2009年02月26日

バカ最高

「アンタ 少年野球で名古屋まで行った全国大会で優勝したの覚えてる?」

母に言われても、名古屋まで行ったのは覚えてますが、
それが新幹線だったのか、どこで乗り換えたのか、あまり詳しく記憶がありません。

「◎◎駅で優勝パレードしたの覚えてないの?」

もちろん記憶にありません。

「優勝記念にマクドナルドの無料券でチームで食べに行ったの覚えてないの?」

それは覚えてました。

たしか一番安い、ハンバーガーセットでした^^


学童大会の記録を見ると、それが全日本学童大会の優勝ではなかったことはわかりました。一泊二日で二試合の名古屋大会だったのですが、何の全国大会だったかは今でもわかりません。




約30年前、私が小学校時代の話です。


どんな指導をうけたのか?

どんな戦術を教わったのか?

どんな練習メニューをしていたのか?



30年も経つと、全く記憶にありません。



中学、高校時代もありません。


覚えているのは、

落合選手のバッティングフォームをテレビのニュースで見て真似したこと。

毎晩7時から、友達と夜の公園で羽打ちをしたこと。
その時に、石焼き芋屋さんからタダで焼き芋をもらい、食べた全員が夜中にお腹を壊したこと^^

「銚子商業野球部ノート」という本を読んで、野球の考え方を学んだこと。

好きな先輩のプレーを真似して技は盗んでいたこと。


30年経ってから振り返ると、
「何を教わった」この記憶が全くなく、
「自分から何かを学んだ」の記憶しかありません。




しかし「何を」教わったではなく

「誰に」教わったは覚えています。


それは小学校時代に教わったオッチャンです。

オッチャンはチンピラっぽい人でしたが、
いつもギラギラした獣のような目で子供達を見つめ、
グランドにいるだけでオーラを発してる方でした。
今で言うと、清原選手とかサッカーのカズ選手のような存在かな?

少年野球時代の指導者で名前を覚えている人は、
監督でもなく、コーチでもなく、
チームの代表だったこのオッチャンだけです。

このオッチャンが一番バカで面白かった!
でもチームで一番厳しかった!
ダラダラやってるとすぐにぶん殴られた!
けど、優勝して一番喜んでくれたのはこのオッチャンだった!
オッチャンが好きだったからオッチャンの為に頑張った!

他のつまらない大人の話は・・・
全部「はい」だけ言って、右から左だった・・・



あれから30年経っても覚えているのは
自分達と同じ子供になってくれた、
バカなオッチャンだけです。


バカにならなければ、子供は誰も見てくれません。
それをこのオッチャンは知っていたのかもしれません。


今でもバカが子供達にとって、
一番最高の指導者だと信じてマネしてます。


グランドに立って、どれだけバカを見せ付けられるか?


どれだけバカになれるか?


どれだけバカを演じられるのか?


それとも本当のバカなのか?^^




何を教わったかよりも、

誰に出会って誰を見て育ったのか?

そっちの方が実は子供達にとって大事なのではないかと思います。

勘違いされそうですが、

バカとは私にとって最高の褒め言葉です。

少年野球を指導する側になってからは、

あのオッチャンを目指してます。

バカ最高ヽ(´ー`)ノ

posted by metoo at 17:57| 千葉 ☔| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする