2010年08月31日

つまってなんぼ

少年野球コーチさんの書かれた「つまってなんぼ」

小学生のバッティング指導では
「ポイント前で打て!前で!前で!」
などと指導をされ、ドン詰まりの打球をあまり良くないバッティングだと思われているでしょう。

私も同じように考えていました。
キャッチャーから考えると、ストライクゾーンは、アウトコース、真ん中、インコースの3つのコースに、高目、ベルト、低目の9分割のゾーンを考えてしまいますが、左右と高低の他に、前後という攻め方があります。簡単に言うと、速いボールで詰まらせて、遅いボールで泳がせて、これが前後の攻め方で、ストライクゾーンは9分割ではなく、9分割x3(前、中、後)の27分割で考えで攻めていました。

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ストライクゾーンは9分割ではなく

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前後をプラスした27分割でも考えられる。


その前に、
「つまってなんぼ」の「つまる」とは何だろう?
私の中にバッティングの「つまる」は
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@ボールをバットで潰すようにつまらせる。

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Aバットの芯より手前側、バットの根っこで打つ。

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Bポイント前で打つではなく、ボールを捕手側へ引き付けて打つ。

この3つが「つまる」という感覚でした。


ところが少年野球コーチさんのツイッターの画像を見て、
もうひとつ「つまる」という感覚が理解できました。
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Cそれが「体をつまらせる」という感覚です。

王貞治さんが仰っていた「苦しいくらいインコースを素振りしろ」

この言葉にも「苦しいくらい体の近くを打てるようにしろ」と伝わってくる「つまる」の感覚が込められていると思います。



では「つまる」ことで何が良いのか?

(つまって打っても手がしびれるだけじゃん!)
(つまって打てるのは軟球だけでしょ!)
(つまって打っても打球は飛ばないじゃん!)

きっとこのように考える方が多いと思います。

では「つまる」という意味を「体がつまる」「体の近くで打てるようにする」と考えてはどうでしょうか。

バットが遠心力のおかげで体から離れた所で、ひじが伸びきるようなポイントで打てば、ボールは遠くへ飛ぶのは小学生でも理解してきます。だからポイントを前で打たせてあげたい!と指導をするのでしょう。


ここで27分割ストライクゾーンを考えて見ます。
ポイントを前で打つ打者をキャッチャーは簡単に攻略してきます。

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ポイントが前の打者は「およがせる、つまらせる」で攻略してきます。


ところが「つまってなんぼ」の打者は、
つまってOK!なので、つまらせることが出来ません。

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「つまってなんぼ」のバッターは、
相手バッテリーからすると、
投げにくいバッターだと言えます。

せっかくつまらせた内野ゴロなのに一二塁間を抜けていく。
打ち取ったフライなのに、内野と外野の間にポテンヒットを打たれてしまう。
つまらせているのに、振り切られてしまう打球はヒットへ。

今夏の甲子園、これも興南高校の強さだと感じました。




小学生にはホームランを打ってもらいたいです。
ホームランを打つには、小さな体を大きく使えて回せる引っ張った打球の方が距離がでます。

引っ張った打球の距離が安定してきたら次のレベルへ。

◎ボールを呼び込んで。

◎体をつまらせて。

変化球に対応する中学生に向けて小学六年生くらいからなのかな?

でもやっぱり小学生は、まずフルスイングを磨くこと!


「つまる」という技術は中学生になってから、

あの方に教えてもらうのがいいでしょう^^


和田一浩はつねづね「バッティングはツマらせてナンボ」と語る。

「ツマる」の科学

こちらも大変勉強になりましたm(_ _)m




posted by metoo at 15:04| 千葉 ☁| Comment(7) | TrackBack(1) | 打つ | 更新情報をチェックする

2010年08月29日

カンニングはいかん!

