ダルビッシュ投手と栗山さんのインタビューより

ダルビッシュ投手はストラスバーグ投手のフォームを見てツイッターでつぶやいた。
「2球しか見られなかったけど、
日本でも160キロ越えますね あれは。
体の力がすごい
ただ肩を痛めそうな投げ方かな。」

栗山英樹さん以下K:ストラスバーグのフォームがちょっと気になると仰っていましたが、やっぱり怪我につながりました。何が気になられたのでしょうか。

ストラスバーグ投手の投球動画を見ながら
ダルビッシュ以下D:普通の日本人のピッチャーで、こういう動きをしている人はたくさんいると思うんですよ。ただストラスバーグの場合、体の力が違うんで、その分、腱とか関節に負担がすごくかかるんですよね。腕が伸びきった状態で、ひじだけで全て投げてるような、見てるだけで、ひじが痛くなってくる。

K:体から離れて、負担がかかる状態で、なおかつ
D:そう、パワーがあるので、逆にパワーが負担になるということですよね。力が伝わりやすい投げ方でもあるんです。遠くに手を離してブンと腕を振れば、誰だって速い球は投げれるんで、ただそうなると、球は速いけど見えやすくもなるし、故障にもつながるし、って投げ方ですよね。

K:体の使い方で、まずここは重要にした方がいいところって

D:腕をこうしない(腕をのばして)こと。遠く遠くで投げようとしないことですよね。


D:だからなるべく、耳の横からひじを出してきて、なるべく顔の前で離す。そっちのほうがバッターも見難いんです。だから・・・これしか言えないですね、耳の横からしっかり出す。ひじを使って出す。もうこうなると(腕をのばして)肩もひじもやるし、打たれるし、いいことないんで。
K:ということは、ダルビッシュさんの意識も手が頭の後ろにスッと入ってくるイメージですか。
D:いや僕はもともとなんです。昔から意識したわけではなく、こう(耳の横から自然と出てくるフォーム)投げてるんです。

D:だから、ひじとか全然張らないです。一切。どんだけ投げてもひじが張るってないですね。
D:肩はまだ(張ること)があっても、ひじはないですね。
K:あと何か意識してることありますか。
D:難しいんですよね。コレっていえないんですよ投げるのって。技術的に。一人ひとり違うんで。

D:ここ(耳の横からひじを出す)から出す。少年野球のコーチしか言わないようなことですけど(笑)。そこが一番大事だと思うんですよね。