とは反対に
球離れが早い投手もいます。
どこかのタイミングより遅く投げてくるのが
球持ちがいい投手
どこかのタイミングより早く投げてくるのが
球離れの早い投手。
どこかのタイミングとは?
仮説を立てるとすると
踏み出した足の着地からのタイミングとします。
踏み出した足の着地から素早く投げてくる投手といえば
この二人

和田毅投手

上原浩二投手
例えば作新学院の今井投手。
投球練習ですが、踏み出した足からボールのリリースするまでのタイミングはこんな感じ。
着地してからリリースまで時間がありますね。
しっかり移動してリリースを前にしてるのが感じられます。
これとは反対に
キャンプでのピッチングですが上原投手のスローがあったので見てみます。
踏み出した足が着地したらすぐに投げる感じです。
和田毅投手ですが、昔テレビ番組のNANDAで
「前足の着地でポンとひじが上がる感覚」とコメントしていました。
ちょうどこの頃に話題となった
和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか
この答えはタイミングだと私は思ってます。
回転数でもなく、リリースポイントでもなく、初速でも終速でもなく
ボールをリリースするタイミングが他の投手より早いのではないか?
これは仮説ですが
球持ちがいいリリースと
球離れが早いリリースと
二つを投げ分けているのではないか?
で、
もう一人これに近いことをやってる投手がいます。
それは涌井投手です。
涌井投手は、肩の開き方、足の上げ方下し方で140キロを投げ分けています。
和田投手も
同じリリース
同じ球速
同じ回転数
でも
タイミングを変えれば?
前足を着地してから投げるタイミングを変えれば
打者は130キロでも140キロに感じます。
これが「キレ」となります。
キレは一つだけではありません。
たくさんの工夫からキレが生まれます。

打者はこの写真、
踏み出した足からボールが出てくるイメージが
ある程度、頭に固まってしまっているのでしょう。
踏み出した足からボールが出てくるまでの時間。
和田投手は普通の投手よりこのタイミングが早いです。
「前足の着地でポンとひじが上がる感覚」
起こし回転のタイミングで投げてくる唯一の投手。
他の投手は前足の着地から、1)膝を伸ばし、2)胸を張り、3)腕がしなって投げてきます。
和田投手は 1)2)3) がないんです。
だから130キロ台でも140キロに感じてしまいます。
あっ!今は140キロを超えてますが(^_^;)
たくさん考えた人が勝つ!
たくさん工夫した人が勝つ!
それが野球なんですね(*^_^*)
170キロ投げるには球持ちの長さも必要でしょうが、
球持ちが長いからといって全てが良い投手だとは限りません。
打者のタイミングを外すのが良い投手。
球持ちを短くする工夫をしてる投手もいるんですから(^_^;)