春夏連覇を成し遂げた興南高校の
我喜屋(がきや)監督 60歳。

この監督の指導方法やコメントがとても印象に残る大会だったと思います。


その一つが「カンニングはいかん!」

何の意味かわかりませんでしたが、

*140kのストレートを打つ練習
*低めのスライダーを見極める練習

こういった部分練習が「カンニング」だそうです^^

ピッチャーが何を投げてくるのかわかっていて打つ練習は、
期末テストや中間テストでいうとカンニングなのでしょう。



テレビで興南高校のバッティング練習の映像が流れました。

バッティングピッチャーはマウンドの下あたり(3〜4m前)から、

ストレート、スライダー、カーブなど、

何を投げてもいいそうで、それを打つ練習をしていました。



部分的な(140kだけを打つ、スライダーだけを打つ)練習も大切なのでしょうが、

この練習はどんな球種にも実戦で付いていけるよう「完成度を高める練習」に感じました。


昨年の日本文理高校も「一球バッティング」として、おなじ効果を狙っていたように思います。


完成度を高めるとは、私は「慣れる」ことだと思っています。


少年野球で言うと、

盗塁で素早くスタートする練習
牽制で素早く戻る練習

これらは部分練習であって、試合ではこの二つの完成度を要求され、
さらに最後はスライディングも必要となります。

すべてをミックスした、より実践に近い完成度を高める練習を、
私も見直そうと思いました。



興南高校の三番打者 我如古君。

この選手の完成度が素晴らしいと感じました。

ストレートでもスライダーでも、何でもタイミングを合わせてフルスイングできる選手。

よく見ると、キャッチャーミットに収まるギリギリまで引き付けてから、
さらに一呼吸遅れるようなタイミングでスイングしてきます。


誰かに似てるなぁ〜


そうだ!中日の和田選手だ!


バットが出てくるタイミングが和田選手にそっくりに見えました。

和田選手の成績 8/29現在
打率一位 352
本塁打四位 31本
打点四位 79打点

右打者だからこそできる、
極端なオープンスタンスからの逆方向へのするどいバッティング。


我如古君、君は中日へ行け!^^
落合監督の下で、和田選手の下で、
WBCで活躍できる右打者に育ってくれ〜!ヽ(´▽`)/
posted by metoo at 16:37| 千葉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする

2010年08月22日

沖縄に学ぶこと

沖縄県高等学校野球連盟

このホームページに甲子園優勝の答えが詰まっています。


決勝戦の練習試合2010/06/06

この日にも書きましたが、沖縄県は豊富な大会数があります。

さらに春の合宿シーズンや、5月のゴールデンウィークには、全国から強豪高校が集まり、ものすごいレベルの高い練習試合と、日本一の情報が集まります。


さらに、これが一番沖縄の強さだと思ったのが、

甲子園で優勝する為の『日程』です。


興南高校の沖縄県予選日程

一回戦 6月19日(土) 二週間後
二回戦 7月3日(土) 中六日
三回戦 7月10日(土) 連戦
四回戦 7月11日(日) 中六日
準決勝 7月17日(土) 連戦
決勝戦 7月18日(日)

なんと大会期間は約一ヶ月で6試合。

沖縄県は土日しか大会を開催していません。

甲子園大会の初戦は8月10日。


東海大相模の神奈川県大会

二回戦 7月18日(日) 連戦
三回戦 7月19日(月) 中二日
四回戦 7月22日(木) 中一日
五回戦 7月24日(土) 中一日
六回戦 7月26日(月) 中一日
準決勝 7月28日(水) 中一日
決勝戦 7月30日(金) (29日予定を雨のため延期)

わずか二週間で7試合。

甲子園大会の初戦は8月11日。



同じ甲子園に出場したチームでも、沖縄県のように子供達の体調を考えてくれてる地域もあれば、学校数が200近くあり日程を押し詰めなければいけない地域もあります。

全チームが同じ条件で甲子園大会を迎えることは難しいでしょうが、沖縄県の良さをどこか一つでも取り入れようとする地域が現れて欲しいと思います。

特に大阪府。7月31日までに代表校を決定するルールを守るよう、もっと日程に余裕を持ちましょう。
2.大会期日
(1) 全国大会 8月7日から15日間(雨天順延)
(2) 地方大会 原則として夏休みまでの土、日曜日と、夏休みを利用して行う。(7月末日までに必ず代表校が決まるよう日程を組む)

ホームページ作りもやる気が伝わってきません。大阪がもっと高校野球を盛り上げて欲しいです。




興南高校の強さはまたあらためて書こうと思いますが、

興南高校 春夏連覇おめでとうヽ(´▽`)/

沖縄県民ががんばった!

沖縄県高等学校野球連盟ががんばった!

こういった地域の支えが高校野球の素晴らしさの一つだと感じました。

沖縄県の皆さんおめでとうヽ(´▽`)/

しかし 「STOP the 沖縄!」

秋からは日本中が沖縄を狙ってぶつかってきますからね!

