2009年03月29日

花巻東高校の凡事徹底

凡事徹底(ぼんじてってい)

「小さなこと、誰でもできることをしっかりとやり通すこと」

「当たり前のことを普通の人と同じように当たり前にやるのではなく、当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やるという意味」

「平凡を非凡に努める」

「何気ないことでも、それを徹底してやり通す」

このような意味があるそうです。
では「凡事徹底」のプレーとはどういうプレーでしょうか。

3月30日の甲子園センバツ大会
花巻東高校が素晴らしい
「凡時徹底」を3つ見せてくれました。




(1)7回表
四球、送りバントがセーフになり、
ノーアウト1塁2塁からピッチャーが投げました。
キャッチャーが捕ってピッチャーへ返球。

その時のセカンドとショートの返球バックアップです。

四股を踏むようにグッと構えています。

ここまでのバックアップ!見たことがありません!


(2)今大会No1投手と呼ばれる菊池君。

素晴らしいのはテンポです。
走者がいない時は捕手のサインと同時に足をあげて投球する、速いテンポ。
走者が出てからは、ゆっくりじっくり投げるテンポ。

少年野球の子供達は逆です。
走者がいないとゆっくり、走者が出るとあわてて投げる。
これでは相手のペースになってしまいます。

走者がいない時はテンポアップ。
走者がいる時はゆっくりあわてずに。
9安打を打たれても0点に抑えるということは、
走者がいるときこそ、ゆっくり集中してると言える結果でしょう。


(3)これが一番素晴らしい「凡事徹底」だと感じました。

試合終了後
球場から一列に並んで、
選手達がインタビュールームへの通路を歩く場面です。

バッグの中に全ての道具を詰め込んで歩く

監督を先頭に選手全員が
テレビカメラに映る
NHKの全国放送に映る場面です。


だらしないチームは、
ジャンパーをバッグにぶる下げて、
グラブ、スパイクケースなどを脇にかかえて、
アイシングしてるので後輩にバッグを持たせて、

バッグの中に道具を収めないでだらしなく歩いてきます。


花巻東高校は、きちんとバッグに荷物を詰め込んで、
バッグ一つを肩にかけてきちんと歩いてきました。


ここまで気が付く
「凡時徹底」してる高校は滅多に見かけません。


どちらの高校が綺麗にグランドを退場してくるのか?

こんな所まで気が付く指導者でありたいですね。


ちなみに花巻東高校
ベンチもアルプススタンドも
一人も眉毛を剃っていません^^


花巻東高校の凡事徹底は素晴らしい!
大好きな高校になりました!

こういった高校を応援したくなりますヽ(´ー`)ノ


追記
2009/08/23 ランナーと一緒に 
こちらも花巻東高校の凡時徹底の一つでした。
posted by metoo at 21:40| 千葉 ☀| Comment(12) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする