2010年03月02日

高橋大輔選手の笑顔

100302.jpg

バンクーバーオリンピックを振り返って、
印象に残った笑顔が一つあります。


フィギュアスケート男子
ショートプログラム3位で迎えた高橋大輔選手は、
フリープログラムで四回転ジャンプを飛んで逆転金メダルを狙いました。

演技が始まり最初に飛んだ四回転ジャンプは失敗に終わりました。
この日のために四年間練習してきたジャンプが失敗したんです。

(あ〜もうダメだろう、これでガタガタに崩れるだろうな)

高橋選手はリズムを崩して、
最後までミスを引きずって終わるだろうと予想していました。


しかし、
転倒して立ち上がった高橋選手の目は輝いていました。
輝いているというより

「やっちまったな(^m^)」

そんな笑顔にも見えました。


まるで
転倒することを準備してたかのように、
その後の演技は身震いがするほど素晴らしい内容でした。

“最後まであきらめない”

と言うよりも、

“失敗した次を準備しておく”

トヨタ自動車のリコールのニュース記事を見ていて「物事が起こったことよりも、起こった物事にどう対処するかの方が大切だ」などのコラムが書いてありました。



失敗した後

失敗した先

失敗した次

トンネルしてエラーしたイメージ
暴投して、ファンブルして、三振して
それでも最後まで戦う準備をしておくこと。

良くないイメージをする事は脳にとっていけないことなのでしょうが、
失敗をイメージしていない選手と、
失敗もイメージしている選手

どちらが途中で気持ちが途切れてしまうのだろう?
どちらが最後まで気持ちを切らさずに戦えるのだろう?

メンタルが強いとは「失敗もある」「失敗しても次がある」
その気持ちの準備があるか?ないか?かもしれません。

高橋選手は、もちろん四回転ジャンプを成功させるために飛んだのでしょうが、気持ちの切り替えがすぐに出来ていた、立ち上がった後のあの笑顔を見ると、私の想像ですが、失敗する準備をきちんとしていたのでは、と私は見えてしまいました。





野球はミスをした方が負けると言われますが、
少年野球は、ミスをして気持ちを切り替えられないで負けてしまうケースの方が多いです。ミスをしたら負けるというプレッシャーとイメージが強すぎるからでしょう。

野球の勝ち負けは、ミスの数、エラーの数、三振の数で決まるのではなく、得点差で勝ち負けが決まります。

エラーして1点差で負けたのではなく、
2点取れなかったから負けなんだと私は考えています。


四回転ジャンプを失敗しても最後まで戦う準備
エラーしても、三振しても、ミスをしても、
笑ってごまかし(^m^)最後まで戦う準備。
失敗の反省は、試合中にするものではなく、
試合後にたっぷり練習すればいいだけです。

野球は9回まで
27回も失敗と成功を繰り返すスポーツなんですからヽ(´▽`)/



posted by metoo at 10:33| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | 更新情報をチェックする