次は負けませんよヽ(´▽`)/
posted by metoo at 14:19| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月21日

決勝戦は見ませんでした

8月10,15,17,18,20,21日
6試合783球

プロ野球のピッチャーでも
メジャーリーグのピッチャーでも

高校生の日本一を決める、

この世界一のトーナメントは勝てないでしょうね。

と言うか、やらないでしょうね^^



今日の決勝戦

テレビで見るのもネットで見るのも止めました。



これからも、甲子園の準決勝までは見ようと思いますが、

決勝戦は見ないことに決めました。



これが私は大人として正しい選択だと思ったからです。


もちろん見たい人は見ればいいと思います。


しかし、見てしまうから永遠に間違いが続いてしまうんですよね。



毎◎新聞 朝◎新聞

私は今後一切契約しませんよ!(*^-^)b

熱闘◎子園の作られた感動ストーリーも

見るのを止めることにしました(*^-^)b

posted by metoo at 23:52| 千葉 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月18日

二年連続夏ベスト8

あまりメディアから注目されず

地元の方しか気が付かないところなんですが



「二年連続 夏のベスト8進出した地域」が二つあります。

1つは東東京

もう1つの地域はどこでしょう?

兵庫県? いやいや

熊本県? いやいや

沖縄県? いやいや

九州地区?東海地区? いやいや


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2009年ベスト8

20100818.jpg
2010年ベスト8


そうです。

日本文理と新潟明訓の

新潟県なんです。




どこが強い!だから強い!

などは見ていてあまり感じませんが、

二年連続でベスト4の可能性が残っているのは、

新潟県だけです。



明日の第二試合で報徳学園(兵庫)と対戦しますが、

この試合に注目してみようと思います。



もしかしたら


「普通」が一番大切なのかも?^^
posted by metoo at 15:57| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

ABC練習

成田高校の中川投手
ついにベスト4まで進んでしまいましたね。

千葉県の決勝戦を見た後、
「中川君の魔球だけで、ベスト4は行きますよ」
飲んだ席でつぶやいたことが現実となってしまいました^^


中川君は冬場、通常よりも100g重たいボールを一日おきに投げ込んだそうです。
2010/07/25スポニチより

私も重たいボールを使って昔試して見たことがありますが、ボールをリリースする瞬間に、柔らかくしなる指先の感覚が感じられました。また、小学生に重たいボールでキャッチングの練習をすると、キャッチャーのミットを捕球して止める感覚が覚えられました。

同じように、私は子供達にピンポン球で投球練習をしてもらいます。
ピンポン球を投げる練習に使う力はゼロです。ボールを引き上げる動作。リリースする力。全く力を必要としませんのでケガや故障につながる心配がありません。さらに、ピンポン球を投げるとボールの回転が良くわかります。繊細な指先の感覚も磨けるでしょうし、リリースポイントが普段よりも前になるのもいい効果だと思っています。



A+B=C

A:いつもと同じ練習
B:いつもと違った道具の練習
C:新しい感覚を伝えやすい


重たいボール、軽いボール、短いバット、長いバット、しなるバット

小さいグローブ、大きすぎるグローブ、

普段使わない道具を使うと、
新しく芽生える神経や筋肉があるのではないでしょうか。


他にもアイデアがあったら教えてくださいねヽ(´ー`)ノ
posted by metoo at 15:35| 千葉 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする

2010年08月17日

暑さだけのせいじゃないですよね

東海大相模3(6-1)0土岐商
聖光学院5(11-5)2履正社
西日本短大付0(8-6)1新潟明訓
鹿児島実7(15-12)8九州学院
成田6(14-7)5北大津
関東一10(11-14)6早実
佐賀学園5(14-20)13報徳学園
興南4(8-6)1仙台育英

これはベスト8をかけた試合の得点と()は安打数です。

高校野球ってこんなに簡単にヒットが打つことができて、
簡単に得点ができたでしょうか?

今大会はホームランが少なくて、ヒットが以上に多いです。


暑さも影響してるでしょうが、

高校野球の甲子園大会が、
バッティング練習のように見えてしまい、
途中でテレビを消した試合が何試合かありました。

ピッチャーが140kmを超える球を投げても、
ドン詰まりが一二塁間、三遊間をゴロで抜けていくシーンが目立ちます。

たしかに素晴らしい技術なのでしょうが、
140kmを投げるバッティングピッチャーが
バッターのミスショットを待ってるだけのようで
ピッチャーがかわいそうに見えてきました。


10得点とれるチームが、1イニング5得点とれるチームが、
などと私も優勝条件をあげてしまいましたが、
暑さと疲労の中で二桁安打を打つのが当たり前のように見えてしまい、
高校野球ってこんな我慢大会みたいでいいのかな?と感じてしまいます。




でも、この暑さの中で戦ってるのは高校生だけじゃないんですよね。


小学生日本一を決める
マクドナルド大会もベスト8が出揃いました。
(ここでもベスト8に九州地区が3チーム!)

