2009年03月26日

次 いくよ!あるよ!

「もっと声をだせ!」
 はい! ばっちこーい!

「もっと元気をだせ!」
 はい! ばっちこーい!

「もっと考えろ!」
 はい! ばっちこーい!

「オマエラ ワカッテルノカ!」
 はい! ばっちこーい!

「ダカライッタダロ!ナンデデキナインダ!」
 はい! ばっちこーい!

「オマエラ ヤルキアルノカ〜〜〜」
 はい! ばっちこーい!

桑田氏の言葉をお借りすると、
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怒鳴らないと理解してもらえないほど、
私には指導力がないんですと、
周りに言っているようなもんだよね。
そんなことも、わからないのかね?
恥ずかしいというか、あまりにもひどすぎるよね。
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「大人がもっと考えましょう!」

そう桑田氏は言いたいのでしょう。



子供達はやる気マンマンで毎週末グランドに来てくれる。

その子供達のやる気を大人達が抑え付けてしまっている。

その子供達にむかって「やる気を出せ!」は、
やはり大人として恥ずかしい言葉ですね。



では、どうすれば良いのでしょうか?



「教える」のではなく、

質問を投げかけ、

子供達が考える「きっかけ」をつくり、

子供達が見つけ出したものを、

声に出して繰り返してみる。

(声に出した時点でやっと子供達は「覚えた」と捉えた方がいいでしょう。声に出なければ、それはまだ子供は理解してないと思った方がいいでしょう。)


* 子供達に質問します。

「どうしたら試合中にもっと元気よく声が出るのだろう?」

「そもそも ばっちこーい! は声だろうか?」

「もっと大事な声ってないのかな?」

「次の練習から、一つテーマを作ります」


『次、いくよ!あるよ!』


◎次にバッターが打ったボールはどこに「いくのか?」
◎次にどんなプレーが「あるのか?」
まずそこをみんなで考えてみよう!
そして考えたことを声に出してみよう!


例えばノーアウト一塁の場面。

「次はどこにボールがいきそうかな?」
「次はどんなプレーがありそうかな?」

* 子供達に考えるきっかけをつくります。

ノーアウトだからバントがありそう。
盗塁がありそう。
ヒットエンドランがありそう。
左バッターだったらレフトにポテンヒットがありそう。
鋭いスイングだったら引っ張った強い打球があたりがありそう。

(大人が混じらずに子供達だけで会話をさせると、いっぱい意見が出るはずです。)

* 子供達が見つけ出したのは、
次への「準備」と「確認」です。
この声が本当に必要な声だと導いてあげます。

「考えろ」ではまだ子供達には早すぎます。
「考えるきっかけ」を投げかけてあげます。



次の試合、次の練習

テーマを『次、いくよ!あるよ!』にしてみてはどうでしょう。

きっと声が変わるでしょう。

自信をもった大きな声に変わるでしょう。

声が変わると気持ちが変わるでしょう。

もっともっとやる気に満ちた声になるでしょう。

この声を、大人の声でかき消さなければ、
やる気はもっともっと大きくなり、
もっともっと野球が楽しくなってくるでしょう。ヽ(´ー`)ノ

imaikuyokuruyo.jpg
今いくよ・くるよは日本の女性漫才コンビ。所属事務所は吉本興業。高校の同級生コンビである。弟子にサカイストがいる。
「私たち高校の頃にソフト部やってまして、私ピッチャーでエース。くるよちゃん、キャッチャーでロース(肉の部位)」。などの持ちネタがある。

posted by metoo at 14:07| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | コーチング | 更新情報をチェックする