監督やコーチ、親に言ってもらえたら嬉しい一言。
その言葉を聞いただけで、急に元気になったり、毎日の素振りをするようになったり、挨拶の声がいつもより大きくなったり^^
そんな「ワンフレーズ」考えてみるのも指導者として大切かもしれません。
昔、私が小学生だった頃、クラスの中で声変わりが一番早かったのが私でした。皆よりも低い声だったのですが別に気にしたことはありませんでした。
ある日、クラス対抗の合唱コンクールの歌を練習している時、カセットテープに録音して大きな声で歌えているかチェックしていました。それを聞いた先生が「◎◎(私)は、声が低いから歌わなくていいよ、口パクで歌ってるマネだけしてて」ってみんなの前で先生に言われました。
私はそれ以来、音楽が大嫌いになり、今でも音楽に興味がありません。
少年野球をしていた時、私はキャッチャーでした。
二塁盗塁を練習していて、それを私が刺す練習でした。
たまに来るチームの代表か顧問みたいな人が私のスローイングを見ていて、
「今年のキャッチャーはいいコントロールしてるなぁ!」
ってつぶやいてくれました。
その一言でより一層キャッチャーが好きになり、スローイングのコントロールに自信がつきました。
専門用語を使って、ダメ出しだけして、大きな声を出せば、
指導者になれた気分には誰でもなれますが、
本当の指導者って、
たった5秒の「ワンフレーズ」を言える人。
私はそれだけで良いのではないか思っています。
技術的な事や、戦術的な事に気が付くのは、そんなに難しいことではありません。野球やソフトボールなどを経験していれば気が付きますし、今の時代は本屋さんに行けば誰でも簡単に手に入ります。
「スマイルベースボール」と聞いてよく誤解されるのですが、
楽しんで野球が勝てるわけないだろ!
厳しい練習をしなきゃ上手くなるわけないだろ!
全国大会に進むには苦しい練習を乗り越えなきゃ行けないだろ!
本当に、厳しい練習、苦しい練習が大切なのでしょうか?「ウチのチームの練習は厳しいよ」と大人が満足したいだけに私は聞こえます。
グリフィーは野球を楽しんだ。
松井は毎日グランドに立ちたい。
イチローは野球が大好きだ。
そもそも野球が好きな選手は、
練習を苦しいとか厳しいとか考えてはいないと思っています。
釣りが好きな方は8時間座りっぱなしでも苦にならいでしょうが、
パソコンの前に仕事で座っているのは苦になりますよね^^
100本ノックでも1000本ノックでも、
子供達を「苦」にさせず、
言葉を巧みに使いながら
笑顔で「楽」にさせるのが指導者でしょう。
もちろん100本、1000本もやる必要はないでしょうが、
やる前から「この練習はダメだ」と決め付けるのはもっといけないことです。
意外と100本ノックをやってみたいと言う子供はたくさんいるかもしれません^^
「もっと頑張れ!」は今を否定して認めず、今以上を期待してるワンフレーズにも聞こえてます。
「頑張ってるね!」は今を認めてあげて(これからも頑張るんだよ)という気持ちも含まれているワンフレーズに聞こえます。
集団の中で効果的な「ワンフレーズ」もあるでしょうが、
子供と1対1で「ワンフレーズ」を使った方が効果的だと私は思っています。
週末にあの子にこんな「ワンフレーズ」をかけてあげたい。
そんな事を毎日考えてる方もいらっしゃるでしょうねヽ(´▽`)/