高校生よりももっと短い期間で戦いますから、
小学生はもっと大変でしょう。



92回も続く歴史と伝統を守ることも大切でしょうが、

子供達の健康を守ることのどちらが大切なのか?

この暑さの中で日本一を目指し、必死で掴み取る優勝は大きな価値があるとは思いますが、選手の誰かが、子供達の誰かが倒れなければ止められない、恐怖を今年は特に感じます。

posted by metoo at 22:31| 千葉 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月16日

吉田洸ニさん

ABC放送の生中継を見ているのですが

清峰高校の吉田洸ニ監督さん

相変わらずいい解説者ですね〜


特に
配球に関して、
走塁と外野守備の関係など、
野球を見ている視点がとても勉強になります。
posted by metoo at 17:11| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

シンクロを止める投手

今年の優勝予想を考えた時、
真っ先に思いついたのは興南の島袋投手でした。


最近の高校野球の8割くらいは、シンクロのタイミングでリズムを合わせて打っています。

このシンクロのリズムを止めることができる投手が島袋投手だからです。

トルネード投法は、シンクロのリズムを止めるように思います。



しかし今年の夏。

もう一人、シンクロを止める投手が現れました。


早稲田実業の鈴木投手です。


私は新しい野球の進化が大好きで、

毎年、新しい野球を甲子園へ運んできた選手を優勝予想にあげています。


鈴木投手は踏み出した足が着地してから、ワンテンポ遅れて、一度止まったようなイメージからズバッと腕を振ってきます。さらに島袋投手のようにチェンジアップを同じ腕の振りから投げてきます。

シンクロでリズムを合わせる打者にとって、最も苦手なタイプの投手です。

このような投手を打ち崩すには、T-岡田選手のようなノーステップ打法が有利かもしれません。



今年の大会は、九州沖縄勢を倒すのはどこか!

九州沖縄 対 その他の対決といってもいいでしょう。


今年の夏もハイサイオジサンが甲子園の魔物となるのか?

ハイサイオジサンを止めるのは、どのチームか?



とか言いながら、

指笛を練習している私がいますヽ(´▽`)/
posted by metoo at 13:44| 千葉 | Comment(6) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする

必殺ヒットエンドラン

今年の大会、ヒットエンドランという戦術の奥深さを見直すことができました。

私のヒットエンドランの考え方は

◎相手がストライクの「カウント」を欲しがるタイミングでサインを出す。
◎カウントがツーストライクに追い込まれたらランエンドヒット。

このくらいの知識しかありませんでした。


しかし、これをもっと深く考えると・・・


◎相手投手が「ストレート」を投げる時。
◎相手投手が「アウトコース低目」に投げる時。


今までは「カウント」だけでサインを出していましたが、
「球種」と「コース」まで指定してから、
ヒットエンドランのサインを出してあげてはどうだろう?


変化球がきたら空振りしても盗塁の援護になります。



走者一塁の場面で左打者。

バントを相手に意識させると、二塁手は一塁ベースに寄り、
ショートは二塁ベースに入りますから、三遊間はがら空き。

アウトコース低目にくる配球さえ読めれば、
ショートゴロを打つのは難しくありません。



バッターからすると、

ヒットエンドランのサインはアウトコース低目のストレートを狙う。

ここまで明確なアプローチがあると、悩む必要がなくなり、自信を持ってヒットエンドランの戦術をこなすことができるでしょう。




これが北大津高校の野球に思えました。


1回戦で二度。二回戦で一度。ヒットエンドラインが見事に決まっています。

「えっ?このタイミングでヒットエンドラインなの?」

私の頭の中ではヒットエンドランは全く考えていないタイミングでした。



あくまでも、私の予想ですが、

ヒットエンドラン=アウトコース低目のストレートを打ちなさい

こういう戦術もあっていいんだなぁ。と勉強になりました。




監督さんの考える野球を毎日練習して積み重ねてきた。

選手達が甲子園でヒットエンドランを決めて、その練習が正しかったと証明される。

自信を持って自分達のプレーが出来る。

ゲームの流れは北大津高校へ。



次の試合は成田高校の中川投手です。

花巻東高校の菊池君のように、

三振を取りながら相手に気迫を見せて流れを掴む投手です。

2009年春のセンバツ決勝戦で見せた清峰高校のように

相手は当然、三振をしたくないので初球から打って出るでしょう。

初球から変化球で打たせて取るピッチングなら中川君の流れ。

追い込まれてから中川君のストレートを打てれば北大津の流れ。

試合は中盤以降、どちらが先に流れを掴むか。

「必殺ヒットエンドラン」がどのタイミングで出るのか?


