
バンクーバーオリンピックを振り返って、
印象に残った笑顔が一つあります。
フィギュアスケート男子
ショートプログラム3位で迎えた高橋大輔選手は、
フリープログラムで四回転ジャンプを飛んで逆転金メダルを狙いました。
演技が始まり最初に飛んだ四回転ジャンプは失敗に終わりました。
この日のために四年間練習してきたジャンプが失敗したんです。
(あ〜もうダメだろう、これでガタガタに崩れるだろうな)
高橋選手はリズムを崩して、
最後までミスを引きずって終わるだろうと予想していました。
しかし、
転倒して立ち上がった高橋選手の目は輝いていました。
輝いているというより
「やっちまったな(^m^)」
そんな笑顔にも見えました。
まるで
転倒することを準備してたかのように、
その後の演技は身震いがするほど素晴らしい内容でした。
“最後まであきらめない”
と言うよりも、
“失敗した次を準備しておく”
トヨタ自動車のリコールのニュース記事を見ていて「物事が起こったことよりも、起こった物事にどう対処するかの方が大切だ」などのコラムが書いてありました。
失敗した後
失敗した先
失敗した次
トンネルしてエラーしたイメージ
暴投して、ファンブルして、三振して
それでも最後まで戦う準備をしておくこと。
良くないイメージをする事は脳にとっていけないことなのでしょうが、
失敗をイメージしていない選手と、
失敗もイメージしている選手
どちらが途中で気持ちが途切れてしまうのだろう?
どちらが最後まで気持ちを切らさずに戦えるのだろう?
メンタルが強いとは「失敗もある」「失敗しても次がある」
その気持ちの準備があるか?ないか?かもしれません。
高橋選手は、もちろん四回転ジャンプを成功させるために飛んだのでしょうが、気持ちの切り替えがすぐに出来ていた、立ち上がった後のあの笑顔を見ると、私の想像ですが、失敗する準備をきちんとしていたのでは、と私は見えてしまいました。
野球はミスをした方が負けると言われますが、
少年野球は、ミスをして気持ちを切り替えられないで負けてしまうケースの方が多いです。ミスをしたら負けるというプレッシャーとイメージが強すぎるからでしょう。
野球の勝ち負けは、ミスの数、エラーの数、三振の数で決まるのではなく、得点差で勝ち負けが決まります。
エラーして1点差で負けたのではなく、
2点取れなかったから負けなんだと私は考えています。
四回転ジャンプを失敗しても最後まで戦う準備
エラーしても、三振しても、ミスをしても、
笑ってごまかし(^m^)最後まで戦う準備。
失敗の反省は、試合中にするものではなく、
試合後にたっぷり練習すればいいだけです。
野球は9回まで
27回も失敗と成功を繰り返すスポーツなんですからヽ(´▽`)/