2006年03月09日

グローブの使い方「上下上」

投げ終わった後のグローブの位置について
ラッキーボーイさんからコメントがありました。
昨日のつづきですが、球速の上がるセットポジションについても考えてみようと思います。

コントロールがよくなる?05/09/08
こちらには少しだけ書いた事があります。

もっと詳しくは以前、お世話になったリベラさんのブログより引用させて頂きます。

グラブをはめた手は、右手と同じリズムで下ろして上げるんですが、基本的には右腕とおなじで上腕の内旋、前腕の回内をします、肘は右腕ほどは曲げなくても良いです。
その時右腕が肩まで上がったら、左腕も肩の高さまで上げます。
次に、グラブを引くときに上腕の外旋、前腕の回外をしながら、外に(背中側)に引くのではなく、胸のほうに引いてください。(脇を締める感じ)

以上リベラのカットボールより
(リベラさんありがとうございます)

このグローブの使い方を
「足が着地するまで」と「リリース,フォロースルーに向けて」
この2つに分けて考えてみる事にしました。

まず今日は「足が着地するまで」のグローブの使い方

昨年から気になるグローブの使い方をしている投手を2人

阪神タイガースJFK
藤川球児投手
久保田智之投手
この2人から考えてみようと思います。

2人の特徴はセットポジションがワインドアップに似ているフォーム。
kyu01.jpg

セットポジションから自由な足の着地まで
「上」→「下」→「上」
とグローブが動いています。

グローブと自由な足を一度高く「上」にあげて、高い位置エネルギーをとります。
(ワインドアップに似ていませんか?)
そこから脱力して「下」にさがります。
グローブが下にさがった反動で「上」に上がります。
まったく力を必要とせずに、グラブは左肩までしっかりと上がります。

セットポジションでも、ワインドアップと同じ体重移動が
出来るフォームが存在すると思います。

このグローブの上げ方の練習方法です。
「クン、スー、ザッ」
いつも通り「音とリズム」で考えます。

ksz.jpg
バットを使います。
セットポジションでバットを持って立ちます。

「クン」で足を上げてバットも高く上げます。
捕手方向に体重移動しながらバットが下りていきます。

「スー」とバットは下がった勢いでまた上に上がります。
バットの重みで下がった反動を利用する感覚がわかりやすいです。

「ザッ」で足を着地、上がりきった所でバットは下を向いています。
(下を向いている状態が上腕の内旋、前腕の回内です)

「ザッ」の瞬間、自由な足を着地した瞬間に
バットは下を向く事が大切です。
この状態を私は「肩が開いていない」と言うようにしています。
私が良く使う言葉「小指が上、親指が下」が自然に出来上がっていると思います。

また、この瞬間を私は「ターゲット」と呼んでいます。
ターゲットの瞬間に、
「小指でキャッチャーミットを狙ってごらん」
こんな言葉を使います。

キャッチャーには
「ここでピッチャーは一番ミットが見たいんだよ」
ターゲット(足の着地)まではキャッチャーミットを動かさないように、
キャッチャーにも指導しています。

この「上下上」グローブの動作は、他にも工藤投手など、いろんな投手が取り入れているように見えます。一度気にしてテレビを見るようにして下さい。


グローブがしっかり上がれば、ボールを持つ手もしっかり上がります。まずは、グローブの手を気にして見ましょう。

自分で左投げを練習した時、上手くできないのはグローブの手です。足の着地とグローブのタイミングを合わせると上手に投げれました。

セットポジションでも、球速を増す方法は考え出されていると思います。投手の球速アップは、投げる腕だけでは決してありません。
下半身やグローブの使い方でも、ヒントはたくさんあると思います。

皆さんと意見が異なる事もありますが、
これこそブログの大切な目的「情報交換」だと思っています。
コメント宜しくお願いしますm(_)m


posted by metoo at 01:08| 千葉 | Comment(22) | TrackBack(0) | 投げる | 更新情報をチェックする

2006年03月08日

ワインドアップって必要?

例えばこんなデータがあったとします。
1回 W6球  S13球
2回 W3球  S17級
3回 W3球  S16球 
4回 W8球  S14球

合計 W20球 S60球

4回80球を投げて、
Wはワンドアップ20球
Sはセットポジション60球

1回ワインドアップで四球
2,3回はワインドアップで打たれて
4回ワンドアップで1人は押さえたけど、エラーがおきて
4回12アウトを W1 S11 アウトをとりました。

試合でこのような結果がでているのに、
練習ではどうですか?
大きく振りかぶってワインドアップばかりを練習していませんか?

投球ポジションは、2種類ワンドアップとセットがありますが

「実は試合で使うのはセットポジションが圧倒的に多い」
「それもランナーを背負ってクイックモーションが多い」

だったら、この2種類を練習した方がいいのでは?

ワインドアップは捕手に向かってまっすぐ足がでているでしょうか?
セットポジションはこの足を直すのに良い練習です。

まず最初に、セットポジションをしっかり練習にします。
次に、ランナー1塁を想定した、クイックモーションを練習します。
次に、ランナー2塁を想定した、2塁を見てから捕手を見て投げる練習をします。
最後にワインドアップで大きく振りかぶって、セットポジションと同じ感覚で、と練習します。

速い球、遅い球、を投げ分けられるのでしたら
セットポジション  x 速い球
クイックモーション x 速い球
セットポジション  x 遅い球
クイックモーション x 遅い球
4つの球種で勝負できます。


もちろんワンドアップ(ノーワインド)で将来性を大きく伸ばそう!
と仰る方もいらっしゃると思いますが、

ボールを正確に正しいフォームで投げる練習
もちろん、この練習も平行して行っていますが、
投球練習となると、試合を想定した練習の方が良いと思っています。

皆さんのチームではいかがでしょうか?
posted by metoo at 09:55| 千葉 ☀| Comment(35) | TrackBack(0) | 少年野球の落とし穴 | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

キャッチャーミット

hig.jpg
自分から自分へのプレゼント
3月7日で37歳 何か記念品が欲しいじゃないですか!
ハイゴールドのキャッチャーミットを購入しました^^
硬式用のキャチャーミットを購入するのは初めてでしたが、お買い得価格だったので即購入!

なぜハイゴールドにしたのか?
ハタケヤマなど使ってみたいメーカーもあったんですが、
toshi.jpg
メジャーの寿くんが使っていたので・・・
(何て不純な動機なんだ!^^)
色はもちろん大好きな黄色です。
紐が黒なのでタイガースカラーです^^

いつまでキャッチボール出切るかわかりませんが、
体が動く限り、息子とキャッチボールを続けられたらと思います。
posted by metoo at 00:36| 千葉 ☁| Comment(39) | TrackBack(1) | 買っちゃった^^ | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

無死3塁と23塁

「少年野球の落とし穴」
今回からカテゴリーとして進めて行こうと思います。

初のお題は

無死ランナー3塁
無死ランナー23塁

バッターはピッチャーゴロを打ちました。

ランナーへの指示は、どう指導されていますか?

少年野球です。大人の野球とは違います。

3塁ランナーはストップ?スタート?
理由を添えて皆さんで考えて見ましょう?

続きを読む
posted by metoo at 00:01| 千葉 ☀| Comment(29) | TrackBack(0) | 少年野球の落とし穴 | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

少年野球の特徴

私の最初の頃ブログで書いた事を思い出しました。

野球と少年野球05/06/09

少年野球は野球じゃない
何かすごい事書いてましたね^^

この意味をキチンと整理してみようと思います。
大人の野球、高校野球、中学野球と比べて
少年野球の違いは何なのか?考えて見ましょう。


まずは少年野球が、劣っている部分は何処か?
(中学高校へと、これからまだまだ伸びる部分と考えてください)

<スピード>
ボールを捕るまでのスピード、捕ってから投げるまでのスピード、瞬発力は、少年野球はまだまだ比べ物にならないくらい遅いと言えるでしょう。
<正確性>
ストライクを投げる。ファーストへカットまで正確に投げる精度は低いでしょう。
<経験不足>
リードの大きさ、次の塁を狙うタイミング、ポテンヒット?捕られるのか?などの判断は、初めてのプレー、慣れていないプレー、などがまだまだ感じられます。経験不足がプレーの随所に現れてしまいます。
<技術>
ショートバウンドを捕ってタッチ、カットプレーのステップ、など少年野球では細かい技術が劣る部分は感じられます。


次は少年野球が勝っている部分は何処でしょう?
(中学高校へ進むと落ちてくる部分です)

<打率と出塁率>
変化球がない少年野球では打撃の方が圧倒的に有利だと考えています。投手のコントロールもこれからでしょうし、四死球で塁に出る多さは、少年野球の大きな特徴でしょう。
<パスボールとエラーの数>
少年野球が勝っています^^というか劣っていますね。


あまり大人も子供も変わらないなぁと感じた部分
(距離と時間で考えてみました)

<投げる時間>
16m(少年野球の投手間)で
110km/hは0.52364秒
115km/hは0.50087秒
18.44m(大人の投手間)で
130km/hは0.51065秒
到達時間はあまり変わりません。
しかし16m110km/hの方が、近い分迫力は感じました。
投手間、塁間は違っても到達するまでの時間は大人と変わらないという事が解ります。
<走る時間>
23mで4秒平均、27mでも4秒くらいの平均でしょうか。真っ直ぐ走るだけでしたら4mの差はつきますが、時間と考えれば大人と大差は無いように思います。(横にステップする、振り返ってうしろに走るなどは差があると思います)


プレー中で説明するとどうなるでしょうか?
例えば、ランナー三塁サードゴロは、サードがファーストに投げたらランナーはスタートしても良い。

これは、少年野球の特徴
<スピード>「捕ってから投げるまでが遅いから」
<正確性>「正確に投げる精度が低いから」
これらが大人と比べて劣っているから、ホームインできるのではないでしょうか。


「少年野球の特徴」この事を頭に入れてゲームをすると、
いろいろなプレーが、たった3年間ですが経験できました。

少年野球のゲーム運び、大人から見た少年野球
「少年野球の落とし穴」
これからも考えて行こうと思います。
posted by metoo at 00:01| 千葉 ☁| Comment(27) | TrackBack(0) | 少年野球の落とし穴 | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

右は右へ 左は左へ

「バントが出来る子はバッティングも出来る」
逆に言えば
「バッティングが出来る子はバントも出来る」

子供達にとってフルスィングはとても大切な事ですが、
「当たらなけりゃ話にならない!」
こんな考えが浮かんでしまう事もあるでしょう。

フルスィングがしっかりと出来てからでも良いと思いますが、
バントの重要性について考えてみる事にします。

送りバント、スクイズが大切と言っているのではなく

「ボールをしっかりと見る」

この練習がバントの重要性と思います。

右打者の目線から見たイメージです。
bant101.jpg

bant102.jpg
Aの位置でバントをするのと

Bの位置でバントをするのでは

ボールを出来るだけ長く見ているのは?

Bの位置と考える事ができます。

ボールは緑の矢印、一塁側に転がるでしょう。


右打者は右へバント
左打者は左へバント

bant103.jpg

この練習が「しっかりとボールを見る練習」と伝えられると思います。

バッティング練習をする前に、3球でもこのバント練習をしてから打ったほうが、しっかりとボールを見る意識からバッティングに入れると思います。

右打者が左へバント、三塁側へのバントはちょっとしたコツが必要で、やってみると一塁側へのバントが簡単なのがわかります。まずは、右へバント、一塁線へのバントを、ボールをしっかりと見る意識でやってみます。

一塁線へのバント、
少年野球にはとても大切な意味があるのではないでしょうか。

posted by metoo at 15:29| 千葉 ☁| Comment(24) | TrackBack(0) | 打つ | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

いつ,だれが,なにを,なんの為に,教える

小学生時代は、野球を好きになってくれればいい、
野球を好きになってくれれば、どんどん上手くなる

私もその通りだと思います。

しかし・・・

WBCを見ていて思いました。
「日本チームの特徴はスモールベースボール」
こんな言葉を王監督から耳にしました。

では、小学生からスモールベースボールを教えた方がいいのか?
それとも、中学生から?高校生から?
野球社会というピラミッドの中には指導方針に一貫性はありません。
小中高の指導者が、それぞれの考えでバラバラに統一無く、指導が繰り返されています。

このあたりを1人でグダグダ言っても仕方ないので、
私は私なりの考えを持つ事にしました。

小学生時代に、私は、この3つを、教えます。

「打撃だけ好きになってくれればいい」
  フルスィング教、イケイケ野球に賛成です^^

「走塁、守備に関しては、日本独自の緻密な野球を教え込む」
  考える野球、スモールベースボールはココで教えます
  (サインプレーや野手の連携など)

「投手はケガ故障のない安全な野球を心がける」
  指導者は安全なフォームの研究を続ける
  (野球をいつまでも続けて欲しい)

何のために 野球をやるのか?
 「日本代表になってWBCで優勝するため」
子供達に、こんな言葉を言わせてくれる

3月3日 日本 対 中国
第一回ワールドベースボールクラッシック
いよいよ開幕です。

WBCは少年野球のお手本、
日本の野球のお手本として見るようにします。

野球社会は、少年野球が支えていきましょう。
posted by metoo at 13:50| 千葉 ☔| Comment(35) | TrackBack(2) | コーチング | 更新情報をチェックする