そこで子供達にこんな考えを伝えました。
力 = 重さ x 速さ
例えば、
体重20kgの子が3のスピードで打ったボールは60mも飛ぶ
体重50kgの子が1のスピードで打ったボールは50mしか飛ばない
力とは腕力や握力も大切でしょうが、
自分の体重を速く使う事で生まれるよ。
その為に、
まずはしっかり食べて体を大きくしよう。
いっぱい走ってスピードを上げよう。
そこで実験です。
コンビニのビニール袋に、砂を適量入れます。
これをゆわいて、両手で遠くに投げるコンテストです。
@正座をしてひざをついて投げます。
A次は立ってハンマー投げのようにグルグル回してダァーと投げます。
どちらが飛びましたか?
この実験の目的は、
距離は下半身
この事を実感してもらう為です。
ボールを遠くに飛ばすには、
正座をして上半身だけ使うより、
下半身を使って、
体重を後ろの足にしっかり乗せて、
前の足へしっかり運んで、
下半身がスパッっと回ると、
ボールは遠くに飛んでいくイメージを持ってもらいたかったのです。
同じような実験を、タイヤ叩きでやってみました。
@足をそろえて立って、タイヤをたたきます。
A歩きながらイチニーのサンで、助走をつけてタイヤをたたきます。
どちらが強く叩けたでしょうか?
下半身の体重移動がバットに強く伝わった、歩きながらの方が強くたたけるでしょう。
良く言われる
「この子はパンチ力が無いなぁ〜」
つまり、バットからボールに伝わる力が弱い。
バッティングフォームも大切でしょうが、
体重かスピード、どちらかを、どちらともアップしないと打球は遠くへ飛んでくれないでしょう。
グリーンモンスターでも書きましたが、私は目標の距離を超えるまで、こういった実験で下半身の事くらいしか教えません。
その理由は、小学生時代は下半身が使える事を最優先にしようと思い、上半身は次のステップ、一度にいくつも教えちゃうと子供は悩むかなぁと思ったからです。
そのかわり、
「距離は下半身!」
うるさくしつこく下半身を意識してもらいます。
がむしゃらに打ったフォームはあまり美しくありませんが、
70m飛んだ放物線は、イッター!嬉しくなります。
飛距離にまぐれはないずらよ〜(ドカベン殿馬選手より)