2016年09月03日

ボークは監督の選択権なし

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公認野球規則 6.01(c)捕手の妨害
捕手またはその他の野手が、打撃を妨害(インターフェア)した場合、打者は走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これを触れることを条件とする)
 しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには、攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってからただちに、妨害行為に対するペナルティのかわりに、そのプレイをいかす旨を球審に通告することができる。←監督の選択権

 ただし、妨害にもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、しかも他の全走者が少なくとも1個の塁を進んだときは、妨害とは関係なく、プレイは続けられる。


競技者必携
打者40【問】走者二・三塁、捕手の妨害にもかかわらず打者は遊ゴロを打ったが、
遊撃手の失策で一塁に生き、三塁走者は生還した。
しかし二塁走者は進塁できなかった。
監督の選択権はあるか。
また監督の申し出があった場合と、なかった場合どう処置したらよいか。

【答】監督の選択権はある。
打撃妨害の措置により生還した走者を三塁に戻し満塁とする。
監督がプレイを生かしたいと申し出た場合は、
得点1点が記録されて走者一・二塁とする。
申し出がない場合は、打撃妨害の処置にてプレイを再開する。
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捕手の妨害を打った場合
・プレイを優先する
・ペナルティを希望する

どちらかを選ぶ「監督の選択権」があります。

審判の進め方は、
1.プレイが止まるまで続ける。
2.プレイが止まったら、「タイム」「打撃妨害(インターフェア)」
打撃妨害を宣告して打撃妨害の処置(ペナルティ)で再開する。
 (再開しようとする)でいいのかな?
3.その間に監督の選択権の(プレイを優先)申し出があるか、ないか。
4.申し出がなければ打撃妨害の処置(ペナルティ)で再開。

これでいいのかな?



コレと似たようなケースで

ボークを打つケースがあります。



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公認野球規則 6.02投手の反則行為(a)ボーク
ペナルティ
(a)項各規定によっていボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者はアウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
 ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、死球、四球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。


競技者必携
投手61【問】
1アウト走者二・三塁、投手がセットポジションをとり静止しないで投球した。
打者がこの投球を打って遊ゴロになったが、遊撃手が何処へも投げなかった。
打者は一塁に達し三塁走者も本塁に達したが、二塁走者はそのまま二塁にいた。
どう処置するか。

【答】打者は一塁に生きたが、二塁走者が進塁しなかったので、ボークが宣告される。
三塁走者の得点は認められ、
二塁走者は三塁へ、
打者は前のカウント(ノーカウント)で打ち直しとなる。
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ボークを打った場合は
監督の選択権はありませんので
規則通りの処置がとられます。


審判の進め方は
ボークを打つケースはクイックピッチが多いでしょう。
1.クイックピッチに対して「ザッツボーク」の声とジャッジ(球審は声だけ)
2.プレイを続けて、打者と全ての走者が1個の進塁ができないタイミングで
3.「タイム」「ザッツボーク」走者を進めて「ノーカウント」打ち直し

こういう流れでいいのかな?



この二つの処置は間違えやすいので
「ボークは監督の選択権なし」
そう覚えるようにしています。



皆さんの連盟でもご確認ください m(__)m





posted by metoo at 16:34| 千葉 ☁| Comment(0) | 審判 | 更新情報をチェックする