2006年05月22日

「親」「子」で負けました

まずは「子」から
kohは昨日、初の公式戦でした。
○○区杯大会、○○区が所有しるグランドを借りて練習している、中学硬式チーム(リーグを問わず)、高校女子野球部など15チームで争うトーナメント戦です。

kohのチームからは、レギュラーチームとしてAチーム、その他育成チームとしてBチームの2チームがエントリー。kohはBチームで出場しました。

7番ショートが初の公式戦デビューです。
Bチームの先発メンバーで1年生はkohだけだったそうです。

結果は???
第一打席セカンドゴロ、守りではショートゴロをお手玉で見失うエラー。
第二打席で2年生に交代。0対3で無残に砕け散った公式戦デビューだったそうです。

「左ピッチャーのカーブなんて、どうやって打つんだよ〜」

相手チームは他リーグの3年生レギュラーチーム、当然、変化球をびしびし決めてきます。まだ変化球打ちなど出来無いkohはカーブを引っ掛けてセカンドゴロがやっとでしょう。

私「変化球を打つ方法教えてやろうか?」
koh「うん」
私「ストレートを打てばいいんだよ」
koh「(何言ってんだ?このオヤジ?)・・・・・」
私「打てない球カーブを捨てて、打てる球ストレートだけ打て」
koh「(そう言う意味じゃないんだけど)・・・・」

私「もし今カーブ打ちばかりの練習をしていたら、フォームをくずしてストレートが打てなくなるよ、ストレートをスタンド90mまで飛ばせるようになるまで、カーブ打ちなんて 100万年早いよ!」

レベル5をクリアしなければ、レベル8の練習はまだ早いよ!
そんな意味の言葉を伝えてみました。

まだ試合に出る機会をもらえない選手よりも先に、カーブ打ちを経験でき、覚えたい気持ちもあるでしょう。でも、まだ100万年早い!ストレートをスタンドインさせる事を、今の目標にしなければいけません。あれもこれもよりも、まずは90m!の確認をしました。

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次の負けは「親」私達チームです。
春の大会4位から、夏の大会一回戦コールド負けでした。

今年の子供達を見ていて
「今の子供達のコノ精神面では負けるな」
正直にずっとそう思っていました。
ずるい言い方ですが、心の奥底にある「精神面」に届く言葉がかけられず、なかなか「野球バカ」に変身させられずに悩んでいました。

私はこの一回戦負けが、実は嬉しくてしょうがありませんでした。
『よし!ここだ!ここで変えるチャンスだ!』
心の中でつぶやいて、負けても誰も泣かない、悔しそうなふりはしてるが、涙一つこぼさない子供達を集めて話をしました。

「このまま、終わったら」

6年生は10月31日で全ての大会が終わります。

「このままの気持ちで、10月31日まで終わったら」

今まで卒部していった6年生達の顔が目に浮かびました。

「このままで終わったら、10月31日に、
    
    6年生は後悔すると思うよ」

今まで我慢していたのか、涙を見られたくないと我慢していたのか、
6年生3人が、ボロボロ泣き出しました。

「悔しい、負けたくない、と思うのは誰でもできる」

「今のソノ気持ちで、今の試合を戦う事が出来たのか?」
「負けたくないと言う気持ちをグランドで、1回の表から、プレーで表す事が出来たのか?」

10人くらいが泣き出しましたが、試合が終わって誰一人、声が枯れていない、疲れきった表情もなければ、きれいなユニフォーム、「はぁ〜つかれた〜」くらいのきれいな顔で「負けた悔しい」の言葉は真実には聞こえません。子供達の心の奥底にある本当の「くやしい」を引っ張り出す、この機会がチャンスでした。

「オレはお前達を泣かすよ、練習で泣かすよ」
「その代わり、秋の大会で笑おう、みんなで一緒に笑おう!」

残された市の大会は秋季大会9月だけです。
その前後に、ローカル大会が4つあり1つは始まっています。6年生にとって大会はあと5つ、その中の秋季大会だけが県大会に繋がっています。

秋までに、どこまで子供達を成長させられるか?
指導者にとっての「楽しみ」です。

posted by metoo at 16:23| 千葉 ☁| Comment(28) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする