2006年05月09日

硬球は故障する?

「硬球は故障するからなぁ」
よく使われている言葉ですが、
何か言葉が足りない気がしていました。

例えば、中学生が硬球を使って低学年の距離
14mの投手間
21mの塁間
約29mの一塁から三塁間
この距離で硬球を使っても
硬球は故障しやすいと言えるでしょうか?

ruikan.jpg

硬球 141.7g〜148.8g
B球 133.2g〜136.8g
C球 126.2g〜129.8g

C球からたった20gの重さの変化ですが、たしかにボールは重くはなりましたが、硬球だから。。。だけでは無いような気がします。

問題は『硬球だから。。。』だけでなく

距離が長くなったからではないか?

5月5日に息子のシニアの練習を1日中見てきました。

キャッチャーがセカンドへ無理してノーバン送球
サードがファーストへ無理してノーバン送球
外野がバックフォームへ無理して大遠投

新中学1年生の多くのフォームは図のようでした。
sitaue.jpg

どこかで見た事があるなぁ〜
そうだ!
小学生低学年2,3年生に多く見られるフォームだ!

一生懸命に遠くに投げようとする低学年生のフォームは、水色の矢印のように下から上へと投げようとします。

『硬球だから故障する』だけの理由ではなく、
小学生から中学生になって
20g重たくなった硬球を初めて握って
プロ野球と同じダイヤモンドの距離が長くなり
遠くへ投げようと意識して
下から上への投球フォームになりやすいから
ケガや故障を起こしやすい。

ではないでしょうか。

ちなみに私は、中学軟式野球部でひじを壊しました。
もちろん中学硬式クラブに入ったとしても壊したでしょう。
中学からは筋力も必要になってきます。身長も体格も小学生以上に考え、体作りに気を使わなければいけません。

シニアのコーチが大声で言ってました。
「今はワンバウンドでもショートバウンドでもいい!
 2年生3年生になれば体が出来てきて絶対に届くから
  心配しないでワンバウンド、ショートバウンドを投げろ!」


無理をして、ひじを下げて遠くに投げようとしなくていい!
いままで通りのひじをしっかり上げるフォームで、ワンバウンドで投げなさい!
この言葉を聞いて安心しました。

私達チームの低学年にも同じ言葉を伝えました。
「23mの塁間をしっかりワンバウンドで投げよう!
 5年生6年生になったらすごいボールが投げれるよ!」

小さい子供達が、大きな大人に投げる時も
ひじが下がりやすい、下から上へのフォームになっていませんか?

uesita01.jpg

子供と同じ目線でキャッチーボール

こんな気配りも大切かなぁと思いました。

posted by metoo at 00:30| 千葉 ☔| Comment(38) | TrackBack(0) | 投げる | 更新情報をチェックする