楽しみながら勉強しようと思います(^-^)
posted by metoo at 13:01| 千葉 | Comment(9) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする

2010年08月14日

勝ったからいいチームではない

100813.jpg

今年も日本地図を塗りつぶしています。

こうやって見ると驚いてしまうのが、

九州地区がダントツに勝ち残っています。

宮崎vs大分の九州対決がなければ、

九州地区が全て一回戦を勝ち残っていたかもしれません。

それだけ九州地区には勝ち上がる要素があるのでしょう。



ただし勝ち残ったからと言って、

いいチームだとは限りません。


今大会で一番素晴らしいチームは山形中央です。

このチームの全力疾走は素晴らしい!

全力疾走で勝敗を決めるのであれば、山形中央が優勝です!




反対にだらしないチーム・・・

これは書くのをやめておきましょうね。

三校ありましたが、二つは負けて一つは勝ち残っていますので、

気になる方は探してみてください^^



次の試合、もう一度みたい高校は滋賀県代表の北大津高校です。

一言でいうと「うまい!」

10の力を15にも20にもしてしまう、

「流れのつかみ方」

アンダーサイドスリークォーターなど投げ分けられるピッチャーに目が行ってしまいますが、

野球をよ〜く観察して研究してる監督さんの考え方が、

選手全員に伝わってるような戦術が素晴らしいです。

滋賀県というとあまり印象がありませんが、

今大会の台風の目となりそうな予感がしました。



そして注目選手といえば、成田高校の中川君。

あの目が素晴らしい!

昨年、甲子園で見せてくれた、

常葉橘高校の庄司君。明豊高校の今宮君

あの二人と同じ、

私の大好きな目を持った選手です。

また、中川投手のストレートは魔球です。

彼は中学時代サイドスローだったようです。

高校に入ってから腕と体を縦に使うようになったそうですが、

リリースポイントはサイドのままです。

高校生では見たこともな球筋なのでしょう。





優勝予想ですが、

今年は野球賭博問題などありましたので止めておきましょう^^


各ブロックの予想までにしておきます。

第一ブロック
土岐商

第二ブロック
聖光学院

第三ブロック
新潟明訓

第四ブロック
???

第五ブロック
成田

第六ブロック
早稲田実業

第七ブロック
???

第八ブロック
興南


目安としては中国地区が全敗してしまいましたが、
決して中国地区は弱くありません。

広島 広陵に勝った聖光学院、
山口 南陽工に勝った中京大中京
島根 開星に勝った仙台育英
岡山 倉敷商に勝った早稲田実業

この四試合はどちらが勝ってもおかしくない内容だった思います。


なんとなく、なんですが、

甲子園大会の一回戦もしくは二回戦で
◎10点以上取ったチーム。
もしくは
◎1イニングに5点以上取ったチーム。

このどちらかが私の優勝するチームの条件です。


*バッティングのコンディションが上がってる。
*下位打線まで打線がつながる。


9点取られても10点取り返せるような打ち勝てるチームでないと、甲子園では優勝できないだろうと、バントでコツコツ1点を守りきるようなチームが、ここ数年甲子園で優勝まで届かないと見ています。


もうちょっと書きたいことはありますが、

つづきは後日(*^-^)b













posted by metoo at 01:55| 千葉 ☁| Comment(9) | TrackBack(1) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

二つの練習

最近、自分で気を付けている事が二つあります。

一つは

『ゆっくり話をする』ということです。


仕事が忙しい時ほどあわててしまいミスをしてしまう(T_T)


これって何かに似てるなぁ〜


そう!

