赤が白に「変化」した時、新しい白を「新化」と感じることがあります。
次に白が黒に「変化」した時も、黒が青に、青が黄色になったときも
「変化=新化」だと感じます。
しかし桜の木を見て、つぼみから花が咲いても変化とも新化とも感じません。
毎年同じもの見ているからでしょう。
同じように、赤が白に変わるのを何年前かに見たことがあれば、
それは変化でも新化でもなく、今度の白はどんな白なのか、
白の「進化」を見つけることになるでしょう。
今年のセンバツ甲子園大会優勝の東海大相模。
いつ、どこで、だれが、なぜ、なにを、どのように、
変わったのか
新しくなったのか
進んだのか
とても勉強になるセンバツ大会だったと思います。
以前、東海大相模の走塁についてどこかに書いたのですが、
ランナー二塁から三塁を回ってホームへ。
この三塁からホームの走路が素晴らしい!
ほとんど膨らまずにまっすぐホームへ向かってきます。
テレビの画面でしか見れない範囲ですが、他の高校と明らかに走路が違います。
東海大相模だけが持つ走塁に関して他にも進化や新化はあるでしょうが、
足が早いから、走塁が上手だから、それだけでは優勝できません。
今大会、東海大相模の全試合を見て感じるのは、
黄金時代の西武ライオンズです。
「監督が18人いるチーム」
門馬監督が「相手に考えさせる野球をしよう」といえば、
それがすぐにプレーとして表現できるチームだと見えます。
相手に考えさせる、を、自分達は考えてる。
二手、三手先までを考えてる人間が18人いるように見えます。
それと、東海大相模は練習試合が弱いんですよね^^
もちろん練習試合ですから結果はあまり関係ないのでしょうが、
負ける原因を知っているようにも感じました。
日大三のように、たった一発のホームランで大きく崩れることはないでしょう。
ホームランを打たれてしまうと、自分の力だけで取り返そうと、強い責任感を強い力みに変えてしまい、コントロールが乱れて・・・これが大量得点を奪われてしまう地図です。
ネットを探せば東海大相模の練習試合結果はいろいろ見つかります。
「本当に日本一?」と思うくらい、練習試合は負けています。
昨年夏、興南高校に負けたこと。
秋の関東大会で浦和学院に負けたこと。
負けることによって大きく成長してきたのでしょう。
東海大相模の優勝を一言ではいえないと思います。
もし言えるとしたら
「新化のスピードが速いチーム」ではないでしょうか。
相手に考えさせる野球を考えるには、
自分達どやって負けたか。
自分達がやられて嫌な野球はなんだったのか。
チーム全体で話し合い、
いつどこでどのようにプレッシャーをかけるのかなど、
毎日新化していった野球を感じました。
もし東海大相模を倒すならば、
剛速球投手の完成度を上げる。
筋肉パワーで打ち勝つ完成度を上げる。
東海大相模の野球を真似していては勝ち目はないでしょう。
東海大相模と同じように、
自分達の野球の完成度を高めるしかないと思います。
posted by metoo at 20:13| 千葉 ☀|
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