「バッティングフォームなんて何でもいい!」
いろんなバッティング理論があるでしょうが、
「ボールを遠くに飛ばすには?」
私は言葉や文章で表せるものではなく、
「感覚」のような気がします。
人それぞれ違ってくる「感覚」を言葉や文章にすれば、より一層バッティングを難しく考えてしてしまい、子供達へ理解を求めることがさらに困難になってしまいます。
これが、少年野球の現場の意見です。
今日のお題は「パンチ力」です。
こんな難しい言葉、どうやって子供達に教えましょう^^
川崎選手の言葉が分かりやすかったのでパンチ力をこう表現してみます。
「自分の体重がのったところで当たっている」
これを「パンチ力」として、春休みの朝練習で息子と同級生の中学生で実験してみることにしました。
昔 学生時代に、タイヤを叩く練習をよくしていました。
自分の体重がバットに効いていると「バシーン!」と良い音がします。
わざと詰まったポイントで叩いても、体重が伝わっていれば「バシーン!」
ちょっとおよがされたポイントとでも、しっかり下半身がついていけば「バシーン!」
逆に、力任せに上半身だけで叩くと「ポーン!」とタイヤに弾かれてしまいます。
春休みの朝練習で、タイヤ叩きでもやらせてみようか考えましたが、隣が民家の小学校で、朝6時から「バシーン!バシーン!」では苦情が来るでしょう。
そこで考えたのが「バスケットボール打ち」
あまり大きな音もしませんし、いらないバスケットボールが家にありましたので、わざわざお金を使って道具を購入する必要もありません。

このバスケットボールを、
ノック打ち(歩いて打とう!)でやらせてみました。
始めは遠くに飛びません。
私がお手本を見せて、かる〜く、ゆっくり打っても、40mくらい飛びます。
さらに、狙ったポイントにピッタリ打ちます。
この「狙ったポイントにノックを打つ」と言うのも、大切な技術です。
バットがボールを潰す瞬間に、微妙な握力というか、指先の力加減と言うか、1度か0.5度か、微妙なコントロールが入ります。これがセンターライナーか、右中間を破る三塁打か、のバットコントロールに繋がります。
だんだんコツが分かってきたようで、40mから50mのバスケットボール打ちが出来るようになってきました。
次は、オープンスタンス、クローズドスタンスで、インコース、アウトコースを意識してバスケットボールをノックしてもらいます。
自分の体重が伝わるポイントの幅を理解してもらうためです。
そこで気がつくのが、ボールの回転です。
バスケットボールの大きさだと、打ったボールの回転がはっきりと分かります。
クローズドスタンスでインコースを打つイメージだと、ボールがフック回転してしまい、ファールになってしまうでしょう。
逆にオープンスタンスでは、スライス回転になります。
フック回転、スライス回転になってかまわないんですが、できるだけ回転を減らすには?減らした方が飛距離は出るのでは?などテーマを付け加えます。
また、どうしたらフライが上がるのか?ゴロになるのか?
ボールの潰し方がバスケットボールでは理解しやすいようです。
こんな感じで「パンチ力」を練習メニューで、
言葉や文章ではない方法で教えてみました。
実際に子供の理解度は、
「詰まっても軟球は飛距離が出ますね」(中学野球部)
「逆方向へ飛距離が伸びた」
「今までフライになってたけど、体重が乗れば押し返せる」(中学硬式チームの息子)
こんな言葉が聞けました。
後から付け加えますが、注意事項です。
この練習は三年前の小学時代にやりましたが、
バスケットボールの重さにバットが負けてしまい、
小学生には、バットが跳ね返り、目に当たる、頭に当たる危険性を感じたのと、握力も小さく手首を傷めそうなので、中止しました。
くれぐれも、小学生にはやらせないでくださいね!
小学生には「ソフトボールをノック」が分かりやすいかもしれません。
軟式用のバットだと、バットが凹むので却下かな?^^
大人用のL球やA球でもバットが凹む可能性はありますが、パンチ力は理解してくれるかもしれませんね。
posted by metoo at 13:22| 千葉 ☔|
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