母に言われても、名古屋まで行ったのは覚えてますが、
それが新幹線だったのか、どこで乗り換えたのか、あまり詳しく記憶がありません。
「◎◎駅で優勝パレードしたの覚えてないの?」
もちろん記憶にありません。
「優勝記念にマクドナルドの無料券でチームで食べに行ったの覚えてないの?」
それは覚えてました。
たしか一番安い、ハンバーガーセットでした^^
学童大会の記録を見ると、それが全日本学童大会の優勝ではなかったことはわかりました。一泊二日で二試合の名古屋大会だったのですが、何の全国大会だったかは今でもわかりません。
約30年前、私が小学校時代の話です。
どんな指導をうけたのか?
どんな戦術を教わったのか?
どんな練習メニューをしていたのか?
30年も経つと、全く記憶にありません。
中学、高校時代もありません。
覚えているのは、
落合選手のバッティングフォームをテレビのニュースで見て真似したこと。
毎晩7時から、友達と夜の公園で羽打ちをしたこと。
その時に、石焼き芋屋さんからタダで焼き芋をもらい、食べた全員が夜中にお腹を壊したこと^^
「銚子商業野球部ノート」という本を読んで、野球の考え方を学んだこと。
好きな先輩のプレーを真似して技は盗んでいたこと。
30年経ってから振り返ると、
「何を教わった」この記憶が全くなく、
「自分から何かを学んだ」の記憶しかありません。
しかし「何を」教わったではなく
「誰に」教わったは覚えています。
それは小学校時代に教わったオッチャンです。
オッチャンはチンピラっぽい人でしたが、
いつもギラギラした獣のような目で子供達を見つめ、
グランドにいるだけでオーラを発してる方でした。
今で言うと、清原選手とかサッカーのカズ選手のような存在かな?
少年野球時代の指導者で名前を覚えている人は、
監督でもなく、コーチでもなく、
チームの代表だったこのオッチャンだけです。
このオッチャンが一番バカで面白かった!
でもチームで一番厳しかった!
ダラダラやってるとすぐにぶん殴られた!
けど、優勝して一番喜んでくれたのはこのオッチャンだった!
オッチャンが好きだったからオッチャンの為に頑張った!
他のつまらない大人の話は・・・
全部「はい」だけ言って、右から左だった・・・
あれから30年経っても覚えているのは
自分達と同じ子供になってくれた、
バカなオッチャンだけです。
バカにならなければ、子供は誰も見てくれません。
それをこのオッチャンは知っていたのかもしれません。
今でもバカが子供達にとって、
一番最高の指導者だと信じてマネしてます。
グランドに立って、どれだけバカを見せ付けられるか?
どれだけバカになれるか?
どれだけバカを演じられるのか?
それとも本当のバカなのか?^^
何を教わったかよりも、
誰に出会って誰を見て育ったのか?
そっちの方が実は子供達にとって大事なのではないかと思います。
勘違いされそうですが、
バカとは私にとって最高の褒め言葉です。
少年野球を指導する側になってからは、
あのオッチャンを目指してます。
バカ最高ヽ(´ー`)ノ