「ホームランはなぜ打てるのか」
中京大学の湯浅景元さんが書かれた本です。
最近もう一度読み直していますが、今の私にとってこの本はとても勉強になります。
この本の中に「剛速球をなげる方法」165ページ
踏み出し足の角度
『足首⇔ひざ⇔股関節』
について書かれています。
松坂大輔投手は125.5度
寺原隼人投手は96.9度
ピッチャーによって踏み出し角度はいろいろ違ってるようです。
「ジュブナイル」 160kmピッチャー養成プロジェクト
2003年のテレビ番組ですが160kmをどうしたら投げれるのかを研究していました。
【コーチングスタッフ】
権藤博(ピッチングコーチ)
立花龍司(コンディショニングディレクター)
湯浅景元(スポーツメカニクス/中京大学教授)他
すごいスタッフメンバーですね!
この番組と、この本の両方で、
踏み出した足の角度『足首⇔ひざ⇔股関節』は130度から140度に曲がっているのが理想的と言われています。
時計のハリが、12時をさして、4時と5時の間をさしているのが
約130度から140度です。
この事を子供達に伝え、実際に140度を気にして投げさせたり、指導するのは大変難しかったです。
そこで、素人の私がこんな事を書くのは失礼ですが、
私の指導のチェックポイントです。
踏み出した足の角度を見るには、
『足首⇔ひざ⇔股関節』
この角度を見るよりも
『足首⇔ひざ』
こちらを先に見た方が、子供達には伝わりやすく、伝えやすいと思います。
では検証してみましょう。
上の和田穀投手の
『足首⇔ひざ⇔股関節』の角度は
12時と4時の前ですから、120度弱と言えます。
『足首⇔ひざ』の角度は
地面から1時手前の角度ですから
15度から20度くらいでしょうか。
これを気にして、子供達を見てみましょう。
よく見かけるのが、左側の11時方面にまで、ひざが流れてしまう子。
前の足の股関節を支点に回る
こちらにも書きましたが、ひざが前に出すぎてしまっては、股関節を支点に回りたいのにひざで力が逃げてしまい、体が打者方向に流れてしまいます。
では何度が理想なのか?
左から、井川投手、小宮山投手、桑田投手
一番沈み込みが深いのが桑田投手でも、1時手前を刺すくらいです。
投げ終わりはどうでしょうか。
やはり、12時から1時の間で収まっています。
つまり同じ角度で投げて、投げ終わってると言えます。
私には正確に『何度だ!』とは言えませんが、
11時の方向にひざが逃げてはいけない。
なおかつ1時までは行っていない。
12時と1時の間、15度から20度くらいが理想なのでしょうか?
踏み出した足の角度をまとめると
「股関節を支点に投げるには、地面を支えるひざの角度によって股関節に支点がつくりやすくなる。」
このように考えられると思います。
こんな難しい事を、チームの子供達にどう説明していいのか?
また、マウンドの傾斜がない少年野球ではどうするのか?
ひざが曲がってしまう子にはどうすれば良いのか?
またまた楽しい悩みの為ですね^^