よく使われている言葉ですが、
何か言葉が足りない気がしていました。
例えば、中学生が硬球を使って低学年の距離
14mの投手間
21mの塁間
約29mの一塁から三塁間
この距離で硬球を使っても
硬球は故障しやすいと言えるでしょうか?
硬球 141.7g〜148.8g
B球 133.2g〜136.8g
C球 126.2g〜129.8g
C球からたった20gの重さの変化ですが、たしかにボールは重くはなりましたが、硬球だから。。。だけでは無いような気がします。
問題は『硬球だから。。。』だけでなく
距離が長くなったからではないか?
5月5日に息子のシニアの練習を1日中見てきました。
キャッチャーがセカンドへ無理してノーバン送球
サードがファーストへ無理してノーバン送球
外野がバックフォームへ無理して大遠投
新中学1年生の多くのフォームは図のようでした。
どこかで見た事があるなぁ〜
そうだ!
小学生低学年2,3年生に多く見られるフォームだ!
一生懸命に遠くに投げようとする低学年生のフォームは、水色の矢印のように下から上へと投げようとします。
『硬球だから故障する』だけの理由ではなく、
小学生から中学生になって
20g重たくなった硬球を初めて握って
プロ野球と同じダイヤモンドの距離が長くなり
遠くへ投げようと意識して
下から上への投球フォームになりやすいから
ケガや故障を起こしやすい。
ではないでしょうか。
ちなみに私は、中学軟式野球部でひじを壊しました。
もちろん中学硬式クラブに入ったとしても壊したでしょう。
中学からは筋力も必要になってきます。身長も体格も小学生以上に考え、体作りに気を使わなければいけません。
シニアのコーチが大声で言ってました。
「今はワンバウンドでもショートバウンドでもいい!
2年生3年生になれば体が出来てきて絶対に届くから
心配しないでワンバウンド、ショートバウンドを投げろ!」
無理をして、ひじを下げて遠くに投げようとしなくていい!
いままで通りのひじをしっかり上げるフォームで、ワンバウンドで投げなさい!
この言葉を聞いて安心しました。
私達チームの低学年にも同じ言葉を伝えました。
「23mの塁間をしっかりワンバウンドで投げよう!
5年生6年生になったらすごいボールが投げれるよ!」
小さい子供達が、大きな大人に投げる時も
ひじが下がりやすい、下から上へのフォームになっていませんか?
子供と同じ目線でキャッチーボール
こんな気配りも大切かなぁと思いました。