苦しい時ほどあせってしまいミスをしてしまう。

野球でも同じなんですね^^



リンリン電話が鳴って仕事がいくつも重なったとしても、
(今どき電話はリンリン鳴りませんね^^)

早口であわてながら話をすると余計に頭がこんがらがってしまい、

何も覚えていない、メモを取ることさえ忘れてしまう。


ゆっくり話をする。ということは、

ゆっくり行動する。と同じことのようで、

一つひとつを整理しながら行動できるように思います。


単純なことだと頭ではわかっていても、

意識していないとまだゆっくり話すことができません。


また、早口で喋り、急いで行動をすると、イライラしてくることに気が付きました。

多分グランドでも同じことが言えると思います。

子供達との会話や、子供達に伝えたいことも、

大人と話をする以上に「ゆっくり話す」ことが大切なのでしょう。




二つ目は

綺麗なもの 美しいもの 好きなもの

毎日の日常生活で『いいものを探す』クセをつけるようにしています。


例えば、昨日のファンキーモンキーベイビーズの曲

「あっ、この歌いいな!」

「あっ、綺麗な花が咲いてるな!」

「あっ、これおしいいな!」

何でもいいから、一日に一つ、いいものを感じるようにしています。


これも野球に大切な練習だと思っているからです。


子供達のいいものを見つけてあげる。

間違い探しじゃなくて、

「いいもの探し!」



休みの日にカメラを持ち歩くと、
とてもいい練習になることに気が付きました。

綺麗な色や面白い昆虫、鳥や風景など、
たくさんカメラで撮りたいものが見つかります。



まだこの二つを無意識ではできませんが、

練習すれば必ず出来るようになると思います。


40過ぎたって

自分を変えることくらい必ず出来るでしょうヽ(´ー`)ノ

posted by metoo at 23:45| 千葉 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

あとひとつ



今年の熱闘甲子園テーマソング

FUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」

高校野球にぴったりな、いい歌ですね!


よし!

私も「あとひとつ」仕事を終わらせちゃおう!ヽ(´▽`)/
posted by metoo at 21:52| 千葉 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

コンディショニング

小学校時代に「錆びたロボット」とあだ名をつけられるくらい、
打ったり投げたりする動作がギクシャクしている選手がいました。

それから6年後、高校三年生になった彼を見たときに驚かされました。

「柔らかくてしなやかでバネのある動き」

あ〜そうか!

小学校時代にはまだ動かない筋肉、
動かそうとしても動かない筋肉がまだたくさんいるんだな!

この反対のケース、小学校時代にはとても滑らかで柔らかい動作をしていた選手が、5年後の高校生になり、ガチガチの動作に変わってしまっていました。

使わなくてもいい筋肉を肥大させ過ぎて、直線的な動きが強くなり過ぎてしまった、野球とはかけはなれた筋肉トレーニングのせいなのでしょうか。体重増加、筋肉増強は、きちんとした指導者に教わらなければいけないことと、一人ひとりの筋肉の質は異なっていることをあらためて痛感しました。



最近、広島カープのトレーナー鈴川拓也さんのブログを見るようにしています。


7月30日「成功とは」からの引用です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

仮に投手の場合「ボールが高めに浮く」「思った所に投げられない」のは

集中してないからではなく、技術が足りないからでもなく、弱気になっているからでもない。

と仮定します。(もちろんそれもありますが)

そんな曖昧な、実態の薄いモノを、この大問題の答えにしたら何も進まない。

もっともっとカラダと対話して、ひも解いて考えるのが

コンディショニング担当としての僕らの役目。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


メンタルだけでなく、技術だけでなく、気持ちだけでなく、

実際に動いている「身体」にもっと目を向けてみる。

コンディショニングの大切さが伝わってきました。


どこかで誰かがコメントしていましたが、

「夏の甲子園はコンディショニングのいいチームが勝つ」

8月7日から始まる甲子園大会。

実際に甲子園まで勝ち上がるまでに相当な疲労が溜まっていたでしょう。

8月1日まで決勝戦をしていた大阪府。たった6日間で最高のコンディショニングに戻せるでしょうか?大阪が優勝したのは、大阪から南と北の二校が出場した2008年第90回大会の大阪桐蔭でしたね。たった一試合減っただけかもしれませんが、子供達のコンディショニングはもっと大人が考えてあげたいですね。


鈴川さんのブログにプロ野球の奥深さ、アマチュアとの差、最新の野球が詰まっていると思います。

長いシーズン、100%の体調を維持するのはプロでも難しいでしょう。




故障してしまった身体を直すことも大切ですが、

小学生にとって故障しない身体作りを考えてあげる。

また、鈴木さんの言葉を借りれば、

「普段あまり使ってない部分は刺激を入れて、
 筋肉を目覚めさせることも必要。」

トレーナーと言うお仕事

とても興味がある世界ですヽ(´▽`)/

posted by metoo at 21:32| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする