・規則書に書いてなければ何をやってもいいんだ。
・刺す、殺す、奪う、盗む、野球ってそういうプレーだよね
・試合は試し合い、試し合いと書いて騙し合いだ、相手を騙してナンボだ。

野球好きな方は、グランド、居酒屋、一年中こんな会話で盛り上がるでしょう。


少年野球の指導では、どこからアンフェアでどこからは教えていいプレーなのでしょうか?


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世の中には犯罪の重さがあります。

子供のイタズラは罪ではありませんが、大人の詐欺は犯罪です。

18歳、未成年などの年齢によって法律も変わります。


イタズラ、ごまかし、嘘、ジョーク、いかさま、いんちき、カンニング、窃盗、詐欺

この中のどこかにアンフェアが隠れています。

それはどこなのか?


昨日のコメント欄でこの質問をうけて考えました。

私の返信コメントは

隠し球はいたずら、
イチローの外野フェンス直撃トリックプレーはジョーク。
亜細亜の故意落球は詐欺。
阪神レフト中谷のエラーは下手くそ^^

詐欺は
計画を練って複数で相手を騙そうとする計算されたプレー。

イタズラは
その瞬間に咄嗟に思い付いたプレー。

ここに一線が隠れているように思います。


私は一瞬のアイデアで動けたプレーはクレバーなナイスプレーだと思ってます。

・隠し球は相手が油断したスキを見つけたプレー。
・こっちが間に合わないから偽投してあっちのランナーを狙おう。
・この打球は頭を飛び越えてフェンス直撃するな、だったら捕る演技をして走者をくぎ付けにしよう。
・あっ、バントフライなのでバッターが走ってない、これならダブルプレーが狙える、よし!ワンバウンドで捕ろう。

このプレーの中には共通点があります。
・ルール違反はありません。
・相手やの動きを見ています。
・一瞬の判断プレーです。

見る人から見れば同じイカサマプレー、アンフェアなプレーに見えるかもしれませんが、全て好判断なプレーです。


では下の動画のプレーはどうでしょうか?



・ルール違反はありません。
・相手の動きを見ています。
・最初から騙すことを目的とし、複数の選手が練習を重ねた計画されたプレーです。

私はここがアンフェアな一線だと思います。



昨年、若いお父さんコーチがこのトリックプレーをマネしようとなりました。
はじまりはプリンスホテルのトリックプレー、第60回都市対抗とありますので1989年、最近国内では規則で禁止されている連盟もあると説明し、私はこのプレーの指導を反対しましたが、どうしても勝たせてあげたい、審判と相手チームがルールを知らなければいい、1%でも勝つチャンスがあればなんでもすべきだ、そういって子供たちに教えていました。
試合は大敗、試合の勝ち負けは選手である子供であって大人の悪知恵じゃありませんね。



1時間ずるがしこい練習をさせるなら、1時間早く帰って寝て体を回復させた方がいいでしょう。


試合の勝ち負けでプライドは傷つきません。プライドを傷つけない嘘やイタズラもあるでしょう。しかしどこかにプライドを傷つける一線があるように、そこが境界線なのかなぁと思います。野球のアウトとセーフのようにはっきり見えることではなく、年齢や経験によって育っていく教育なことも含まれているように感じます。

posted by metoo at 10:57| 千葉 ☀| Comment(10) | 日記 | 更新情報をチェックする