2006年07月11日

言葉が足りない

kotoba.jpg

ノーアウトランナー1,2塁
カウント0ストライク0ボール
送りバントが予想されるケース
ファーストは1塁ランナーをマーク(牽制に入る)しないで、
前進守備でバントを捕ったら、
迷わずサードへ送球してフォースアウトを狙います。

kotoba02.jpg

同じケースで、
カウントが2ストライク0ボールになり、
追い込まれてバントを止めて、打ってきそうなケース
ファーストは内野ゴロを捕ってセカンド送球
ダブルプレーを狙いたい。
だから、1塁ランナーのリードを小さくしたい。

おおげさに書きましたが、このようなケースを
子供達にきちんと説明しないといけません。

日曜日の試合、私は主審をしていました。
上の図のケースでベンチから指示が出ます。

「ファースト、前に出ろ」

「ファースト、ベースにつけ」

これで子供達は理解してくれたのでしょうか?



最近、ベンチを離れてみて、気がつく事がたくさんあります。

言葉って、自分だけが考えてる言葉はも伝わらないんですよね。しっかりと言うか、正しくと言うか、話す相手(子供)の事を考えて伝えないと、いつまでも子供達とすれ違ってしまいます。

例えば、ランナー満塁、ファースト牽制があるでしょうか?
ノーアウトでもツーアウトでも満塁で1塁ランナーをマーク(牽制に入る)して、一ニ塁間を大きく開ける必要があるでしょうか?

子供達に何も考えさせないで「前に出ろ」「後に下がれ」「右に寄れ」大人の考えだけの指示は、やっぱり一言二言、言葉が足りない事にやっと気がつきました。

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」
ちょっと古い言い例えですが^^
子供達に立派な会議室はいりませんが、ミーティングが数多く必要かもしれません。まずは言葉で丁寧に説明して頭で考えさせてから、ゲームノックなどで実技に取り組む。これが出来ているなら、試合中に「ファースト前でいいよ」などの短い指示がだせるでしょう。

「レフト前!」「レフトバックしろ!」
この言い方よりも、

例えば四番バッターでしたら
「バッターのスィング良いよ!レフト下がろう!」

バッタースィング良くないよ!とは言えませんから、
「ポテンヒット気をつけて!レフト前に来よう!」

一言二言付け加えてあげるだけで、子供達はちょっとでも考えてくれると思います。

少年野球から中学野球に、中学野球から高校野球に、教えなければ行けないのは「知識」ではないのか、「勝つための知識」を先に教えておいても良いのではないか、体の出来上がっていない子供達には「頭を鍛える」「考える力を鍛える」を技術、体力よりも優先してあげたい。
審判をしながら、試合を見ながら考えました。


かにさんのチームの試合を観戦させて頂きましたが、とても勉強になる試合でした。このレベルまで育て上げる事が、どれだけ大変で苦労する事か伝わってきました。自分のチームを離れて、息子のチームを離れて、違ったレベルの野球を見る事がとても新鮮に感じました。

かにさん、ゆずりはさん、ありがとうございました!
全国大会にはMYメガホンで駆けつけます^^
posted by metoo at 02:15| 千葉 ☔| Comment(28) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする