
オーバースローが安全?
サイドスローがケガをする?
コレが本当なのかを上の図から考えて行きましょう。
ただ上から投げれば安全だ、小さい頃から上から上からうるさく教わったから、いまだに上から投げてれば安全と過信してませんか?
今まで数多くの故障者を見てきましたが、。オーバースローでも故障します。もちろんサイドスローでも故障します。きちんとしたデータはありませんが、故障の原因はオーバーサイドアンダーの投法の問題ではないでしょう。
肘にメスいれてた投手の名前、肩を壊した野手の名前を調べれば解ると思います。
私が考える子供達にとって安全の投げ方は、ブログの通りです。
1、ひねる
2、上から投げるの上はゼロポジション
3、握らない、指はフック
4、止まらない
5、股関節を支点に
1.2年生の入部した子供達にも教えますし、6年生の投手にも教えられるのではないでしょうか。
このゼロポジションからさえ投げながら、軸を傾ける、というよりは首の傾け方で変わってくるのかと思います。
体の中で一番重たい頭を傾けると自然と体の軸は傾くのではないでしょうか。
オーバースロー(11時)
スリークウォータースロー(10時30分)
ゼロポジションスロー(10時)
サイドスロー(9時)
アンダースロー(8時)
カッコ内は時計を指す針の位置です。
ゼロポジションスローを真ん中、基本の投げ方と考えれば、ここから投げ方を教えていった方が安全ではないでしょうか。
問題はいくつもありますが、良く見かけるオーバースローの危険な部分の例です。
「上から投げろ!上から投げろ!」
うるさく言われて、首だけはオーバースロー、腕はサイドスローの子供がよくいませんか。
私の修正は、目線を変えてあげて、首の傾き上手くあわせてあげる、これが良いのではと思いました。
○下がっている腕に、首を合わせてあげて、ゼロポジションを合わせてあげる→目線と首を修正
×逆に下がっている物を無理にあげさせる→よけい首が倒れていくだけ
自然とゼロポジションに入りやすい位置を、首と目線から見つけてあげてはどうでしょうか。
子供達と接するにあたって、上から投げるな、とはもちろん言いません。
「横向いて投げるな!かっこいい顔は真っすぐ見せろよ!」
自然とゼロスローになって行きます。
この投げ方はどのポジションでも使えます。
外野からのバックフォーム、イチロー選手のように首を傾ける、それこそオーバースローになるでしょう。
内野手そのままの投げ方でなれます。
捕手だけは、ちょっと違いますね。
なぜオーバースローをお勧めできず、
サイドスロー、スリークウォーター、もしくはゼロポジションスローをお勧めするか。
@回って欲しいから
子供達の体の使い方で最初に覚えてほしいのが、野球はまわるスポーツだと言う事です。バットを振り回しても、ボールを遠くに投げようとしても、まわる、ひねるスポーツだと思います。まったく野球を知らない人もそう思うでしょう。
この動きは難しく容易ではありません。だから最初に教えなければと思います。
少年野球の難しさに、マウンドが無い学校の校庭という問題もあります。
マウンドの高さをいかせない、高い位置から低い位置への重心移動がいかせずらい少年野球。
平地でさらに軸足の土はえぐられたプレートで、重心の並進移動に頼るしかないのではと思います。
ここで、オーバースロー縦の運動より、横の回転運動を中心に投げた方が威力が増すのではないかとも思います。
縦と横、先に教えなければいけないのはどちらでしょうか。
個人的には「野球は回転」しっかり体をひねるまわす運動を、子供達には先に覚えてもらいたいと思っています。
中学に入ってから、マウンドに上がった時、
「あ〜ら簡単!」
高さが使える、体も回る、投手ってこんなに簡単なの?
小学生は平地での並進移動をめいっぱい教え込んで、中学に行って高さをいかしてもらえればと思います。
A水平目線=垂直軸の安定
よくバッティングでも頭を動かずな、と言われますが、ピッチングではこの頭の重心移動が必需品とも言えます。
頭が動くから重心が動き体重移動に繋がる。「タメ」は頭の移動、皆さんのブログから教わりました。
私はこの「タメ」の瞬間から、なるべく目線を首を倒さない、水平の目線の方が、垂直軸が安定して回れる練習が先ではないかと思いました。
ターゲッティングで捕手のミットを確認し、なるべくそのままの目線で投げてはどうでしょうか。
ダーツを的に当てるのですが、どの方法が一番当たりやすいでしょう。
@首を左に倒して
A真っ直ぐ
B首を左に倒して
結果はやはり、真っ直ぐ顔を向けた、水平の目線、がストライクは入りやすいのでは、と考えました。
コントロールの悪い子にはまず目線から、軸の安定、が私の考えです。
サイドスローは下半身の筋力が必要?
ではオーバースローは簡単で楽をしている?
そんな事はありませんね、両者共に下半身はみっちり鍛えること、同じではないでしょうか。股関節を支点に、おちん○んと足の付け根でしっかりボールを潰す下半身は同じと、投げてみて感じます。
最初のブログにも書きましたが、私のポリシーは「子供の個性を大切にする」です。
子供達の夢をなるべく大人の考えで捻じ曲げたくはありません。
野球を安全に長く楽しんでもらえるように、これからも考えていこうと思っています。
このブログは個人的な考えのブログです。
あくまでおご自分で判断されてくださいね。