3月6日のコメントより
ちょっと時間が空いてしまいましたが、こぶたさんよりコメント頂いた「ボールが怖い病」について考えて見たいと思います。
フルコーチさんのブログ「ボールが怖い病」でも取り上げられ、リナケイパパさん、さとるさん、Shinさん、Genkiさん、Fastballerさん、皆さんのコメントが大変参考になります。
私にも同じような経験があります。
まず最初に思うのが「個人差がある」と言う事です。家の子だけが怖がってる?イエイエ^^全ての子供はボールを怖がっています。大人でも怖がっている方はたくさんいらっしゃいますよ^^決して自分の子供が怖がりだ!と決め付けずに、毎日の成長をあせって追わずに半年1年のスパンで見てあげると、はっきりとした目に見える成長が感じられると思います。
具体的に考えると「怖さ」とは何か?
「当たると痛い」
痛みが恐怖心だと思います。
では「怖さ」を克服するものは何か?
「怖い」の反対の言葉「楽しい!」「嬉しい!」
子供の考えなのであっているか解りませんが、
「当たると楽しい!捕れると嬉しい!」
これが一番の恐怖心を克服する要因ではないでしょうか。
痛みを無理に押し付ける事は、楽しい事ではありませんし「怖がるな!」と言われて「嬉しい」とは思わないでしょう。子供が喜ぶ練習方法を探してあげるのが指導者だと思います。
具体的に練習方法ですが、一度野球から離れて考えてみるのも良いかもしれません。コンディショニングトレーナーの立花氏などがよく言われる、
「幼少時代はいろんなスポーツを経験すると良い」
例えばですが、サッカーボールで練習して見ましょう。
ショートバウンドをよけてしまう子には
「バウンドを予測する事がまだ出来ない子」
などと考えてあげてはどうでしょうか。
軽くサッカーボール(ビーチボール)を投げてあげて、
わざとショートバウンドで蹴ります。
捕ってはいけません、まず蹴らせて見ましょう。
お母さんの為の少年野球に書いたのですが、
ターン タ キック で蹴ってみましょう!
このショートバウンドでキックするタイミングなどを覚えてしまうと、
「バウンドを予測できるようになった」
と考えられると思います。
予測が出来ないものは、子供でも大人でも誰でも怖がる。
覚えやすいのは「音とリズム」と私は思います。
蹴れるようになったら、ゴールキーパーのように捕ってみたり、グローブでサッカーボールをすくって見たり、押し当てて見たりするのも良いかもしれません。
もう一つ、子供達と一緒に練習をしていて足りないと思う動作が、
平衡感覚、平行感覚とでもいいましょうか。
○まっすぐ歩いているようで歩いていない。
○真横を抜いているようで向いていない。
打者でしたら投手に向かって、投手でしたら捕手に向かって、
足を真っ直ぐ出しているようで、ちょっとずれている。
この感覚が子供達には難しいようです。
「怖くて避けている子供」なのか?
「真っ直ぐがずれている子供」なのか?
これは全く違った意味なので、指導者はきちんと判断しなければと思います。
平行感覚を養う練習はいろんなメニューがあるでしょう。
* 横向きでスキップする。
* 後向きで走る。
などの運動は1年中アップメニューなどに取り込み、ゆっくり感覚を養っていくのが良いのではないでしょうか。
足が開くから強制する、ボールをよけるて捕るから叱るよりも、子供達の感覚を育ててあげるのが少年野球と感じています。
また子供達の感覚には
「目標に向かって正面を向きたがる」
こんな課題もあると思います。
こぶたさんの質問から大きく外れてしまいましたが、
「ボールが怖い病」
これからも考えて行こうと思います。